リグロードサーガ


RPGではあるが、戦闘シーンはマップ上で各キャラクターを移動させ行動選択後自ターン終了、敵ターンへというシミュレーションゲームの様なかたちなので、これが苦手な人には煩わしいだけかもしれません。しかし、その煩わしさがあってもこのRPGは面白いです。

まず通常のレベルの他に技レベルというものがあり、個々のキャラクターが使う「剣」「魔法」「弓」等の技を使うたびに経験値が増え、一定レベルになると新しい技を覚えるというシステムだが、これが楽しい。ストーリーそっちのけで技レベル上げに熱中してしまう。
そのストーリーも起伏にとんでいて飽きさせない。ただし黒幕がすぐわかってしまい終盤の驚きがないのは御愛嬌。そしてRPGであるのでマップ上の敵が強いと感じたら「退却」を繰り返せばこちらのレベルが上がり楽に勝てるようになります。

このゲームで最強なのは「弓」が使えるキャラクターだろうな。特に終盤見つかる最強の弓を装備したキャラクターの「オメガアロー」は強力無比。最低2人は弓を使えるキャラクターをパーティーに加え育てていないと後半の苦戦は必至だろうと思う。逆にあまり使えないのが接近戦キャラ。特に行動力を消費してしまう技が多いキャラクターは最悪。敵に近付く前に弓や遠距離攻撃の出来るキャラがあらかた敵をたおしてしまっている。
だからといって特定のキャラクターばかり育てていると終盤、アッと驚く事態になります。このゲームの制作者はなかなかやってくれますな。そうそう最終マップは敵キャラクターよりも地形が最大の敵となるあたりもよく考えてあるなぁ。いくらこちらのレベルが高くても変化する地形で動けなくなってしまうと敵にいいように攻められてしまう。

このゲームのエンディングはある所へ行くのに誰とパーティを組んだかにより台詞が変化しますし、ある人を救出しているとエンディングに登場してくれます。まあ、マルチエンディングという程ではないですが、その変化を見るのも楽しいです。
しかし謎なのは「シシマル」。彼は一体何者で何処に帰るのか?





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