南近畿の山概要


南近畿のエリアとして、現在の所このホームページでは、鈴鹿山脈以外の東海道本線以南の山としております。中心となる山域は一般的には大峰・台高となるはずです。しかし、私の行動範囲が著しく偏っているため、当面はこのページも三重県周辺の山を中心にさせていただき、追々充実させていければと思います

布引山地

鈴鹿山脈が加太越えで収束したあと、さらに継続して南部に伸びているのが布引山地になります。中心は青山高原で、鈴鹿山脈と同様に東面が険しく立ち上がり、山頂部が緩やかな形となっています。標高は700〜800mと、鈴鹿山脈より一回り低くなり、気候的にも冬場でも登りやすい山々です。この山脈は三重県内の伊勢地方と伊賀地方を分ける山となっています。主要な山としては、北部に錫杖ヶ岳、経ヶ峰、中央部が青山高原で、南部には髻ヶ岳などがあります。

高見山地

高見山地は台高の一方である高見山から東に伸びる山地です。高見山の東にある三峰山から三峰山脈とも呼ばれています。範囲は、高見山以東ということになりますが、その高見山自体は台高の山とした方が座りがいいようです。
高見山から東に三峰山、修験業山、局ヶ岳と続き、白猪山、堀坂山と高度を下げて行きます。また、北に分岐する枝脈は名松線の南側に広がって、矢頭山などの親しまれている山々をもたげています。
これらの山々は山頂部が顕著な、形のいい山が多いような気がしますが、局ヶ岳あたりのイメージにつられているかもしれません。いくつかの山はよく親しまれ、固定的なファンも多いようです。局ヶ岳・白猪山・堀坂山は伊勢三山とも呼ばれています。

室生火山群

三重県と奈良県の県境には、面白い形をした山々が並んでいます。急な断崖があったり、山腹に広い平原があったりと、なかなか興味深いエリアです。これは、第三紀鮮新世の火山活動によって形成された火山が、その後長い間浸食を受けた残存地形と言われています。
県境の倶留尊山が有名ですが、三重県側は絶壁の下に池の平の高原、奈良県側はカヤトの曽爾高原が広がり面白い景観です。また、三重県側には大洞山や尼ヶ岳、奈良県側には鎧岳や兜岳と、特徴のある山々が並んでおり、興味が尽きません。