赤需(せきだ)

赤需

●英水(中略)中に赤需多し。其の状は魚の如くして人の面、其の音は鴛鴦の如し。之を食せば疥せず。(一に疾に作る)【南山経首】

字形参照:[魚需]、ダ


 南山の青丘山(せいきゅうざん)にいる生物。ダの字は、正しくは[魚需]

 青丘山の英水におり、「魚の如くで人の面」とされています。人面魚と言うよりは、ナマズなどの様に平たい顔(人間の顔を連想し易い顔)をした魚がモデルとなったのではないでしょうか。

 鴛鴦(おしどり)のような声で鳴き、これを食べると疥(ひぜん、皮膚病の一種)にならないとされています。
 また、あるテキストでは「疥」の字は「疾」であるとしており、こちらの解釈を取れば「食べれば病気にならない」の記述になります。

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