ここ最近、書籍を断裁してScanSnapで取り込み、電子化する人が続々と増えているが…
…その際、このような悲劇を引き起こした人もかなりの数に上ると思う。
原稿が薄かったりとか、古かったりとか、紙の端に製本時のノリが付着したままだったりした時、原稿ジャムが起き易くなるが…原稿が全く巻き込まれないのならまだいいが、原稿の右端だけ詰まって左端は送られていく…などという事になったら、原稿がぐしゃぐしゃになってしまい、これを何とか手で伸ばして再度スキャンしても、シワや折り目は確実に残ったままスキャンされてしまい、これがまた実際にスキャンデータを見てみると、気になる事この上ない。
更に何よりも、一度ジャムった原稿は再度スキャンしてもまたジャムる可能性が高く、更に悲惨な事態を引き起こしかねない。
…これが、発行されたばかりの週刊誌とかだったら、同じ本をまた買ってくるという荒技もあるが、既に入手困難な本でこれをやってしまうとかなりせつない思いをする事に…
…が、紙のシワは、アイロンで伸ばす事が可能なのだ。
まずは、雑誌など、固くて熱に耐えられる物を用意し、そこに、コピー用紙などの当て紙に挟んだ原稿を乗せる。
そうしたら、アイロンのスチームをONにして、ひたすら原稿に当てて伸ばす。
ときおり原稿の様子を確認し、シワの残っているところへ重点的に当てるように。
また、本のノリがジャムの原因だった場合は、この時にノリを溶かして取り去る事が出来るので、ノリが当て紙に付着したら、当て紙を交換する事。
そして、シワや折り目がおおよそ取れたら、仕上げに、スチームをOFFにして全体にアイロンを掛けて終了。
で、改めてスキャン。
完璧に元通りという訳にはいかないが、かなり修復する事が出来る。
…この場合はまだ軽微だったので良いが、ジャムった時に原稿が破けてしまっている事もあるので、そういう時は、シワを伸ばした後、付属のA3キャリアシートに入れてスキャンし、切れてしまったところは、Photoshopで補修…という手でなんとかする。
以前の書籍電子化記事。
書籍をスキャンして省スペース化