シフ「メイプル?こんなとこにいたんだ…」
メイ「しふぉん…」
シフ「どうしたの?明日、帰るんでしょ?」
メイ「うん…」
シフ「荷物まとめおわってないみたいだけど。」
メイ「ボク…どうしようかな…」
シフ「ここに来た頃、施設のみんなに早く会いたいって言ってたじゃない。」⌒▽⌒
メイ「うん…」

なになに?

メイ「ね、しふぉん。この島に伝説とかって、無いの?」
シフ「伝説?あるわよ。」
メイ「え?ほんと?どんなの?」
シフ「ん〜…島の名前の由来とか、西の森の泉の伝説や、老木にまつわる言い伝え。」
シフ「…そうそう!フォーレ達にも色々と伝説があるんじゃないかしら?」
シフ「もっともフォーレ達そのものが伝説的ではあるんだけど。」⌒▽⌒
シフ「あと笑っちゃうのが、火口の中にガトーって巨人がいてね…」
メイ「そうじゃなくて、その…………埋蔵金……とか。」
シフ「……………前にもそんなこと言ってたわね?」
メイ「え、え〜と…あったらいいなぁ〜なんて…」⌒▽⌒;;;
シフ「あるわよ。」
メイ「ど、どこどこ?
シフ「ここにもあるし、そこにもあるわ。」
メイ「もう、からかわないでよ。」
シフ「ふぅ…もう、気が付いたと思ってた…」
メイ「?」
シフ「ご主人様はここに、「くじらんど島」という宝箱をつくったわ。」
シフ「最初、そこには何も無かった。」
シフ「でもね、宝物は自分達から集まってきたの。今ではそこここにあふれているわ。」⌒▽⌒
シフ「まだ解らない?…ここを訪れてくれる人々、あたしたちを暖かく見守ってくれる人々。」
シフ「みんなご主人様の、そして、あたしたちにとって大切な宝物…」
メイ「!」
シフ「もちろんメイプル?あなたもあたしたちにとってかけがえのない宝物だわ。」⌒▽⌒

えへへ

メイ「うん!やっと解った…多分、ううん……心では解ったと思う…」
メイ「ボク、気が付かなかった、ずっと宝物に囲まれていたんだね。」;▽;
メイ「ありがとう、しふぉん。…ありがとう、みんな!
メイ「ボク…幸せだったんだ。」