7/30〜31/2006 はてしない眺望 唐松岳

 山水会で「北アルプスへ行きたい」のと希望が叶い、初めて計画された唐松岳。昨年は台風にモロに当り、2年越しになったが実現した。

八方山のある八方尾根コースは、安全性、手軽さ、高山植物の多さ、眺望の素晴らしさから高齢者でもトライできる。この日晴れの予報がいつまで経ってもガスが切れない。

一寸だけよとせめてチラッツ!とだけでも見せてくれてもいいじゃないか…とボヤキながら歩くうち、山荘屋に着いてしまった。


(写真:翌朝手前縦走路山越しに眺めた五竜岳と唐松岳頂上山荘)

反動か?夕刻から雲が切れ出し、数ある名峰が全て姿を現して完全に挽回した。夜は月が出て、満天の星空を星座探しに興ずる。

 翌朝感動のご来光を拝む。山頂は雲ひとつない快晴、360度の眺望に湧きあがる感動を覚える。帰路はゆっくり学童の道草のように花々を訪ねながら下る。以下その感動の山行記録を報告する。


(写真:夕刻うごめいていた雲が切れ出し低く安定し、数ある名峰が所定に固定された)

 朝8:10新幹線長野駅に集合するとマイクロバスが迎えてくれた。運ちゃんは八方尾根の黒菱平(1700m)まで車で運んで下さり、リフト代と時間が節約された。

10:00黒菱平からグラート・クワットリフトで八方山荘駅に着く。10:40歩き出す、これより約7km先の八方池までは「八方尾根自然研究路」で整備の行き届いた道、季節折々の花が咲き、高山植物や高山蝶の宝庫である。


(写真:山荘の裏山へ登るとこれから登る唐松岳が聳え右へ不帰の嶮が延びていた)

子供連れ・家族連れが大勢押しかけ、切れ目なく人がカラマッてくる。現実を忘れさせる雄大な景色は意地悪ガスで殆ど見えない。

11:30立派な便所に人が溢れ、八方ケルンを過ぎ、息(やすむ)ケルンも過ぎ、11:55第3ケルン(八方池ケルン)2080mに着いた。池の上だがガス・カーテンが下り何も見えない。12:30まで昼食を摂る。


(写真:不帰の嶮から縦走路は天狗の大下りを登って、天狗の頭から白馬三山へと延びていた)

これより人はグーンと減る。雪渓を多く見る。何も見えないので足元の花々を撮り歩く。イワイチョウ、タカネマツムシソウ、クルマユリ、タカネナデシコ、トウダイグサ、ハクサンシャジン、タテヤマウツボグサ、ユキワリソウ、ミヤマムラサキ、ジャコウソウ、シラネアオイ、サンカヨウ、キヌガサソウと。

 13:25大きな雪渓(扇の雪田)へ出た。13:40雪渓の上から尾根歩きとなる。14:00ケルン(丸山ケルン)を過ぎるとチングルマの海となった。


(写真:天狗岳の向うは白馬三山だが、重なって一つにしか見えない)

ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲを多く見る。14:30ぼんやり山頂らしき峰が…と思ったらガスの中に消えた。怪しげな橋を渡ると赤いものが見えた。廻り込むと立派な山荘だった。あっけなく15:10唐松岳山頂山荘に着いた。

 増築なった新館に2た部屋確保。中村さんの知人のご好意で割引き部屋代の他、冷たいビールの差入れあり喚声が上がる。

夕刻ガスが盛んにうごめく中、先ず剣岳の峰が現れる。みるみる雲は下へ下がり、安定するのと引替えにそれぞれの名峰が固定されて行った。


(写真:唐松岳の山頂に立つ山水会一行13名、左剣岳、右は毛勝三山)

剣岳の右は毛勝三山、左へ別山から立山三山、薬師岳から離れて黒部五郎岳へ。裏山へ登って見た。明日登る唐松岳が聳え、右へ不帰の嶮から天狗の大下りを登って天狗の頭、白馬三山。小屋の左前には五竜が聳えるが鹿島槍はその陰で見えない。

夜は月が出ていた。満天の星の下、高橋謙介氏の解説で星座探しに興ずる。


(写真:五竜岳の山裾の奥に穂高と槍ケ岳が見えた)

 翌朝6:20手ぶらで山頂へ向う。6:35山頂2696.4mに到着。昨日眺めた光景を更に高くより眺め再び感動する。ここまで登れば、五竜岳の裾の外れに穂高山塊と槍ケ岳が見えていた。

東の方には広大な雲海の上に雨飾山、焼山・火打山、妙高山、乙妻山・高妻山、戸隠山が頭と出していた。ちょと離れて浅間?八ヶ岳?のようであった。


(写真:山水会一行下山中、背後は五竜岳の裏から見えた双耳峰の鹿島槍)

7:05下山に入る。7:20山荘着、7:35山荘を出る。帰路は予定より1時間早くなったので、花々を見ながらゆっくり下る。

8:30第3ケルン、9:00大雪渓。10:10八丁池に着き池の渕で軽食。この間、前日は何も見えなかったが、鹿島槍を五竜の裏から眺めたし、だんだん変形して三つが並ぶ白馬三山を眺めながら下る。


(写真:帰路八方池から見えた白馬三山の並んだ姿、白馬鑓、杓子岳、白馬岳)

11:15八方山荘到着、ビールを飲み小休止。リフトで下り11:50黒菱平より迎えのバスに乗る。

 白馬三山、五竜と鹿島、槍と穂高、星と月とご来光、うごめく雲の中の山座同定など山水会にとって言うことなしの山行となった。ひと風呂浴びビールを飲み直し、バスは17:55川越駅に着き解散となった。

ガスを分け先ず現はるる剣峰

ガス動き山座固まる登山宵

夏の宵星座を探る目と目と目

はてしない夏山眺む唐松岳

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