96年6月第2週の世迷い言



1996/06/09

 昨日に引続き、ほぼ「ない日」。

 10:30AM頃起きて、MailとLogファイルの確認、画像ファイル漁り、00:30PM昼食、その後、なんでも鑑定団の再放送を見て、昼寝。06:00PM頃夕食、クイズ日本人の質問を見て、ぐだぐだしてからCarnage Heartを01:00AMくらいまでやって寝た。

 ぐだぐだやってる最中に、大学の先輩から借りた、小松左京の「石」という短篇集を読了。

 モダンホラー的な作品を集めた作品集で、以前から読みたかった「くだんのはは」が収録されているので、借りて来たのだ。

 ホラーにしては描写があっさり目で、食い足りない感じを受けた。やはりホラーは、これでもかという状況、心理描写があってなんぼだと思う。

 Carnage Heartは、中級をクリア。本当はMLで開催されるゾルダートの大会用に、ゾルダートのプログラムを組んでいたのだが、あまりに弱いので嫌になってしまったのだ(^_^;。

 あぁ、結局シナリオを進めなかった。コミケも受かってしまったというのにどうしたもんだか。


1996/06/10

 あ〜。上野洋子さんのBest AlbumがBiosphare Recordから出ているという情報を貰ったので、早めに会社を出て銀座の山野楽器本店に向かう。

 雨の中、折り畳み傘をさし、半分ぬれながらたどり着いた私が見たのは、無情にも閉まっている山野楽器の入口なのだった。

 まだ19:00になってなかったのに…。

 家に帰り付くと、親が水戸黄門を観ていた。なんか、高橋秀樹の上様と光國が話し合っている。どうやら最終回のようだ。しかし、月曜って観るTV番組がなくて困る。

 なんか体調がまだいまいちなので、早めに寝ることにする。


1996/06/11

 うー。朝、目が覚めると声が出ない。痰が絡んでいるのだ。

 まぁ、ちょっと咳払いをしたらだいぶ良くなったので(それでも喉は痛いが)、出勤。

 ちょい早起きだったので、いつもより2本早い電車に乗れたが、座れない。しょうがないので「魂の駆動体」を読む。なんか、人に聞いた感想ではいまいちという話だったが、技術者の心をくすぐる話ではないか。

 今日こそは上野さんのRemix Albumを入手すべく、05:30PMに会社を出る。山野楽器に着いたのは18:00頃。当然開いている。

 が、しかし、入口そばの看板に"月曜定休"の文字がぁっ! こんなの昨日は外に出とらんかったぞ。休みの時にそれが判らないようなシステムは止めて欲しいものである。

 で、無事に上野さんのRemix Album "e-mix"と、エスカフローネのサントラ"Over the sky"を入手。しめて6000円。さらに貧乏になってしまった。

 "e-mix"だが、Zabadakの色を無理やり消してるような感じがする。不協和音によるアレンジは、1曲もあれば充分なのに、何曲も続いては興ざめ。

 上野さん本人によるアレンジと、"Voices"からの曲がまとまってて良かったと思う。

 んで、"Over the sky"だが、良い。良すぎる。やはしフィルハーモニーなのか。

 良いついでに、先週分から溜まっていたエスカの録画を観る。むー。高山みなみさんが王子様と意外と部下思い(いや、殺す口実に使われてるだけだな、きっと)のディランドゥの二役かぁ。しかし、液体金属で絞り殺されるのは嫌だなぁ。

 ザイバッハのガイメレフ(名前が判らん)のコックピット(操手槽と呼ぶべきか(^_^))に液体金属が充填される描写が格好良かった。

 エスカフローネってドラゴンモードでも剣が扱えるとは知らんかった。なんとなく不自然。

 不自然と言えば、ディランドゥが2週にわたって、「悪趣味」「卑怯だぞぉ」という、こいつだけには言われたくない台詞を言っていた(でも言いそうだとも思う)。

 続けてラムネも観る。楽器トリオは今週で終わりかぁ。

 続けて水色時代、ガンダム-X、こどものおもちゃと観てしまう。水色は可もなく不可もなし、こんなもんでしょ。ガンダム-Xは、動きについて改善するつもりはないらしい。しかし、あの時代にスノボって一般的な名詞なのか? こどちゃは取り敢えず1エピソードが終わったような気がする。解りやすい心理描写がなんとも。どろどろの人間関係はもう出て来ないのだろうか。

 で、01:30AM。こんなことしてるから風邪が直らないのだ。

 ルナルサーガ・ジェネレーションズを読了(いや、本当は昨晩の就寝前に読み終わったのだが)。可もなく不可もなし。あとがきに書いてあったコンセプトは、作品からはいまいち判りにくい。ガヤンの神官は入れない方が良かったのではないか。

 ガヤンの神殿だけを舞台にして、ファンタジー警察小説でも書けば面白いかと一瞬思ったが、富士見の「銃と魔法」ですでにやられているのを思い出して却下した(3は出ないのか?)。


1996/06/12

 出社途中に本屋に寄ったら、GuinSagaの52が出ていた。刊行ペースがペリーローダン並なのではないか。

 しかし、今月はJAは11日だったのか。しまった。星界の紋章IIIは当然のごとくなかった(なぜか猶予の月もなかったが)。しょうがないから帰りに新橋の本屋に寄るとしよう。

 GuinSagaの52は当然買う(きっとヴァレリウスはもっと不幸になっているに違いない)。ついでに、東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」も買う。どこが貧乏なんだか(いや、せっぱ詰まって来ると昼飯も食えなくなるくらい貧乏なのだ。同情の余地なぞ全くないが)。

 早く今読んでいる「魂の駆動体」を読み終わらねばなるまい(まだ半分だ)。

 で、帰りに新橋のニュー新橋ビルにある本屋に寄ってみるが、星界の紋章IIIは見事になかった。IとIIの隣に、いかにも文庫が平積みしてありました、と見えるスペースが空いていたので、今日の早い内なら入手可能だったのだろう。

 速やかに再版されるだろうが、悔しい。

 「猶予の月」はあったが、私はハードカバーで既に読んでいるので買わない。

 時間は前後するが、手に油がついてしまってあまりにべたべたするので、つい会社の洗面所で石鹸を使って手を洗ってしまい、激しく後悔する。

 私は、デパートとかの洗面所で良く使われている、緑色の液体石鹸(当然、会社の洗面所で使われているものもこれだ)の臭いが大嫌いなのだ。これを使ったであろう親父が、電車で隣の席に座るのも嫌だ。

 どうしてこんな不快な臭気を発する製品がシェアのほとんどを占めているのか、まったく謎である。

 「魂の駆動体」、読了。うむ。後半はいつもの神林節だったと思うが、やはりこの本のキモは「人間は何故ものを作りたがるのか」だと思う。

 私もいちおう技術者の端くれなので、ものを作る楽しさというのは十分承知しているつもりだ。

 しかし、「どうしてもの作りは楽しいのか?」という疑問にはたぶん答えられないと思う。この作品でも明確な答えは出していないが。

 来訪者数延べ600人突破。有難うございます(_ _)。600人目はまたもや友人(全部同一人物…だと思う)。もしかして、狙ってるのか?


1996/06/13

 まぁ、どうでも良いような話だが、常々「マルチメディア」という言葉に、胡散臭いものを感じて来た(というか、端的に言って私はこの言葉が嫌いだ。ついでに「パソコン」つー言葉も嫌い)。

 例えば、そうだなぁ適当なマルチメディアタイトルと呼ばれているもの、富士通の「世界の車窓から」なんてのがいいか。こいつを店頭で手に取って、店員に聞く。「すいません、これの媒体はなんですか?」「Windows用のCD-ROMです」

 ほら、媒体=メディアはCD-ROMっていう一つのメディアだ。

#CD-ROMタイトルって、マクルーハンに言わせれば「Hotな」メディアなんだぜ。本と同じく(あ、ユーザの使い勝手を何も考えず、ただ内容をたれ流し続けるものは別ね。あれはCoolだ)。

 また、マルチメディアっつーと、世間一般ではInternetが取り上げられることが多いが、WebPageはともかく、E-MailやNews Systemは未だに文字だけの世界で、こちらの方が数段有用な情報が得られることが多い(無用な議論が延々繰り広げられているだけのこともあるが)。

 今月号のRPGマガジン(最近の特集は単に編集者の趣味で決まっているのではないか)で、マルチメディアでRPGなんてのが特集だったので読んでみたら、単なるRPG関係のWebPageの紹介と、パソ通の入門記事だったという、情けない事例もある(私はてっきり複数メディアで展開していて、RPGも出ている作品の特集なのかと思った)。

 要するに、ネットワークに繋がれたコンピュータによる情報共有技術も、「マルチメディア」の枠に(どうやら)括られているようなのだ。

 かように、中身がないがゆえに何でも取り込めてしまうような言葉が一人歩きすることに、私は非常に嫌悪感を持つ。それに含まれているであろう、「カテゴリに括ってしまえばもう安心」という、思考停止を是とした考え方も嫌いだ。


1996/06/14

 なんか書くようなことがない一日だったなぁ。

 昼休みDuelは土地が出なかった方が負け、なんつーつまらん展開だったし。

 そういや、アライアンス(IceAgeのExpantion Setね)が日本にも入ってきたそうなのだが、金のない人間には無縁な話ではある。

 あ、そうそう。Guin Saga 52巻を読了。これは昨日、寝る前に読み終わったので、ひどい寝不足であることも、一日の出来事が印象に残らなかった原因かも。

 ヴァレリウスは相変わらず不幸。でもちょっと新しい展開があったので先が楽しみだ。キタイ編つーのがあるのか、それともキタイの方から中原にやってくるのか。

 昨日から、会社でActive-Xに含まれている、HTML OCX部品をいじっている。

 まあ、結構安直に、簡単なWebブラウザがVisualBasicで出来てしまうのはちょっと感動ものである。

 しかし、重大な欠点が一つ。Proxyサーバの設定が出来ないので、Fire Wallから外のPageにはアクセスできないのだ。マニュアルをひっくり返しているのだが、一向に見つからない(英語なせいかもしれないが)。

 「いや、そんなことはないぞ」という方がいらっしゃったら、どうか教えてくださいませ。


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