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過去日記

2010年6月28日(月):朝

2010F1グランプリ第9戦 ヨーロッパ 決勝

 スタートで2番手のウェーバーがずるずると後退し、マシントラブルが原因だったのか、すぐにピットイン。…しかも、ピットアウト直後、コバライネンに追突、マシンは跳ね上がり、コース上部に設置された看板に衝突!そして地面に叩き付けられ大破、そのまま滑走してコース外に飛び出し、スピードが落ちないままタイヤバリアに激突!…ウェーバーは自力でマシンから出てきて、無事なようではあったが。

 そして即セーフティーカーが出たが、これが今後の展開に大きな影響を与える事に。
 ここでほぼ全車が一斉にタイヤ交換でピットインしたが、小林が、以前モナコでやったような、自分だけタイヤ交換をせずにコースに留まり、タイヤ交換をして後ろに下がったドライバーを押さえ込み続ける作戦に出た。

 これで結局、1位ベッテル、2位ハミルトン、3位小林、4位バトンの序列でレースは再開した。
 …が、暫くして、ハミルトンがセーフティーカーの追い越しをしていた事が発覚し、ドライブスルーペナルティが出された。
 ところが、遅い小林が後続を抑えていた為に、ペナルティで約20秒後退したのにも関わらず2位のまま復帰するという、まるでペナルティになっていない事態に。

 そして、去年までのルールでは、SCが出た場合、たまたまピットレーン入口のそばに居たドライバーが上位に上がるという、運任せで順位が決まってしまっていた為、今年は、SCが出たら、ピットレーン入口までの距離に応じて各ドライバー毎に規定タイムが提示されて、それ以上速く走ってはいけないというややこしいルールが採用されたのだが、9人ものドライバーがその速度違反をした為に審議という情報が!

 レースも終盤になり、小林がついにピットインすると、アロンソ、ブエミの直後、9位でコースに復帰。
 しかも、フレッシュタイヤで前を追い掛けると、アロンソがブレーキングミス!すかさず小林が飛び込んで8位にアップ!更にファイナルラップ最終コーナーで、ブエミのインに突っ込んでオーバーテイク!7位でフィニッシュした!

 …そして、審議の結果だが、9人のドライバーにもし20秒減算ペナルティが課されたら小林は4位、30秒減算なら小林3位表彰台!…だったんだが、ペナルティはけっきょく僅か5秒の減算!ほぼ順位が変わる事が無いペナルティだった。
 …本来コースが危険な状況にある為にマシンスピードを抑えるのが目的で出されるSCを抜いて暴走し、多大なアドバンテージを得たハミルトンに実質僅か20秒のペナルティ、SCが出たタイミングによる不公平を解消する目的で課されるスピード制限を無視して順位アップを狙ったドライバーが僅か5秒下がるだけで済む…というのでは違反してペナルティを科されたほうが却って有利になるヤリ得になってしまうという事で、今回の裁定に批判が上がっている。
 今回の件で、アロンソは、ハミルトンの直後を走っていたのに、ルールを無視したハミルトンが2位でルールを厳格に守った自分が9位だった事で、かなり激怒したようだ。

 …実際のところ、危険走行をしたハミルトンは失格、制限速度を守らなかった9ドライバーは1周減算くらいの裁定を出していいんじゃないかと思うのだが。…まあこのへんが、いつもの『F1は結果を操作している』と言われる所以か。

 あと、小林と競ったドライバー、序盤のバトンの件といい、終盤のアロンソ、ブエミの件といい、やたらと小林に遠慮するような走行だったな…
 …まあ、バトンの場合は、小林を抜いても抜かなくても3位フィニッシュがほぼ確定という状況だった事もあるが、…やはり、『小林と絡むと無謀なドライビングでクラッシュを招く』という印象が大きいのだろう。アロンソとブエミについても、同様に考えて、ポイントのロスを最小限に抑える事を選択したのだろう。
 そう考えると、これまでの小林、ぶつけまくって0周リタイヤを繰り返してきたのも役に立ったかw

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