最近になってまたマンガ雑誌に載り始めてきた
『新古書店でのコミック販売反対』の意見広告…
まあ、なんつうか、コレってさ、あたかも作家の集団が主張してるように書かれていて、主張の内容も『新古本の流通は、作家と読者の間で利益の移動が無い』みたいになってるけど…
でも、コレって実際に主張してるのは出版社で、大量に連名されている作家は、出版社から『名前を貸せ』って言って名前出されてるだけでしょ?
だいたい、新古本の売買では作家へ利益が行かないって言ってるけど、それ自体はもっともな話なんだけど、その間にある出版社と問屋の利益については話を伏せてるってあたりが、あまりにも作為的で偽善的だ。
だいたい、実際に主張してるのは出版社のくせして、その当の出版社は『作家の主張を理解した上でこの広告を掲載する事にしました』なんて、この主張は自分がした訳じゃ無いとでも言いたげに装っているというのも尚更気に食わない。
こんなふうに『出版社が儲からないから』じゃなくて『漫画家が可哀想だから』なんて主張を続けてる限りは、とても『新古書店反対』なんてのには賛同出来ない。
…言っとくが私は、欲しい本が新書で手に入るんなら新書で買うよ。なにも好き好んで黄ばんだ本なんか買いたくないし。
だが、この時みたいに、講談社出版部に『そんな昔の売れない本なんか在庫があるわけ無ぇだろ』とあしらわれてしまったんじゃー古本屋で買うしか無いだろうが。
…まあ、そのときの3冊はけっきょくBOOK-OFFで買えたけど、…ああそうそう、集英社、あんたん所も新書で本を買って欲しいと主張するのなら、今すぐ俺のところに『四丁目の怪人くん』と『ピンボケ写太』を持って来い!
……最近は、文庫やコンビニ300円本とかで昔のマンガが随分復刻されてきているけど、それにしたって、ある程度長期連載されて作品か、実績のある作家の代表作に限られているからねえ…
最近では、本を注文してからオンデマンド印刷で本を作って売ってくれるというコミックパークなんてのも現れたけど、これだけで絶版本を片っ端から網羅するというのもなかなか難しそうだし。
まあ私が一番言いたい事といえば、
「いいから俺に『四丁目の怪人くん』を読ませろ!」
という事か。