資料室

 ここでは当サイトおすすめの、混沌之庭に関する書籍類をご紹介します。


『藝文考』「混沌考」 蒙白 著
0  唐の儒学者、蒙白が著した文化批評の書。唐代の詩や書、画、楽などを、各章で儒学的見地で批評しているが、注目すべきは混沌之庭に一章を費やしている点である。「混沌考」と題されるこの章では、唐代までの混沌之庭の歴史が体系的にまとめられており、それぞれの盤の起源や、それに関わった人物なども紹介されている。混沌之庭の歴史を勉強するにあたっては、基礎資料になる重要な文献である。

『瓢(ひさご)日記』 作 東山 宗好
0  平安末期の僧侶、宗好法師が著した随筆。民衆の風俗を中心に、政治や宗教など多岐に渡る内容だが、混沌之庭の名手として知られる宗好法師なだけに、それに関する文章も多く、日本混沌史を語る上では決して外すことのできない文献となっている。


『混沌者(こんとんもの)』 吉崎 高太郎 著
0  評論家、吉崎高太郎が著した混沌史。紀元前から現在までの混沌之庭史をユーモアとペーソスあふれる文章で振り返る。実際にあった勝負師達の様々なエピソードもたくさん盛り込まれており、混沌之庭初心者には入門書としておすすめの本。

『万人の摂理』 作 神 涼折
0  明治の文豪、神涼折作の純文学。色町での五岳興にのめり込み、自らを破滅へと追い立てていく旧制中学の国語教師の姿を描く。対戦の様子を口語文で初めて描写した小説であり、その後の混沌小説に多大な影響を与えた。

『パーフェクトガーデン』 原作 さきの真 作画 蟷螂人
0  混沌之庭を題材にしたコミック。全18巻。若くして事業に失敗した青年、高森が、逃げるようにして渡ったタイで賭け混沌に出会い、やがて世界的な犯罪計画に巻き込まれていく。世界を舞台に個性あふれる勝負師が登場し、対戦シーンも迫力があり、混沌之庭の魅力を余すところ無く表現している名作。

『烏有に帰す-高砂事件と18人の混沌師-』 林田 良和 著
0  混沌史に暗い影を落とし、昭和を震撼させた「高砂事件」を題材にしたノンフィクション。犠牲者の家族へのインタビューを中心に、当時この事件はどのように人々に受け止められ、どのような影響を及ぼしたのかを考察。外側から虚構の4日間に肉薄する。

『トーキョー・ジョー』 作 森下 悟
0  アメリカ混沌界が舞台のコミック。70年代後半、トランプ混沌伝説の帝王、ゴッド・ブラックに唯一敗北を与えた謎の勝負師「トーキョー・ジョー」。彼を探すため渡米したフリーライターの木村は、取材を続けるうちに何人もの「トーキョー・ジョー」に出会う。やがて何者かに命を狙われ始める木村。一体「トーキョー・ジョー」とは何者なのか。全9巻。

『黥布三面、馬鹿六人』 作 内村 甲
0  仕事を抜け出して賭け黥布に興じる六人の男。彼らはお互いの素性を全く知らないが、毎日のように顔を合わせる仲だった。しかしその内の一人が突然告白した言葉によって、日常は音を立てて崩れてしまう。「俺は二年前、お前達に殺された。」六人の登場人物のかみ合わない会話と、同時進行する三つの対戦が特徴的な戯曲。劇団「衆人」代表作。

『-狗(く)-』 作 逆島 樫夫
0  地下鉄淡路町駅に到着した丸の内線の最後尾車両には、乗客23人の惨殺死体しか乗っていなかった。目撃証言の収集担当となった刑事の坂本と西原は、隣の車両に居合わせた奇妙な男と出会う。その男は「狗(く)」と呼ばれる真剣師だと言うのだが…。闇社会を巻き込んだ猟奇連続殺人事件を、三人の混沌師が終止符を打つミステリー小説。

『世界平和が大好きだ』 作 戸島 周三郎
0  ある時代のある国。今日もゴールデンタイムの生中継でP名人が投了を告げたとき、今日は南の海のある国で戦争が終わった。全世界の人々から負けることを望まれた名人は、今日は朝から焼き肉を食べた。世界平和と混沌之庭の間で、苦悩するどころか日々楽しく生きるP名人のいいかげんな一生を描くSF小説。


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