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HAWASE method

2004年06月現在、あるるのカワハギmethodの中核をなす、通称「ぶったるませ」一般名称「極端なハワセ」。 どんな釣り方なのか、そのmethodの一部を紹介しようと思う。 別の釣り方をしている人にとっても、こういった釣りもあるのだと言う事を覚えておくと何かと参考になるかと思う。


空アワセの釣りにあらず

まず最初に断っておきたいのは、こういった釣り方はカワハギ釣りの基本である「道糸を直下に落として誘う釣り」を十分に理解した(と自負した)上で初めて挑戦して欲しい。 と言うか、理解していないと到底釣れるとは思えないのだ。 また、基本の釣りで遅れぎみな人はタイミングが合わないと思う。

KAWAHAGI methodのbasic methodの「たるませ動作」ではこう書いた。

この操作中にアタリをとる事は基本的には無い。

それは「ぶったるませ」でも同じである。 って言うか、アタリの取りようが無い。 道糸をフカセせておいて魚信が竿に伝わってくる、気配で判るんだ、なんて言う人はどっかから変な電波を受信している人でしか無い。 ヘチ釣りの様に糸フケでアタリを取るのなら話は別だが残念ながらそこまで目が良く無いし、船の上で安定してそんな釣りができるとも思えない。

この為、ハワセ釣りと言うと空アワセで釣る釣り、と言った考えになってくる。 そんな釣り方もあるかも知れないが、それでは余りにハイリスクであろう。


じゃあ、何処でアタリを取るのか?

基本的な釣りをやり込むと、ある事に気付くと思う。 誘いを入れてからカワハギが来るタイミングと別の魚が来るタイミングは違うのだ。 言い換えるとカワハギが来るタイミングは「決まっている」。 無論、決まっているとは言ってもその時の状況によって違うのだが、このタイミングで来たならばカワハギ、そう直感的に捉えている人は多いのではないか。

「ぶったるませ」の勝負はその瞬間である。 カワハギが来る瞬間だけ、聞きアワセを入れるのだ。 このリズムが決まって来るとおのずと外道率も減ってくる。 なので「魚の魚信を感じたら全部アワセる」のである。 魚信の質で魚を選り分けるのではなく、魚信が来るタイミングで魚を選り分けるのだ。 これが出来る様になるには、ひとまず全部釣ってみる事である。 あぁ、このタイミングはトラギスなのか。 あぁ、このタイミングはキュウセンなのか、と。

この辺のタイミングが合わないと、どうにも釣れないと思う。 外道を選んで釣っている様な事態に陥る可能性もある。 それだけ、ハイリスクなのである。 また、道糸を含めた仕掛け全体をイメージすれば判ると思うのだが、根掛りも当然多い、適当にシャクって移動させていかないとたちまちのうちにオマツリになる。

ただ、このリスクを背負う事に依って得られるものも当然ある。 エサの状態がこの上なく自然なのだ。 この自然さは警戒心の強い大型、同じく警戒心の強いスレた魚と対峙する場合には大きな武器となるであろうと思う。


「基本」と「ぶったるませ」の違い

最後に一つ。 基本の釣りも「ぶったるませ」も究極的ポイントは同じである。 如何にカワハギによるアタリのタイミングを把握するか、である。 それを前アタリで取るのか、誘いからの時間で取るのか。

どっちの釣りが良い・悪いって事は無いので、リスクとメリットを十分に把握した上で色々やってみて欲しい。 また、この他にも釣り方、アプローチは色々とあるハズだ。 単に釣れた時と同じ事を繰り返す、そういた守りに入った釣りにせず、色々と試して貰いたい。 そうすればまた、カワハギ釣りの世界は広がっていくハズだ。


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