第3章:夜更けの迷走
みんなそろったところでそろそろ下りに入る。道が混んでるので裏道を使おうということになる。裏道に入ると、なるほど道路は空いているが、どこをどう走っているのかさっぱり分からなくなる。こりゃはぐれると大変。ふと気付くとコイノボリがはためいている。いつのまにか元の道に戻っていたのね。県道45号にある喫茶店で休憩。
この喫茶店も9,999円コーヒーとかちょっと笑えるウィンナコーヒーとかなかなか人生ナメているようでいいのだが、割愛。PM17:00頃店を出る。おっと車のキーさしっぱだった。
外はずいぶん陽も落ちて、暗くなってきている。みんなで記念撮影の後、出発。「秋の陽は鶴瓶落とし」というわけで、あっという間にまっくら。前の車についていくのもやっと。後続車もよく分からない。新上武大橋を越えたところのコンビニに集合し、解散とする。お。ウィンカランプが取れかかっているMINIがある。
高速組と17号組が先発。残るBIG HORN、ミジェット、MINI2台が、BIG HORNに先導されて出発。「裏道使うからはぐれないでね」と言われる。BIG HORNのテールランプを必死で追いかける。今日は朝からなぜかハンドルあたりから共振音が聞こえる。と思っていたのだが、なにげなくホーンキャップを取ってみたら、ボルトがゆるんでいた。ハンドル取れたらどうすんだ!危ないなあ、もう。とりあえず手で締めておく。
どこぞのGSで最後のバイバイ。後続ミジェットとMINIがクラクションを鳴らして行ってしまう。わたしは16号までBIG HORNに連れてってもらうのである。あとはどこをどう走っているやら分からない。なんか周囲に車一台ない住宅地の細い道を分けいっていく。空には月が凛と輝き、街頭1本ない道を、赤いテールランプをひたすら追い続ける。一体今どこを走っているのだろう?こんなところで置いていかれたらどうしよう。ああ、本当にあの赤い光はBIG HORNなのだろうか?どこからかトワイライト・ゾーンのテーマが流れてくる・・・
と、前の車が停まり、降りてくる。ああよかった人が乗ってた。「ここ真っ直ぐ行くと16号に出ますから。」了解。クラクションをポンと鳴らして分かれる。
ここは16号と4号が交差するあたりらしい。ここらで本日の最高速110km/hrをマーク。6号に乗り換え、わが家へ。PM22:00着。みなさんお疲れさまでした。
おしまい。