High Intensity Discharge (H.I.D.) Lamp

WebMaster is KAWAX

【トップページ】

あまりにも数がでていなく、しかも高いので(^^;)
自作のHIDバーナ(バルブ)に挑戦!

純正のバーナは「D2R」や「D2S」といった特殊な形をしており、セレスの「H3C」といったハロゲンバルブの座金には付きません。
でも、メーカー製H3バーナは高価だし、かといって純正バーナを管分解して自作する道具もなく・・・。

というわけで、できるだけHID純正バーナをそのままに「H3c」型へ変更(自作)に挑戦してみました。(^^)

今回の私の方法は、「オスラム製のHIDバーナ」限定です。
フィリップス製HIDバーナではできませんので、ご注意ください。


左側が「H3Cハロゲンバルブ」、右側が「純正HIDバーナ」と「H3加工済みバーナ」
でも今回挑戦したのはもっと簡単な加工で取り付けできないかということで作ってみました。

【1】D2SとH3Cの焦点

35KB まず、D2SとH3Cの焦点の違いを測ると・・・約8mmでした。
つまり、D2Sの座金から約8mmの位置でライトに固定すれば、焦点は合うはずです。


【2】「8mm」のものは?

20KB 8mm分のゲタみたいなものを、ステンレス板などで自作しようかな・・・と思っていたところ、ふとH3Cのバルブを見ると・・・
なんと、この部分の金具がちょうど8mmでした(^^)
KOITO(小糸)のバルブですが、加工もしやすくお勧めです。

まあ、今回は純正でついていたバルブが余っていたのでこれを使いますが、手元にない場合は購入しましょう。
あ、近くの友人などに、球切れしたH3Cバルブをもらうもいいですね(^^)


【3】H3Cバルブの取り外し(1)

24KB 今回はほとんど新品同様なので大変もったいないのですが(^^;)
ここの部分3箇所を、ニッパーでカットします。
座金と固定されている部分だけでいいですよ。


【4】H3Cバルブの取り外し(2)

31KB ガラス管を固定している金具をカットしたあとです。
さらに、その中にフィラメントへの端子(針金)があるので、これもニッパーでカットしてしまいます。


【5】まずはこんな感じです

26KB すると、ぽろっと上部分がとれます。
う〜ん、やっぱりもったいないなぁ(^^;)


【6】H3Cバルブの分解(1)

23KB つぎに、金具の部分だけにしますので、下の黒い部分を外します。
外すというより、ウォーターパイププライヤーではさんで割るといったほうが正確ですね。
黒い部分だけをはさんで、精一杯の力で握ります。
破片が飛び散る可能性がありますので、はさんだ後にタオルなどでぐるぐると巻くか、袋の中に入れるなど破片が飛び散らないようにしてください。

私は結構握力があるのですが、それでもちょっときついです。
無理そうなときは怪我をしないようにハンマーなどを使ってもいいですが、金属の座金部分は曲げないように気をつけてください。


【7】H3Cバルブの分解(2)

20KB 十分手が痛くなったころ、「ピシッ」という音とともに黒い部分が取れるはずです。


【8】H3Cバルブの分解(3)

16KB 金具の中を見ると、まだ少し残っていますね。
これも取らないとHIDバーナが入らないので、これも取ってしまいましょう


【9】H3Cバルブの分解(4)

30KB 【6】のようにまたはさんで割るのですが、同じ箇所に力を入れすぎると座金が変形してしまうため、ちょっと力を入れたら場所を変えてまた力を入れる・・・と少しずつ割っていきます。


【10】これでOK?

12KB 15KB さて、完成・・・と思いきや、実は裏側のこの部分がHIDバーナに当たるため、ラジオペンチかプライヤーなどで切り取ります。
ねじるようにひねれば金属疲労でとれますので、ゆっくりと怪我をしないように作業してください。


【11】座金取り外し完了(^^)

14KB これで、H3Cの座金ができました。


【12】これが自作の H3C型HIDバーナ

28KB いきなり写真が飛んでしまいますが(^^;)
写真取るのを忘れました・・・すみません。

【11】の金具をHIDバーナに通し、隙間にマフラー補修用耐熱パテを詰めて1日〜2日ほど乾燥すれば完成です。
試作1号とはいえちょっと汚いですね(汗)まあ気にしないで下さい(笑)

この時、金具の向き(上下)に気をつけてください。
H3Cは「丸い切り欠き」と「四角い切り欠き」の上下方向があり、セレス(マリノ)は「丸い切り欠き」が下になります。
下になる部分(丸い切り欠きのほう)に、HIDバーナのセラミックパイプがくるように固定します。
また、この時無理に固定しようとしてセラミックパイプを折らないように気をつけることも大事です。


42KB 今回使用した「マフラー補修用耐熱パテ」です。
なんと、耐熱温度は1000℃という優れものです。
HIDバーナは、先端で約400℃、中心で約800℃、座金部分でも約300℃という高温になるため、普通のパテでは熱で軟化してしまうかもということで選びました。
でも、そんな温度だと樹脂製のレンズやリフレクターのほうが心配になってきます(^^;)


【13】Lowビーム(プロジェクター)に取り付け(1)

29KB ロービームの裏側についている針金と、その固定金具を外します。
ねじ2本外せば取れるのですが、この時、ねじなどをレンズ内に落とさないように気をつけてください。


【14】Lowビーム(プロジェクター)に取り付け(2)

27KB 実際に金具を外すとこうなります。
R32などのプロジェクターは、H3Cの座金ごと取れるようなのですが、セレス(マリノ)のプロジェクターは針金部分しか取れません。

これが、「セレス・マリノ」限定の取り付け方というわけです(^^)


【15】Lowビーム(プロジェクター)に取り付け(3) 【完成】

44KB 56KB
【14】で外したねじ穴を利用して、【12】の自作H3C型HIDバーナを固定します。
この時も、ねじ・ワッシャーなどをレンズ内に落とさないように気をつけてください。

38KB この時使うねじとワッシャーです。
【ねじ】なべ小ねじ 太さ3×長さ20 ねじピッチ 0.5mm
【ワッシャー】 内径4×外径10
M3用ワッシャーとM4用ワッシャーの2つを使います。

この時、ねじの長さがちょっと長いのでカットする必要があるかもしれません。(私は2mmほどカットして長さ18mmで固定しています。
かといって、15mmの長さのねじを使うとちょっと長さが足りません(^^;)

2mmほどカットするか、20mmの長さのままワッシャーを何枚かはさむなどして固定してください。


完成点灯写真は、【HID(ディスチャージ)】のページをご覧下さい(^^)


このページにかかれている事柄・内容などは、すべて川瀬英幹の独断と偏見であり、このページの内容によって発生した損害・事故などについては責任を取れません。
あくまで、個人の責任でこのページを読み、理解してください。

000001
000001