001 半ばはわが身のため、半ばは他人(ひと)のため
「みんな世のため人のため」なんていえるほどがんばっているわけじゃないが、きのうは講演会、きょうは登山教室なんて、あっちこっち飛びまわっていると、いささかくたびれる。ちなみに本日は7月31日。この一週間をざっと振り返ると、23日新宿発15時のハイウェイバスで飯田にでかけ、ステーションホテルまつむら泊。24日〜26日、聖〜光を縦走して飯田へ下山、まつむら泊。27日帰宅。28日『郵政』へ原稿を書く。29〜30日、北八ヶ岳縞枯山への登山教室。本日午後には秋田にむけわが家を出発、8月1日〜3日は鳥海山と月山の登山教室だ。
女房殿はそんなに働くな、といってくれる。しかし、頼まれるとイヤダとはいえないし、仕事は増える一方だ。マズイ、なんとかしなくっちゃ。気持ちばかりあせるのだが、仕事をうまくコントロールする術がみつからない。
三十代の頃、少林寺拳法の修行に励んだことがあった。体力強化、平常心を養うなど、登山のトレーニングに最適であった。それ以上に入門してよかったと思ったのが、禅宗をベースにした人間としての視方、考え方であった。その最たるものが「半ばはわが身のため、半ば他人(ひと)のため」という言葉であった。他人のために100%尽くすのではなく、なによりもまず自分のために行動しなさい、というのが説得力あると思った。そして、わが身のためは半分ね、というのがいい。次に他人のためで、それも半ばくらいとしているのが、教えとして優れているではないか。「半ばはわが身のため、半ば他人(ひと)のため」にすっかりはまってしまい、それが高じて気がついたら、自分の時間がほとんどなくなっていた。
それで----。
来月、8月は自分の時間を作るぞ、と固く心に誓っている。本当に作ることができるのか、自信はないのだが・・・・・。