かつて、マガジンとサンデーとの間で、熾烈な戦いが繰り広げられていた。
微妙な売り上げ部数争いを展開していた両誌は、お互いに『少年誌で許される範囲のエロで読者を掴む』という作戦に出た。
現行の連載作家に、既存の女キャラの裸を順番に描かせるという手法に出たサンデーに対し、微妙にエロ臭い短期連載を小出しに投入していくという方法で迎え撃つマガジン。
乳首までハッキリ出してしまう作戦に出たサンデーに対し、乳首を禁じ手とした上でパンチラ、パンモロに重点を置いたマガジン。
その戦いはしばらく続いていたが、一体何があったのか何もなかったのか、気付いた頃には『乳尻戦争』は終熄を迎えてしまっていた。
その後、平和はわずかの間続いていたが、最近になってまた紛争勃発の徴候が見えつつあると感じていたその時、
サンデー連載、西条真二先生作、『365歩のユウキ!!!』。
連載開始当初から微妙なエロ臭さを醸していたこの作品、『ヒロイン以外の女が全員超巨乳』という、ポリシーなんだか狙ってやっているのかよくわからない設定で突き進んでいたが、今週のマンガで、
…もう、「どこが将棋マンガやねん」というツッコミを入れるのも飽きたこのマンガですが…どう形容していいのか微妙に苦しむセンスがもうなんというか。
そして、しばらく封印されていた乳首が…いやまあ乳輪止まりですが…またもやサンデー誌上に登場してきました。
さあ果たして再び少年誌がエロマンガ花盛りになるのか、というより西条先生のこのマンガ果たしてどうよという気が。