迷
探
偵
登
場
Chamaさん
の推理(その2)
Chamaさんの推理第2弾。こちらは前回以上の大暴走!って感じで、
思わず脳みそ逆上がりしちゃいそうですが……。
じつは、ぼくの用意した答えよりもはるかに「ミステリ的」だったりもします。
M
前回のChamaさんの推理は、いささか偶然に頼りすぎたケがありましたね。
C
あの程度の偶然は許容範囲でしょ?でもまあ、お気に召さないようなので、今回はもう少し現実的
な線で考えてみましたッ!
M
それはそれは恐れ入ります。早速、うかがいましょう。
C
犯人は田中さん。乱入してきた鬼瓦を、格闘の末ベランダから突き落としたんですね。ところがな
んと!田中さんの胸にはナイフが刺さっていたのです!
M
え?田中さんは刺殺されたんでしたっけ?
C
細かいところは気にしないよーに!当然、妻の光子さんは慌てて警察に連絡し、救急車を呼びます。
M
ほほう……それで?
C
ところが、苦しんでいる夫を見るうちに、彼女の胸にフト悪魔が囁いたんですね。……ここで夫が
死んでしまえば、こないだ加入したばかりの保険金(それはそれは多額であった!)は全部私のもの
だわ!そうよ!こんな男とは別れて浩司さんと暮らすの!……と。
M
あの〜、浩司さんって誰なんですか?
C
奥さんの不倫相手ですよ!もちろん。
M
あーなるほど。作者のぼくも全然知りませんでした。
C
とっさに決断した光子は、夫をベランダから突き落とそうとする!……あなた!ごめんなさい!私、
幸せになりたいのッ!……ところが、実は夫の田中さんもかねてから妻と同じことを考えていたので
すね。チャンスがあれば光子を殺して保険金でウハウハしちゃおう、と。ですからとっさに光子さん
の狙いを察したわけです。……み、光子、お前もやっぱり!ようし、返り討ちじゃあ!……嗚呼!保
険金を巡る凄絶なる夫婦の死闘!
M
な、なんかけっこうスリリングですね。
C
で、田中さんは必死で抵抗したんですが、やはり女は強く、彼女は夫をベランダから突き落とす事に
成功する。……これで3億円は私のものだわ!……。
M
う〜む。しかし、それだったら、なぜ光子さんは警察に「夫の方が先に落ちた」なんて証言をしたん
ですか?取っ組み合ったまま2人同時に落ちた、といった方が矛盾もないじゃないですか。
C
それはですね、山田さんが「何かが落下したような音がしたあとにも田中さんの部屋からは激しく格
闘するような音、家具や食器類の壊れる音、呻き声がしていた」と証言したのを聞かされたためなん
ですよ。実はこれは光子と夫が揉み合っているときの音だったんですけどね。
M
あの〜、山田さんって誰です?
C
田中さんの家の隣の部屋の住人ですよ!知らないんですか?
M
あ、はあ、すいません。初耳だったもので……。
C
かくて、ここに完全犯罪が実現された。3億円の保険金を手に入れた光子は、愛人の浩司と、甘くタ
ダレた生活を送るのであった。メデタシメデタシ……いかがですか?この推理。
M
なんといっていいやら、言葉を無くしております。はい。
C
ふっふっふっ。言葉を無くすほど感動しているわけですね!
M
Chamaさん、小説家になれるかも……。
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