ラプラースの魔
ゲーリー・キング
(生没年不詳1960〜70頃活躍)

 アメリカ東部においてマイスナー将軍で名をはせた伝説の人物。ゲーム展開を開始前から予想していたかのような戦いぶりは、多くの対戦者を驚嘆させた。

 彼の過去はほとんど知られていないが、当時のアフリカ系アメリカ人としては珍しく、数学者として学会から認められていた人物であったと言われている。しかし黒人差別の根強い当時のアメリカにおいて、彼が暗黒世界のゲームであったマイスナー将軍に身を投じる結果となった理由は想像に難くない。

 全盛期は東海岸の根城「サーディン」に、腕自慢達が勝負を仕掛けにアメリカ全土から集まり、そして返り討ちにあったといわれているが、晩年は東海岸から姿を消し、対戦したという記録はほとんど残っていない。しかし、勝負師達の間では「○○のバーで対戦していたらしい」などといった噂話として表舞台に度々現れ、現在でも世界中のトランプ系混沌之庭勝負師達は伝説の人物として敬意を表している。

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