【2004年度】
 
GooBoo本格ミステリベストセレクション
 
 
【ごあいさつ】
 
本格ミステリはいま、隆盛を極めている――のでしょうか? たしかに刊行点数は多くなりました。復刊新刊を問わず本格ミステリ関連の叢書は増える一方だし、各社のミステリ系ハードカヴァ、ノベルス、文庫の毎月の新刊にも、いまや必ずといっていいほど一定数の本格ミステリがラインナップされています。たくさん出版されるということは、読む人の数も多いということ。ならばたしかに、本格ミステリ・マーケットは活況を呈しているというべきです。なのになぜだか、そういう実感が湧いてこない。これだけたくさん買っても、読んでも、肝心カナメの“本格ミステリを心ゆくまで楽しんだ”という感触がどこか希薄で。もしかしてぼくが読んだあの膨大な数の小説は、本格のフリをしたナニカベツノモノだったのではないかなどと、戯けた妄想さえ蠢く始末です。でも、それは本当に妄想だったのでしょうか。
妄想か、そうでないのか、そんなことは分かりません。分からないから、GooBoo本格ベストとして第7回目となる今回、いま一度原点に戻って考えようと考えました。本格ミステリってなんなのか。本格ミステリの何がぼくらは好きなのか、面白いと思えるのか。気がすむまで、追求しようと思ったのです。かくて、おそらくは史上最高に小うるさい依頼にお応えくださった、多くの心優しき本格読みさんたちの精華がここに結集。まさに“本格であること”にとことんこだわった、純度100%の本格ミステリベストが誕生しました。――どうぞ心ゆくまでご賞味ください。 そしてできればあなたご自身も、本格ミステリとは何なのか、あなたはその何が好きなのか。ちょっとだけでも考えてみていただければ幸いです。
 
 
 
お好きな方からご覧ください
 
■第1部・国内ベスト篇へ   ■第2部・海外ベスト篇へ(工事中)
 
 
■対象作品/2003年12月〜2004年11月期に日本国内で出版された“狭義の本格ミステリ”
■投票方式/各投票者が国内・海外の優秀作にそれぞれに持ち点10点を配分&投票
■投票者/39名(以下、ご許可いただいた方のみお名前を掲載させていただきます。敬称略・順不同)
はな GAKU トムトム 蔓葉信博 ugnol るー 市川憂人 磨硝子 桜 nakachu 近田鳶迩 kaiz 松本楽志 もりやま 桜子 YAS 政宗九 大盛有閑 紅蓮魔 らら NOBODY 須山友輔 R&F linus のりぽん・ザ・リッパー 晶午 漂泊旦那 ガッツ N.Momma アシェ aya MAQ

※転載・引用について/ランキングデータおよびMAQ&ayaのコメント部分は、なんぼでも転載・引用していただいて構いません。管理者への告知も不要です。ただしMAQ自身は、サンプル数等からいって、データとしてさほど有意なものとは思っていません。この結果を元に帯の惹句や書店のポップをこしらえても、(そんな大タワケはいらっしゃらないと確信しますが)“Junk Landの宣伝にしかならない”でしょう。

 


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