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過去日記

2005年3月15日(火):深夜

科学する麻雀


 なんか今月の近代麻雀でやたら宣伝していて、著者の実録マンガまで載せてたりする気合いの入れようだったので、とりあえず読んでみる事にしてみた、『科学する麻雀』。

 著者が、東風荘で集めた莫大な実践譜を使い、独自の解析ツールを利用する事によって、今まで麻雀でセオリーと言われていた事がことごとく誤りだった事が分かったという。

 例を挙げると、麻雀打ちの間で常識とされている『間四ケン(例えば1、6と切られている相手のリーチに対しての、その内側の2、5)は危険』というセオリーは、何万局もの実践データから統計を取ってみたところ、間四ケンでない他の無スジとでは当たる確率にほとんど差がない事が判明したそうな。
 同様に『リーチ宣言牌の隣は危険』も、更には『早いリーチはリャンメン待ちである確率は低い』なども誤りだったそうな。

 また、例えば以下の手を序盤に張った場合、
  一三(3)(4)(5)34567888
五萬を引けばタンヤオ三色、四萬を引けばタンピン高目三色に手変わりすることから、ダマで回すのが常識とされているし、自分もこの手はそうすると思う。
 しかし、確率と統計の観点から調べてみると、この手は即リーチに行ってしまったほうが遥かに有利なのだそうだ。
 1回のツモで四萬か五萬を引いてくる確率は約6%。この確率で有効牌を引いてくるのは平均15〜16巡後。
 そこまで順目が深くなると、その前にあがり牌の二萬を持って来てしまうか、もしくは他家があがってしまう確率が格段に上がり、手変わりによる点数アップを凌ぐデメリットとなってしまうので、リーチに行ってしまったほうが良いという事なのだそうだ。

 他にも、

・ピンフのみのテンパイが入った時、リーチしてもいいのか?
・親のとき、鳴いてタンヤオのみのテンパイに取っていいのはどんな状況のときか?
・親からリーチが掛かった時、自分の手がどれくらいの時に突っ張り、どれくらいの時にベタオリしたらいいのか?
・先行リーチが掛かっている状態で、チートイツテンパイが入り、危険な中張牌と現物の字牌が残った場合、どっちを切るべきか?
・メンゼンでのテンパイを諦め、形式テンパイに取ってもいいのは何巡目からか?
・ピンフドラ1のリャンメン待ち、三色ドラ1カンチャン待ち、どっちにも取れる手になった時にはどっちに取ったらいいのか?

…などなど、こんな時どう打てばいいのか誰も教えてくれなかった事を、どうすればいいのかが明確に書かれている。
 その理由もしっかり書かれているが、難しいところを読み飛ばして結論だけを読んでもいいと思う。

 まあ、これを読んで即強くなれるって訳でもないだろうけど、今までの麻雀の常識を覆す読み物としても面白い一冊だと思う。

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