97年1月第5週の世迷い言


1997/01/31

 手術から一夜明けて、特に変わった感じはしない。どうやら感染症予防の為に飲んでいると思われる抗生物質による下痢があるくらい(これはこれで結構辛いんだけど)。

 縫合跡の消毒、ということで、午後から医科歯科大へ。なんか前の話では30日で最後だとか言っていたような気がするのだが…。なんか抜糸でも行かなきゃならないらしい。まぁ、それはともかく、担当の医者から昨日摘出した病巣の詳しい説明を受ける。なんか大きさが梅干し大で、埋没歯はその中にぷかぷか浮いていたらしい。う〜む。つーことはいま私の鼻の下には梅干し大の空隙があるということか?(実際は腫れてるんだから、血液やらリンパ液やらで満たされてるんだろう) 1時間程度で終わったので会社に戻る(いや、元々その予定だから2時間かかろうがなんだろうが戻るんだが)。

 飯がまずいのは諦めて、なるべく簡単にとれる軟らかいものを食べることにする。理想はカロリーメイトの液状のやつだが、あれはあまりに不味いからどうしようか、と思っていたら、会社の売店になかった。やっぱあれって売れないだろうしなぁ。

 FFVIIの発売日だが、気軽に買えるんでなければいいや、と思っていたら、やっぱり気軽には買えないようなのでさっさと諦める。まあ来週にでもなれば大量に出回っているだろう。プリンセスメーカーもまだエンディングを見てない(忙しいんだよぅ(;_;))ことだし。そういや、私はFFシリーズはプラットホームが変わった時くらいしかやろうという気を起こさないらしい。今までやったことがあるのはFFIVのみなのだ。

 先日合併を発表したセガとバンダイだが、私は合併後の社名がダサイことを理由に合併に対して否定的見解を抱いていることを述べた。本日、fj.rec.games.video.home.saturnでそのダサさ加減を再確認する事例を発見したので報告する。「ハイテクセガバンダイ」。「はいてくせがばんだい」、…あまりのダサさにくらくらする。なんという破壊力なのであろうか。一説によるとこのセガバンダイという社名は仮称らしい(情報源がfj.*のみで裏を取れていない)が、10/1にはもうちょっとまともな社名になっていることを切に願うものである。


1997/01/30

 と、いうわけで、今日は歯の手術である。

 9:00までに御茶ノ水駅前の東京医科歯科大学まで、ということは、9:00までに出勤できる7:44の京葉線直通通勤快速に乗らねばならない。因みに昨日の帰宅時間は0:00過ぎ、夕食をとっていなかったのでなんやかんやで就寝時間は2:00過ぎになってしまった(いや、風呂入って湯船に浸かっているときにうとうとしてしまったこともあるが)。はっきりいって、眠い。

 2時間半ほどかかったが、手術は大体順調に終わり(結構痛かったが、最初に近所の歯医者でやったのよりは痛くなかった。あれは患部の掻爬だったからねぇ)、長さ1cm、最大直径5mm程度で、崩れた涙滴形の歯のでき損ない(ちゃんと歯に見えるところがなんとも)とその周囲にあった膿胞は無事に摘出された。こんなもんが自分の鼻の穴の辺りに埋まっていたかと思うとちょっと信じられない思いである。

 しかし、大学病院での手術というのはいいかげんなもので、手が空いている医者やら講師やら(大抵は重複していると思われる)が見物しに来たり、雑談しに来たりする。こういう雰囲気は大学独特のものだと感じた。こちらはなんか見せ物になっているようでいまいち気分が悪かったが。

 手術直後はすげー痛かったのだが、どうやら麻酔が切れかかっていて、痺れていたのがそう認識されていたらしく、時間とともに痛みは引いた。例によって患部は腫れているので鼻の下がちょっと膨らんでいて人相が微妙に変わっている。ま、これはそのうち直るだろう。

 傷口を縫った糸が、ナイロン製なので(縫う時に医者がナイロンだ、と言っていた)、端が弾性を持って上顎の歯の付け根辺りに立っていて、結構気になる。普通に口を閉じているとその辺が舌の先にちょうど当たるのである。

 今日は一日休みにしてしまったので、午後は丸々空いている。せっかく御茶ノ水まで来たのだから、神保町にいかない理由はない。というわけで書店めぐり。わくわく7のムックその他いろいろを手に入れる。

 ゆっくり昼食をとって(麻酔が効いていたせいか、あまり美味くなかった)、払い込みの用事があったので郵便局へ。こうやって、自分で自由に時間が使えるという幸せを久々に噛みしめてしまった。たまにはこういうことをしないと息が詰まってしまう。最近の休日は、たいてい疲れ果てて寝てしまうか、1日かかるイベント(友人のうちに遊びに行く、なんてのも含めて)に費やしていたのでこういうのは本当に久しぶりだ。

 家に帰ってきて16:00ちょっと過ぎ。駅では帰宅途中の高校生の集団と一緒になる。そうか、高校時代はこんな時間に解放されていたんだな、と少しだけ感慨にふける。当時は金がなかったので時間だけ持て余していた。今は金がそんなにあるわけではないが時間はもっとない。人生とはままならないものだ(なーんて)。

 神林長平の新作、「ライトジーンの遺産」を読了。確かこれはつぶれてしまったGriffonに連載されていたもののはず。連作短編で、各話のタイトルの頭文字がA,B,C,D,X,Y,Zとなっている。ということは、雑誌がつぶれなければ全26話になったのだろうか。内容は、哲学的風味のあまりないアクション的お話。設定はデビュー作にも通じるものがあるが、主人公が悩まないからアクション面だけ強調されているようだ。結構面白かった。お金がある人にはお勧めしておこう(ハードカバーなので)。

 夕食の時間になる頃には麻酔も切れているはずだが、やはり飯が美味くない。口の中に立っている糸の先端も気になる。抜糸は1週間後だそうなので、それまで飯がまずいのだろうか(;_;)。


1997/01/29

 歯は少しうずく程度。喉は昨日と同様。最近胃を悪くしていて、唇の左端が荒れて切れてしまっている。明日の手術が不安ではある。

 昨日の補足。ゲーム性についての話。BlackBoxのルールだが、入力を複数とるルールは複雑だと書いたが、そのようなルールがプレイヤーにとって難解か、というとそうでもない場合がある。つまり、我々が生活している現実世界で親しんでいるものと同じルールであれば、いかに複雑であっても容易に理解できる。つまり、プレイヤーにとって理解しやすい複雑なルールは存在する。

 そういうルールを多用し、目立つところに現実離れしたルールを使用しないように構成した場合、そのゲームは「リアル」と称されるかというとそうでもなかったりする。そういうゲームはアメリカ製のゲームに多いが、大抵の場合「辛い」と称されることが多い。ことほど斯様に現実とは厳しいものなのだ。ま、これは蛇足だけどね。

 ところで、ゲーム中に現実のBlackBoxを取り込むことで、全体としてのBlackBoxの複雑さ加減を上げることができる。具体的に言うと、人間を取り込む。もっと判りやすく言えば、対戦型にするのだ。

 まぁ、人間の複雑さ加減を上手く反映するには、元のゲームもそれなりに複雑でなければならないので、対戦型にすれば全てオッケーとはいかないが。


1997/01/28

 東京医科歯科大に行った時に貰って来た(胃が荒れたので服用を中止していたのである)抗生物質と沈痛消炎剤を服用したら、朝には歯の痛みは収まっていた。やれやれである。

 今日は朝から喉がひりひり痛む。やはりこの時期に寝不足は大敵である。今日は早く寝たいものだ。

 最近、fj.*の一部で「ゲーム性とはなんぞや」などという議論がされているのに触発されて私もすこし考えてみた。

 つまりはゲームというのはある入力に対して出力を返して来るBlackBoxなわけだ。んで、そのBlackBoxには入力と出力の関数となる幾つかのルールを持っている。

 このルールは、単純なものもあれば複雑なものもある。単純なものは幾つかの入力を行えば理解できるだろうし、複雑なものは入力をかなりの数繰り返さなければ理解できないだろう。

 もし、ルールが複雑なものばかりだった場合、プレイヤーはいつまで経っても自分の思い通りの結果が得られずに投げ出してしまうだろう。反対に、単純なルールばかりだった場合は、出力が単調になってすぐに厭きてしまう。

 つまりは面白いゲームというのは、複雑なルールと単純なルールのバランスが上手くとれているものなのではないか、ということになる。

 ではそのバランスを取る為の論理的規準があるか、ということになると、少なくとも私は知らない。現状では、デザイナーが自分の経験と勘に基づいて職人芸的にバランスを取っているのではないだろうか。


1997/01/27

 歯が痛い(;_;)。やはり穴を閉じて2週間も経過させるのは得策ではなかったのではないか。家の近所の歯医者からきちんと情報が伝わっているのか。このまま30日まで我慢しなければならないかと思うと気が狂いそうだ。

 スケジュールがかなり遅れているので、歯が痛くても仕事を続けなければならない。自然機嫌は悪くなる。12時間も会社にいればなおさらである。なんでまた20:00を過ぎてから進捗の確認をするのか。帰りが遅いと帰宅の所要時間も30分以上延びるので、余計に腹立たしい。


1997/01/26

 Terra Phantasticaの続き。カエル君復活。が、1作戦で使用できるユニットに上限がついてしまったので、カエル君は実質引退。しかしまぁ、なんだねぇ。この復活の方法ってのが怪しげだねぇ。詳しくは説明しないけど。

 本棚を買ったので、壁際に柱となってそびえ立っていた文庫本を移す。本当は壁際の全ての本を移動してしまうべきだったのだが、文庫本岳で力尽きてしまった。残りは来週以降だな。

 つーわけで、他のゲームは進まなかったのである。


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