裁判員裁判:刺し傷のCG三次元画像、検察側証拠に
しかし、瀬尾さんのように医学とCGの知識、技術を持つ専門家は他におらず、人材育成が急務。鑑定医がCG製作会社と協力することも考えられるが、捜査や裁判上の秘密の問題もありルール作りが必要だ。
経済的問題もある。作製には、人体内部をCG化した米国製データを利用し、そこに傷の状況や凶器を描いたが、データ購入費用約280万円は瀬尾さんが個人で負担した。作製には、傷1〜2カ所の遺体で30時間程度かかるとされ、東大によると、人件費を含めたコストをどこが負担するのかも決まっていない。 こういう大事な問題を先送りしてまで裁判員制度を見切り発車して、いったい誰得なんだろうか。