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hooking method
basic hooking method (基本的なアワセ)

通常の釣り方、すなわち糸をほぼ張った状態、もしくは30cm程タルマセた状態からのアワセはごくゆっくりと、そして大きくアワセる。 竿は下から上まで竿の「しなり」をなるべく生かす様に水平に近い形で上げて行く。 下から上まで、約3秒掛ける。 これをこれまで「スイープなアワセ」と表現してきた。 このアワセが成立する条件は大事な順にあげて

1.胴に硬さのある、いわゆる伝統的カワハギ竿である事。
2.道糸は張った状態、もしくは僅かに弛ませた状態で釣りをしている事。
3.あまり遠投せず、なるべく船の直下を探る釣りをしている事。

こんな所であろうか。 この全ての条件がバッチリ揃っている必要は無く、多少は軟調の竿でも、多少投げて釣っていても大丈夫と考えている。 但し、これでバレる場合にはもっとゆっくり、魚が暴れて向こうから完全に針掛かりするまで待つ必要が出てくる場面が多々ある。 それを我慢できないと途中でフッと軽くなって逃げてしまったり、追い合わせを入れた際に針が伸びる(ハゲ針限定?)事になる。


advanced hooking method (発展させたアワセ)

Kawahagi methodの項でadvanced methodと称したハワセの進化系「ハワセてピョンピョン(仮名)」「ぶったるませ」の場合、道糸が弛んで水面でクルクルになって浮いてるなんて事は日常茶飯事である。 この様な釣り方をしている場合、basic hooking methodで紹介したアワセ方では全然足りない。 これに気付かずに2004年初頭〜春は非常に苦労した。 そこで生まれたのがこれから紹介するアワセである。

まず、basic hooking methodと同じ要領で魚を乗せる。 但し、それだけでは上までもって来た際にはヘタするとそこでやっと糸が張れた様な事になっている状態である。 それを補う為にアワセを加速させる。 basicで上まで持って行くと腕がそれ以上、上がらない状態になる。 アワセ始めから上にもってくるまでは竿は平行に近い形だ。 そこから手のひらを軸にして竿先を円方向に、後ろに竿先を持っていくイメージで竿をパターン!と倒す。 最終的な角度は垂直(90度)より後ろ、120度あたりまでに達する。

このアワセは竿の角度が垂直に近くなれば近くなる程、竿(特に胴)の弾力が活かせなくなる事を利用したもの。 魚は水中で浮いているもの、そう考えた際に針先に力を通常以上に加えたい場合には竿の弾力を殺す必要が出てくるのである。 ただ、手のひらを軸にして円運動させた場合には竿の角度が上がる毎に仕掛けの動きが小さくなる。 その分、アワセは加速させる必要が出てくる。

竿のしなりの変化に関して、本当はデータを取って数値化させたかったのだが、どうやって測ったら良いか判らなかった。 友達に竿を持ってもらって、色々な角度で竿の弾力がどう変わるのか試してみて欲しい。 意外な発見もあるハズだ。

このアワセのデメリットは一度やってみれば判ると思うが竿をリーリングする位置まで戻す際に一瞬、道糸がゆるむ事である。 一回で完全に針掛かりさせる必要があるのだ。 あと、魚が掛かった事にもの凄く慌ててしまった素人っぽい動きなのでカッコ悪い気がする(笑 でもバラした方がカッコ悪いのであるるは徹底してコレを実行する。 デメリットはまだある。 竿を完全に戻さずにリーリングを開始すると竿先に負担が掛かり、最悪竿先を折る事になる。 注意すべし。


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