ポールからスタートしたベッテルは、暫く首位をキープするものの、1回目のピットストップでタイヤ交換にもたつき2位に落ち、バトンが首位に立つも、そのバトンが、2度目のピットインをした直後にシューマッハがクラッシュしてSCが入った為に順位を下げ、更に3回目のピットインを敢行、これで、タイヤ交換1回のベッテルがトップ、2回のアロンソが2番手、3回のバトンが3番手と、前を走る古いタイヤのクルマを、後ろの新しいタイヤのクルマが追うという展開に。
そしてその序列のままレースが続くと、残り6周、その3台の目の前で多重クラッシュが発生！赤旗中断となった。
…ここで、「レースの75％が完了したし、終了か」と思っていたんだが、各車がグリッドに整列し始めたんで、何事？と思ったら、どうやら今年からルールが変わって、レースの75％が成立してから赤旗が出ても、最後まで走り切る事になったらしい。
赤旗中にはマシンの修理もタイヤの交換も自由に出来て、駄目なのは燃料の追加だけだそうで、各車ボロボロになったタイヤを履き替えてレーススタート、上位3台はギリギリの攻防を続けるものの、けっきょく順位が変わる事が無くフィニッシュ。またもやベッテルが勝利した！
そして、4位争い、12番手スタートながら、1回目のSCで絶妙な位置に居たおかげで一気にジャンプアップした小林が、2回目のSCでは4位に居たが、後退していたウェバーにコース状で抜かれ、けっきょく4位ウェバー、5位小林という結果に。小林、日本人モナコ最高位を記録した！ラッキーもあったが、すごいな。
6位は、予選タイム抹消で9番手スタートだったハミルトンが、途中マッサへのアタックでペナルティ喰らったり、マルドナードを狙撃してマシン壊したりやっぱりペンルティ喰らったりしつつ入った。
ルイス・ハミルトン「僕は黒人だから審議対象になることが多いのかも」
ハミルトンは、どっちも相手が強引にインを閉めてきたと主張しているが、映像見るとどっちも、先行してる相手に対して強引にブレーキング遅らせて相手の横っ腹に体当たり喰らわせてるし…
あと、「自分が黒人だから」も、本当に冗談だったのかどうかは定かではないが、流石に慌てて撤回したようで。
ポイントランキング。
143 ベッテル
85 ハミルトン
79 ウェバー
76 バトン
69 アロンソ
ランキング2位のハミルトンが今回6位に落ち、ランキング5位のアロンソが今回2位表彰台だった為、ランキング2位から5位が更に接戦になり、そして、トップのベッテルとの差が更に広がった。
ベッテルとハミルトンのポイント差がこれで優勝2回分以上になった訳で…まだ序盤とはいえ、この差を埋める事は更に難しくなったような気はする。