ないの

メイ「ない…」
メイ「ないないない!!!
シフ「どうしたの?朝からおおごえだして…」
メイ「ボクのペンダントが無くなっちゃったの!しふぉん見なかった?!」
シフ「う〜ん…昨日は…つけてたよね。」
火延「何が無くなったって?」
シフ「メイブルがいつも付けてたペンダントなんですけど…」
メイ「寝る時にここに置いたはずなのにぃ…」T_T
火延「どっか隙間に落ちてんじゃ無いの?」
メイ「全部見たよ!う゛〜」
火延「…じゃ他のにしたら?」
メイ「ばかー!」T_T
ぱたっぱたっぱたっぱたっぱたっぱたっぱたっ
シフ「違うんです。あれは衣装室のじゃ無くて、メイプルがここに来た時に持ってた大切な物なんです。」
火延「そうなのか?俺はてっきり…悪い事したな。しかしそれじゃ何処へ?」
シフ「もう一度あたしたちで探してみましょう。」



火延「無いな…」
シフ「…変ですね?」
火延「ネズミが引っ張っていったとか?」
シフ「クッキーはそんな事しません。」;_;)/
火延「く、くっきぃ…お前それ…」⌒▽⌒;;;
かたかたかたかたかた
かた
かた
かた
かた
かた
かた
かた
かた
かた
かた
かた
                            ぽすんっ

あら?

タル「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
タル「メイプル!メイプルは居る?!」
シフ「あら?タルト、どうしたの?」
火延「ありゃ?それは…」
タル「実は…………………………………………」

T_T

シフ「あ!いたいた!メイプルー!」
タル「メイプル!ごめん!僕が黙って借りてたんだ。」
タル「エクレアが病気になって…どうしても薬が必要だったんだ。」
タル「僕らは色々な薬を作れる。でも強い薬を作るためには強い力が必要なんだ。」
タル「以前メイプルに言ったよね、君は強い力をっているって。僕思い出したんだ」
タル「君のこのオニキスならエクレアはきっと助かるって。」
タル「それで昨日の夜、借りに来た。でもメイプルはぐっすり寝ってて…悪いとは思ったけど、」
タル「朝までに返せばいいと思って……………………ごめん。」
シフ「一刻を争ったの、許してあげて…ね?」
メイ「それ、いいモンなんだ…」
タル「そう!これほど強い力を持った輝石はフォーレでも持ってないよ。」
メイ「そうなんだ…それ、あげるよ…」
タル「だめだよ!この石は…!」
メイ「いらない!
シフ「メイプル…」
メイ「おかあさんがくれたんだ…「いつか必要になったら使いなさい」って…
メイ「あの時必要だったんだ…本当に必要な時っていつなの?
メイ「あの時必要だったんだ!ボクに残す必要なんか無かったんだ!
メイ「ボクにとって本当に必要だったのはあの時だったんだ。なのに、なのに…
メイ「いらないよ!あんな勝手な人の…!
シフ「メイプル!!!」`´)/
ばき!
火延「おい、今…」@_@;
シフ「おかあさんは、きっとあなたのことを思って…」
メイ「ただの石じゃないか!こんなものでボクは…!」
タル「違うよ。ただの石じゃない。この石には【思い】がこもってる…」
タル「メイプルを思う心…それだけじゃない、メイプルの大切な人々、メイプルを大切に思う人々…」
タル「それら全を幸せにしようとする思いが込められているんだ。」
タル「だからエクレアは助かった。…あの優しそうな女の人は…メイプルの…」
タル「君にはひどく見えたかもしれない…でも僕には解るんだ!どんな気持ちだったか!
タル「どれほど君のことを思っていたか。
メイ「うっ…うっ…わあぁぁぁ〜〜〜〜ん
メイ「ぐすっぐすっ…」
シフ「よしよし…」
メイ「ごめんなさい…ボク…」
火延「謝る相手が違うよ…その石に、だろ?」
メイ「!…ごめんなさい…ごめんなさい。」



火延「あ〜。そう言えば朝めしがまだだったな。ほらシフォン腹へったぞ。」⌒▽⌒ゞ
シフ「は?はい!すぐ支度します。メイプルも手伝って、ね?」⌒▽⌒
メイ「うん!」⌒▽⌒
ぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた
ぱたっぱたっぱたっぱたっぱたっぱたっぱたっ
火延「やれやれ…」 ̄▽ ̄
タル「!」⌒−⌒