ルアーをキャストした後、どうするか。 リトリーブである。
リトリーブを辞書でひくと「回収する」とある。 巻く、だと思っていたがルアーを回収する事、だったんですね。
ルアー釣りを始めてまず最初に疑問にぶち当たるのがこの「リトリーブ」であろう。 どうやって巻いたら釣れるのか。 そしてどうやっても反応が無かったりすると頭爆発もんである。
どの書籍でも「基本はただ巻き」と書いてある。 書いてなければ「基本はデッドスロー」と書いてあるか。 要はゆっくりと一定の速さで巻く事が大事なのである。
その割には「トゥイッチでHit!」とか「ジャーキングが効く!」とか初心者を騙そうとしてるとしか思えない。 一体、ただ巻きが釣れるのか、ルアーを動かすのが釣れるのか。 はたまた、状況による、って事なのか。
この「基本はただ巻き」とゆう言葉。 これが勘違いの元凶にあるのでは無いか。 ただ巻きでは魚がチェイスしてくるが、なかなか食わない事が多い。 ルアーを巻いてくると魚と一瞬目が合い、そして反転して逃げて行くのだ。 何度となくそんなシチュエーションに出会ったか。 そして「悔しいなぁ」と思ってトゥイッチを繰り返すが今度は追っても来ない。 ジャークでも一緒である。
実はトゥイッチもジャークも初めからやっていては効果が無い。
それどころか、魚は散ってしまう。 ではどうすれば良いのか。 ルアーにアクションを加えて釣るとは一体、どうゆう事なのか。 その答えを出すまでに約1年半掛かってしまった。 運良く一年半で気付く事が出来たと言うべきか。
まずは魚に対してルアーに興味を持ってもらう事が大事。 興味を持ってもらうには「ただ巻き」が良い。 ルアーがアクションするギリギリの速さでルアーを通し、魚にチェイスさせる。 ただ、それだけでは足元まで魚が来て終わってしまうので、その前に魚に食うか反転するかの選択を迫る。それがルアーにアクションを加える、とゆう事なのだ。
これまでに効果的と思われたアクションとその性質を下記に記した。「アピール度」とは魚に対する刺激の度合い。 強すぎると魚に警戒心を与えてしまったり、最悪、魚が散ってしまう事になってしまうが、ハマった時の強さをも表す。
アピール度の高いアクションとはハイリスク・ハイリターンである事を忘れないで欲しい。 魚がスレてしまったらしばらくそのポイントはダメになってしまうのだから。
ルアーをトゥイッチするとルアーは横にズレる。 どの位のショックをルアーに与えればどの位動くのか等はルアーによって違うので自分の足元でルアーを泳がせて研究してから投げる事が大事である。
なお、連続してダートさせる事はしない。 あくまで魚に対してルアーが逃げちゃうよ、と教える事が目的である。 megabassのX−80SWやMargay等で効果絶大である。
リトリーブスピードを長くても1秒程度、ただ巻きの状態の倍程度のスピードにする。 ルアーによっては水面から飛び出てしまう事もあるので、その時は加速度を調整して欲しい。 RapalaのCDなんかで有効なアクションである。
最高のアピール度を誇る巻き方。 言葉や数字に表すのは非常に難しいのだが、敢えて書くならば「0.5秒速巻き、0.5秒ストップ」。
チマタで言う「ストップ・アンド・ゴー」の超高速版だろうか。 確かにこのアクションは効くのだが、こればかりやっているとアッと言う間に魚がスレてしまう危険極まりないアクション。 その前に散々スローリトリーブを見せておくと更に効果的である。 スレやすい、といった意味では周りに釣り人がいる場面では絶対にやってはいけないアクションである事も頭に入れておいて欲しい。 ちなみにこのアクションできっちりと泳ぐルアーはRapalaのCDとCD−MAG位しか無い。
これはテイルスピンジグ系、及びバイブレーション専用のアクション。まずルアーを遠投し、ルアーが遠くにある時にはロッドティップを高くした状態で巻く。 ある程度魚を追わせた状態になったらでリールを巻きながらロッドティップを横から下へと、円を描く様に下げる。 下げるスピードは上から下まで3秒程度とゆっくりだ。 これでルアーにどの様な動きの変化が現れるのかは疑問だが、下げきった瞬間にゴン!と来る事が非常に多い。
再三述べるが、ルアーにアクションを与えるのは諸刃の剣である。 一匹を捕りたいのであればあまり集中せずに"ただ巻き"する、これだけに留めるのが無難である。
ちなみにアクションの名称は勝手に考えたモノなので、あまり他の場所で言ったり書いたりしないで欲しい。 こっばずかしいったらありゃしない。