見鬼

正しくは、「祈願 見鬼」(祈り願う 鬼を見んことを」)。

中国語では、「鬼」は角のあるオニではなく、いわゆる霊体、主に死者の霊を指します。
「魂」という漢字にも「鬼」の字がついているのも、その辺りに由来が有ります。「鬼籍の人」と言えば、恐ろしい人、ではなく死んだ人、の意味ですし。

つまりこの術は、普通なら目に見えない幽霊を見る術です。
召鬼術のうちでも初歩の初歩なので、最初の頃はともかく、中級レベルになると、術というよりちょっとした精神統一に近くなるかも。

ちなみに、日本で言うような鬼(鬼が島の鬼とか、今昔物語に出てくるようなのとか)は、中国にはいないようです。

一番近いのは、仏教説話の中に出てくる鬼かも。ただし「鬼」とは言わず、夜叉、羅刹、獄卒などと、それぞれ違ったばけものとして表記するんだそうです。
山海談義にその辺りをまとめてありますので、興味のある方はどうぞ)

修羅は・・・ それは角、生えてないです(笑) 「剣の鬼」とかの言い回しとしてなら、当てはまるけれど。
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