五岳興

 五角形の円柱を組み合わせた盤面と、計20枚の短冊状の駒を用いた卓上ゲーム。行うゲームによって1名から複数名まで参加可能。

発祥:
 原型は古代中国西周時代の卜(うらない)として行われていた「樊(はん)」。戦国時代には一時失われていたが、六朝時代に道教が民間信仰として流行すると、その五角形の形状から神仙思想における五岳信仰と結びつけられ、祝い事などの時に行われる長寿を願う遊びとして定着した。文化革命以後、中国では一部地域の風習として残っているのみだが、日本には江戸時代初期に伝わり、知識階級の遊びとして様々な遊技法が考案され、現在でもテーブルゲームとして愛好されている。

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