●凡て南次二経の首、[木巨]山より漆呉山に至るまで、凡て十七山、七千二百里。其の神の状は皆、龍身鳥首。其の祠りには毛を用い、一璧を用いて埋め、ショに[禾余]米を用いる。【南次二経】
[木巨]山から漆呉山までの山に棲む山神。
この神をなだめ、まつるための祭祀方法が、ここでは同時に指南されています。それによれば、供え物として毛(けもの)と米をささげ、璧玉(へきぎょく)を地中に埋めるようにと記されています。
人々は有用な植物や鉱物などを採るため、神々や精霊の棲む山に分け入る時には、このようにして供物を捧げ、主である山神の許しを請うてから入山したのではないでしょうか。