●獣有り、其の状は禺の如くして四耳。其の名は長右(山、此の獣出すを以って、因って之に名す)。其の音は吟ずるが如し。見すれば則ち郡縣に大水あり。【南次二経】
南山の長右山にいる獣。「長右山」の名の由来ともなった獣です。 耳が四つあるテナガザルのような姿で、人がうたう(詩吟を吟ずるようなうたい方)ような声で鳴くとされています。 この獣が現われた地方には、大規模な水害が起きると信じられていたようです。
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