迷
探
偵
登
場
YABUさん
の推理-1
毎回、読むのが楽しみなYABUさんの推理。
なんかこの方、わかっててワザとヒネクレた解答を、
寄せて下さってるんじゃないか、と。
そう思わせてくれるほどに、彼の推理の道筋はいつも切れ味抜群です。
Y
穴を掘ったのは、やはり被害者自身ですよね!
M
ふむふむ。
Y
で、クワをもってたのに、なぜわざわ手で掘ってたのか。ここがポイントだ、と思うわけですよ〜!
M
ふむ!いいですね〜。それで?
Y
ここから導きだされる推理はですね。クワで掘ったのでは傷ついてしまうような、
ひっじょ〜にデリケートな、そしてひっじょ〜に大切なモノを掘り出そうとしてたのである、と。
M
おおおおお! 迫ってきましたよ〜。で?それはなんなんですか?
Y
ふふふ。まぁ、落ち着いて下さい。それが何んなのか……この謎を解く手がかりは、
隣家の住人の証言の中に潜んでいます。つまり……「キノコ」!だったのです。
M
へ? キノコ〜?
Y
たかがキノコを取られたぐらいで、彼はどうして有刺鉄線を張ったりしたのでしょうか。
それは……そのキノコが、きわめて高価な珍味のキノコだったからなのです!
M
というとマツタケですか? でも、あれって地上に生えてません?
Y
またまた〜。白々しいですよッ!どうしても私に最後まで言わせようというんですね!
ま、いいでしょう。謎を解かれて悔しい、MAQさんのお気持ちはよーくわかりますから。
M
いや、別にそういうわけでは……。
Y
さて、それほど高価で、珍味で、穴を掘って採集するキノコとは、何か。ふふふふふ。
それは「トリュフ」だああああああッ!
M
「トリュフ」ぅ〜? たしかにあれは世界三大珍味の一つでしたっけねえ。
でも、そんなもん日本に自生してるんですかぁ?
Y
くくくくくッ! わぁたしの記憶が確かならば、ある種のトリュフは日本でも採れるのだぁあああッ!
M
へ? そーなんですかぁ?
Y
そうなのだぁあ!ちゃあんと植物図鑑で調べたのだぁあああッ!……って、MAQさん。
知らなかったんですか?
M
はい、今日初めて聞きました! いや〜、勉強になるなあ。
Y
ちょちょちょっと待って下さい。じゃ、なに? ぼくの推理は間違いだって言うんですか?
M
はい。んもー、もののミゴトにミスディレクションに引っ掛かってらっしゃる。
Y
でもでも、論理的に正しければ正解なんでしょ?
M
でもね、考えてみて下さい。トリュフが生えるのはたしか深さ数十センチってところでしょ?
モノそのものも、それほど大きなものではないし……そんな穴にヒトがすっぽりはまりますかねぇ。
Y
う〜ん。
M
だいたい、通りすがりの観光客が地下に埋まってるトリュフの存在に気付くはずないでしょ。
つまり、観光客が取ってたのはもっと普通の、地上に生えてるキノコだったんですね。
Y
う〜ん、う〜ん。
M
はい、お疲れさん! 頑張って再挑戦して下さいねッ。
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