ベッテル、ウェーバー、アロンソ、マッサの順で並んでいたスターティンググリッドだったが、…アウト側、偶数グリッドの汚れた路面はスタートで相当不利と言われていたが、その通りに2番グリッドのウェーバーがスタートで3位に落ちた。
…当分の間はこの順位のままレースが続くかと思われたが、ここでセーフティーカーが入り、一斉にピットイン!
ここで、ピットレーン内では、マシンから外れたタイヤがピットクルー目がけて飛んだり、ピットイン・ピットアウトする車が衝突事故を起こしたり、更にはベッテルがピットアウト後、車間距離違反でピットスルーペナルティが出たりなど、大混乱に!
そして更に、ウェーバーはタイヤ交換をせずに暫定トップに立ち、前が塞がっていない状態で飛ばしてタイムを稼ぎ、2位に返り咲く作戦に出た。
その為、この抜けないサーキットでは、お互いに順位キープの燃費走行をするのが常のところ、ピットイン後に順位を落とさないようにと全開で走るレッドブルの2台と、それを阻止する為に全開で走るフェラーリの2台という、このサーキットでは珍しい全開アタック合戦に!
そしてその結果、ウェーバー、アロンソ、ベッテル、マッサという順でレースを終えた。
ポイントランキング。
161 ウェーバー
157 ハミルトン
151 ベッテル
147 バトン
141 アロンソ
これまで1-2を守っていたマクラーレン勢が、ハミルトンのリタイヤ&バトンの下位沈没で一気に順位が入れ替わった!
ウェーバーがトップに立ち、今回2位フィニッシュのアロンソがランキングトップまで優勝1回圏内まで迫ってきた!
このままマクラーレンの不調が続けば、レッドブルを追うのはフェラーリの役目という事になるのか?
そして小林、予選は23番手と散々な結果だったが、決勝スタート1周で一気に16番手までポジションを上げると、SCの混乱などの相手ミスなども手伝って、驚きの9位フィニッシュ!これはびっくりした。
…あと、終盤のシューマッハのバリチェロ幅寄せ事件。
ミハエル・シューマッハ、ベルギーGPで10グリッド降格
シューマッハ、レース後インタビューでは
「幅寄せされるのが嫌だったら、アウト側に行けばいいじゃん」
「相手のマシンのスペースは空けておいたよ?」
と言っていたが、実際には、バリチェロのマシンはとっくにシューマッハのインに入っていたのでアウト側に行けも何もないし、完全にコース外に押しやり、コンクリートウォールまであと数センチという所まで押し込んでいるだけに、そんな弁解が通る訳もなかった。