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theory of hooking...

最近、魚をあまり獲っていないので説得力に欠けますがルアーで使われるトレブルフックフッキング理論とバーブレスに関してちょっと。

自分のルアーのバーブレス化を一気に進めたのは人災防止の為ではあるのですが、実は今売っているバーブ付きトレブルフックに以前から大不満がありました。 その不満を解消してくれるフックがたまたま、がまかつ社のトレブル19とゆうフックであったのが最大の理由です。

一般的なバーブ付きトレブルフックバーブレストレブルフックの形状には大きな違いがあります。 その違いはフックポイントの角度。

バーブ付き(写真右)フックは軸に対してフックポイントは並行になって います。 バーブレスフックの場合にはネムっているのが判るでしょうか?このバーブレスの場合はフックポイントはほぼ、結束部分の方向を向いています。

フックポイントは理論上、刺さるモノに対して垂直に刺さる状態の方が少ない力で刺さるはずです。 下の図を見て右の青い針の方が刺さりやすいと言う人はまず居ないのでは無いでしょうか。

(図1)

その事を考えるとフックポイントは軸を基準に平行に走っている方が刺さりは良い様に感じます。 が、それは人の錯覚みたいなもので実際には糸を上に引っ張っても軸が垂直方向に向いている事はありません。

実際に糸で結んだフックを真上に引っ張って写真を取ってみました。その写真が下の2枚です。

フックポイントに対して結束部分がほぼ真上に来ているのが判るでしょうか? つまり、図1で右の針の状態になる様にするにはフックポイントが結束部の方向を向いている、つまりネムっている必要があるのです。

じゃ、何故フックポイントが上を向いているか、なのですが、メーカーもただ上を向けている訳ではなくちゃんと理由があってやっています。

その理由は針先が外側を向いている(実際には真上に見えます)方が口の中を拾い易いと考えれているからです。 ただ、あるるがこれまでバーブ付きフックを使って魚が吸い込んだ直後にアワせを入れた際、新品のフックであるにも関わらず、口の中で滑ってしまい掛からなかった事がありました。 はじめはアワせ方が悪いのかな、とも思いましたが本来ならばちょっと力を入れただけで刺さらなければおかしいハズです。

フックポイントの角度に関して気付いてからネムっている針を探したのですが、売っている針では見当たりませんでした。 が、別件でバーブレスを探した時にトレブル19を見て「これだ!」と思ったのです。

書籍では「カエシ部分が無い分、刺さりが良い」と書いてありますがフックポイントの角度による刺さりの違いの方が大きいのではないか、と思っています。

フッキング理論とは別件の話になりますが、フックバーブレスにしたらバーブレスフックが非常に便利な事に気がつきました。 ルアーではルアーの交換をしょっちゅうするのですが、バーブレスだと一時的に服等にルアーを引っ掛けておく事も可能なのです。 バーブ付きでそれをやったらものすごく大変ですが、バーブレスなら取れない心配は全くありません。 これによる手返しの差は予想以上に大きく、バーブ付きフックの利用は思わぬ所で不便と感じる様になりました。

それともう一件余談ですが、ネムっている針の方がフッキングが良いと思ったのはルアーについて考えている時ではありませんでした。カワハギでハゲ針を初めて見たときになんでこんな針で、と思ったのですが、使ってみると本当によく掛かる。 それでネムり針について色々と考える様になったのです。 ネムり針に関してはまた別に機会に色々と書こうと思います。


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