迷探偵登場
猫さんの推理
殿堂最強と謳われる名探偵猫さんからいただいた、ユニークなお答え。想像もしてなかった発想に作者もMAQもウケまくりでした。
※例によってこの“説”で指摘されている人物が、正解における真犯人かどうかは不明です。正解とされずに迷探偵に収録されるハメになったのは、犯人の名前・ロジックのどちらか、あるいは両方が間違っていたから、とお考え下さい。 |
猫:今回のキーポイントはですね、この作品の舞台になっている場所だと思うんですよ。 MAQ:ほほお。 猫:方言からすると、岡山の山奥あたりでしょうか。果樹園地帯でまわりに桃の木がたくさんあることからみても、この“沼”っていうのは、元は農業用のため池だと思うんです。 MAQ:な、なるほどぉ~。 猫:すなわち! 俊司が言っていた“沼の秘密”とは、沼の水を抜く方法であり、“割れていたビールびん”はその“沼の栓”そのものだった! MAQ:ええ~っ?! せ、栓ってアナタ……。 猫:千晶が去った後、黄美子が沼に船を落としてしまって泣いているところへ、俊司が通りかかります。俊司が得意気に石仏を動かすと、その下には……じゃ~ん! 謎のビール瓶が! 彼から“沼の秘密”をきいた黄美子は、池の水を抜いて船を回収しようと考えた。ところがあせっていたので、水がすっかり抜けきらないうちに足を踏み入れ、藻に足を取られて溺れてしまったのです。20センチの深さがあれば人は溺れるといいますから。 MAQ:ちょっとちょっと、猫さん、待って下さいよ。 猫:目の前で黄美子が溺れてしまい困った俊司は、その後、くだんの栓を元通りにして沼を去りました。で、もしや千晶が見ていなかっただろうかと、様子をさぐりに千晶の家を訪れた……というわけです。 MAQ:あの~。お説によると“沼の栓”はビールびんで、しかもそれは割れてしまってたんですよね。 猫:そーですッ! MAQ:じゃ、俊司はどうやって元通りにすることができたんですか? 猫:ありゃ。 MAQ:ありゃ、じゃないでしょ。“沼の栓”“沼の栓”って、お風呂じゃないんですから。 猫:じゃああれだ。素早く靴下を脱いだ俊司は、そこに土を詰めて、栓の代わりにしたのです! だから俊司は何故か裸足だった! MAQ:どこにそんな描写があるんですか! 猫:おのれ~、やっぱりありきたりな案だったか~。 MAQ:そんなこと考えたのは、猫さんだけです! |