飯盛山 展望ハイク

自宅を出たのは10時頃なので遠出は無理かなと思っていましたが、名山の展望を 見たかったのと、この前の日向山の気持ちの良さに味をしめて、この時間でも行け る展望の山に出かけました。期待に違わず、快晴の中、大展望を楽しみました。


【日 程】 96年1月27日(土)
【目 的】 飯盛山
【天 候】 雲一つ無い快晴 (^_^)
【コース】 1300登山口(平沢峠)→1400/1410平沢山山頂→1430/1515飯盛山→
      1600登山口(平沢峠)
【山 名】 平沢山 1653m 飯盛山 1643m
【メンバー 】 妻と2人
【山 域】 奥秩父(最西端) または 八ヶ岳周辺の山
【参考書】 ヤマケイ 2時間登頂の山
      ヤマケイ アルペンガイド別冊 東京周辺の山


1.登山口まで(千葉〜野辺山/平沢峠登山口)

目的地にしては遅すぎる10時に出発。今日は渋滞無く、13時に登山口へ到着。久しぶりに通る清里の町。学生時代によくドライブに来たものだ。少し町に年季がはいってきた気がするのは、こっちが年をとったからか?
今日は、行き・歩行中・帰りとも、快晴の中、富士・南アルプス・八ヶ岳を見ながらの一日であった。

2.登り

平沢峠に到着。広い駐車場は雪に覆われていた。獅子岩のある平沢峠は眼前に八ヶ岳の聳えるいい展望台である。2週間前に見たときより、さらに雪がついたようだ。
登りはずっと牧場の柵の横を歩く緩やかな道で、笹がちょうど覆われるくらいの雪が積もっている。ほんのすこしだけ稜線の北斜面側に道が寄っているせいか、頂上までずっと充分な雪が岩や礫をかくしており、歩きやすい。
ふかふかした雪道ではあるが、少し傾斜が急になるとやはり滑る。アイゼンが登場する。ちょうどアイゼンがよく効くような雪でグイグイと快調に登って行く。しかし今日は驚くほど天気がいい。全くの無風快晴である。雪面がまぶしい。日差しで暑さを感じたくらいである。
登山道は今日のものらしい足跡がついている。今頃だと、通常下山の時間なのでちょうどすれちがうはずだなあと思っていると、案の定1組のファミリーハイクのパーティとすれ違う。犬も一緒であった。
途中野辺山スキー場のリフト終点のすぐ上を通過する。すぐ足元に色とりどりのスキーウェアを着たスキーヤーが続々と上がってくる。妻は、スキーに行きたかったようで、スキーヤーたちを眺めながらしばらく足が止まってしまった。このあたりから、スキー場のBGMとともに歩くこととなる。(ただし、若干距離がありお互いが見えるという程ではない)
平沢山の頂上と巻き道の分岐に着く。巻き道は牧場の柵の切れ目から牧場の中に入っていくが、私たちは頂上を目指す。平沢山へのわずかな登りは、今日は誰も歩いていないので、足跡がなく新雪に新たな印を刻みながらの登りとなる。気持ちがよい。

3.頂上!

頂上は平らで広く360度の展望が楽しめる。ただ一面雪に覆われているので腰をおろすのは遠慮する。三角点が顔をだしている。飯盛山はすぐ先だ。
平沢山のわずかな下りは、南面の斜面でずぶずぶの泥が出ている道である。この道でもアイゼンが効果を発揮してしまった。付けて無ければどうしようもなく下りにくい道である。野辺山スキー場の最上部のリフトから降りていくスキーヤーを見ながら下っていく。鞍部から牧場の柵の切れ目をわたって中に入り飯盛山に登る。辺り一帯は草原で全く遮るもののない道である。程なく飯盛山の頂上に立つ。頂上部は露岩で雪は飛んでおりここで休憩する。
雲一つ無い快晴の山頂からは、360度の展望が素晴らしい。正面は八ヶ岳。これは大きい。南は南アルプスの嶺々。逆光になるので霞んでいる。南東は茅ヶ岳とその曲岳との鞍部から顔を出す富士山が高い。東は黒々と盛り上がる奥秩父連峰、その手前に金峰山と特徴的な瑞牆山、北に目をむけると御座山とその奥の佐久〜西上州の山、八ヶ岳の北東にひときわ目立つ白い独立峰は浅間山だろうか?。とにかく名だたる山々がずらりと並ぶうえに、それらがとても近く大きく見える。すばらしい大展望である。
間断なく吹いてくる微風に背を向けて、奥秩父の方を向いて食事にする。渡良瀬逍遥さんお勧めの鮭雑炊を試してみる。これは美味しかった。病みつきになりそうである。感謝m(_._)mです、渡良瀬逍遥さん!
展望は見飽きないが、さすがに吹きっさらしの場所でずっと微風にあたっていると、寒くなってくる。南を向いているとはいえ、当然の如く風も冷たいのである。45分で撤収し下りにかかる。

4.下山

帰りは平沢山の巻き道を通る。南斜面なので、斜面の草の上には積もっていない。道の上だけ10センチくらい雪が乗っている。牧場から外にでて、もときた雪のふかふかの道を八ヶ岳を仰ぎながら快調に下るとあっと言う間に登山口に降り立った。歩行時間は短いが大満足の展望を楽しんだ一日だった。
帰りの車中清里から須玉インターに降りていく途中で富士山が夕日で真っ赤になった。感動的な美しさである。富士山は回りを超越した独特のものがあると思った。



快晴の一日、大展望が楽しめました。願わくばもっと早くスタートするべきだったと思います。この周辺の山がこの時期病みつきになりそうです。
中央高速は走っている途中で登りたい山がたくさん目に入ってきます。かなり目の毒ですね。あと、この時期はサングラス(またはゴーグル)必携です。こうも天気がいいと目が開けられなくなるくらい眩しいことがあります。
なんと今日は帰りの中央高速が渋滞しませんでした!!土曜日であるのと、みんな関越方面にスキーに行っちゃったんでしょうか。