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過去日記

2003年3月6日(木):昼

『ダウンロード販売』という夢

Apple、MacとiPod向け音楽サービス提供へ

 最近涌いて出てきてたこの噂が、ついにやふーのトップに出現したよ!
 …まあ、このサービス自体に関しては、『どうせ100%洋楽だろ?要らねえよそんなもん』としか思っていないのだが、こういうサービスを行おうという動きに関してはかなり興味を持っている。

 今CDが売れない理由ってのは至ってシンプルで、不況の世の中にありながら業界同士で組んでしまった合法カルテルの為にCDの売り値を下げられないからだ。
 昨今の音楽業界では『ミリオンセラーが出なくなってしまった』なんてボヤいているらしいが、ミリオンヒットを飛ばす方法なんて簡単で、シングル1枚300円くらいで売ればいいのだ。さすればたちまちミリオンが連発するだろう。
 …しかし音楽業界が組んでいる談合のせいでそういった抜けがけ行為もままならず、しかも今まで自分達の利益の支えだった再販制度という名の談合をあまりおおっぴらに語る事も出来ず、仕方なく「CD売れないのはコピーのせい」とでも言うしか無いのである。

 じゃあコピーされないようにすれば売れるのかと言えばそんな訳は無く、今までコピーしていた人は「コピーできないの?じゃあいらない」と音楽以外の娯楽に移ってしまうだけである。
 …まあ、CCCDも実際にはコピーされてしまっているのだから、これは笑い話に過ぎないが。

 ではコピーを防ぐ最良の策は何か?
 コピーするという行為が労力に見合わないくらいに、オリジナルの値段を下げてしまえばいいのである。例えば貨幣を偽造しようという場合、一万円札や五千円札を偽造する奴はいても、一円玉や五円玉を偽造しようという奴はいないのと理屈は同じだ。
 実質1曲しか入っていないCDが1枚1000円以上もする今、もし100円で曲を買う事が出来るようになったらどうだろう? 時給換算で物を言うのもなんだが、コンビニバイトで1時間700円手に入るような人が、オリジナルが即座に手に入るような環境にありながら、100円を渋る為に何十分も掛けてコピーの在り処を探し当てようという気にどれだけなるだろうか。

 まあ、ダウンロード販売ともなれば、既存の問屋や小売りの立場がどうなるのかとか、お決まりの著作権問題がどうとかいう話も出てくるだろうが、過去と状況が変わっている中を音楽業界だけが変わらずに済ます事も出来ないだろうから、目先の利益にしがみついて沈没する前に、売る側と買う側の両者がシアワセになる方法は無いのかと、日本の音楽業界にも少しは考えて欲しいものである。

前後の過去日記

↑2003年3月6日(木):夕方

Mac Fan 3/15号に載っていた『Macの歌』

↓2003年3月5日(水):夜

.hack//おうかの首輪でんせつ 第3回

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