最近、ZDNNの記事の中で、「アプライアンス」という言葉を良く目にするようになった。
基本的に、ここに載る記事はアメリカの記事の翻訳であることが多いので、きっとアメリカの情報機器メーカのニュースリリース中で良く使われている、いわゆる「流行」の言葉なのだろう。
辞書を引くと、appliance =(特定の目的のための)器具,機械; 装置; (特に)家庭用(電気)器具.とある。これだけを見ると、日本で言うところの「情報家電」に近いような気もするが、この単語が現れるニュースリリースはビジネス用機器の話ばかりなので、少し違うようだ。
記事を読む限りでは、どうも製品で言うとZaurusやi-mode端末のような、単機能に絞ったコンピュータ製品のことを示す言葉のような印象を受ける。しかし、Beの新しい方針が「情報アプライアンス」を目指す、というものだから、別に形として製品があることが必須ではなくて、サービスのみでもいいらしい。「特定用途製品/サービス」とでも訳せばいいのだろうか。でも、通常の製品というのは特定の用途に向けたものであるわけで、なんだか座りが悪い感じがする。
どこでもそうなのかもしれないが、ここ一年のアメリカのコンピュータ業界では、こういうよく判らない概念を、判ったような判らないような単語を掲げて使うのが、一気にパーっと流行ったり廃れたりしているような印象を受ける。
やはり景気がいい時には、そういうことをする輩が流入してくるということなのだろうか。迷惑な話である。
やがて集合時間になり、他のメンバーと合流する。
地元の人間は一人しかいないのに、17人も参加するのだからどうかしている(お前が言うな)。
宿は個人の別荘を借りたもので、食事は自炊なので、まずは夕食と明日の朝食のための買い出しをする。当然ながらものすごい量。
その後、タクシーと車でやってきた参加者の車に分乗して、件の別荘へ。
山奥(と言っても、別に森に囲まれているわけではないので、視界は広い)の別荘地用に区画整理された元原野に、ぽつんと建つ一軒家、それが別荘であった。二階建てである。まるで普通の住宅のようである。……贅沢だ。
中に入ると、当然の事ながら雨戸が閉まっていて薄暗い。さっそく開けてみようとすると、これがなんと電動シャッターなのだ。……贅沢だ。
玄関(8帖くらいのホールになっている)の正面がLDK(20帖くらい?)になっていて、右手の廊下の奥に和室がある。廊下にはトイレと流し台がある。後は風呂があれば、ここだけで生活が完結できそうである。
LDKの奥から廊下が伸びていて、その先には流し台がついた6帖くらいの洋室と、その先に6帖くらいの和室がある。こちらの洋室でも、生活が完結しそうである。つまり、(風呂以外で)生活が完結できる場所が3個所(LDKも含めて)あるのである。贅沢だ。
LDKはLDKで、上にロフトがあって、ここで寝ることにすれば、充分に暮らせる。……やはり贅沢だ。
風呂はどこにあるかというと、なんと、2階全体が脱衣所と風呂になっているのである。温泉地であるから、温泉が引いてある。すげー贅沢だ。
が、しかし、細かいところを見ていくと、備え付けのカセットコンロはすべて故障していたり(危うく、火事になるところであった)、風呂の水道が出なかったり、出てもお湯にならなかったりと、そこかしこにぼろい部分が見える。設計は贅沢だが、施工はぼろい、というところだろうか。
夕食はカセットコンロ(しょうがないので、買ってきた)を使った水炊き(なのだろうか。鶏肉はなかったが)。
ここから、不要部品を集めてくみ上げるAT互換機を組むグループと、Seven Fortressをやるべく、PC作成に入るグループに分かれる。私はS=F組だ。
時間はそれなりに掛かったが、PC作成は滞りなく終了。続いて始ったSeven Fortressのセッションは、非常に簡単なダンジョンシナリオだったにも関わらず、パーティー内のとある人間の特殊能力により、危うく全滅しかけるという恐ろしいものであった。面白かったけど。
セッションが終わったのが4:00くらいで、それから二階の温泉に入って、たぶん5:30頃就寝。
11:00から、今日帰る人々(って、私も含まれるのだが)の見送りと、昼食のために由布院駅近辺まで車で移動。
昼食は、湯布院ビール館なる地ビールの工場付属のレストラン。バイキングだったが、味はなかなか。値段も納得できるレベルであった。
昼食後、ちゃんとした温泉に入るべく、車で移動。
一台がなかなか来ないと思っていたら、一本道で道に迷っていたそうな。
風呂に入っている間に16:00を回り、私はここで時間切れ。行きに使った無料高速バスで大分空港に向かい、大分空港から羽田へ。
帰りは天候不順のため、結構揺れたらしいが半分眠っていたのでよく判らなかった。
モノレール、JR、東武と乗り継いで、家に帰りついたのは21:30頃だった。
途中、浜松町でBook Store談に寄っていたので、本当ならもっと早く帰りつけたはずである。
半分寝ながら夕食を食べ、就寝。
朝、東京では雪がちらついていると言っていたので、こちらにも降るかと思ったら一日中曇で終わったようだ。
年を取ったので、今日こそ疲れがどっと来るかと思ったのだが、昨日と同じ。
要するに、それほど疲れなかったということか。結局、身体を使った移動はほとんどしてないしな。
仕事の話。とある障害のために見当外れの場所をいじったら、全体の動作がおかしくなってしまい、その回復に右往左往する(いや、身体はずっと椅子に座ったきりだが、精神的にね)。
23:00過ぎまであーでもない、こーでもない、と悩むが、結局回復せず。
日本では商標の問題があったAirPortが、AirMacと名称を変更して、今四半期中に発売されるようだ。
AirMac……。なんか変な感じだ。単なる慣れの問題なのだろうか?
ここのところはまっていたメモリ管理問題に、一応の決着を見る。って、一度できていたものが再度そのレベルに戻っただけなのだが……。
要するに、新しいmalloc()を加えたら、一緒にfree()も加えるべし、ってそれだけのことを守ってないのが悪いのだが。
続いて、要求された新機能の実装を始める。ある程度作業が進んでから、それがシステムの根幹に関わるものであることに気付く(なんて間抜けなんだ)。いや、単にメインループに制御を一つ付け加えるだけなのだけれども。
設計書なんてものは存在しないので、細かい部分に付け加えるのはへろっとできても、こういう全体に関わるものは、加えるだけでいろいろな部分に綻びができてしまう。やっぱ要求されてなくても、自分で後で見るために、設計書を作ってメンテナンスすべきなんだろうな、きっと。
昨日の分に書いた綻びは、何の気なしに書いた一行が、本来起こしてはならない状態遷移を起こしていたせいだと判る。
判ってみればなんてことはないのだが、プログラムなんてのはそういうものである(などと書いていると、どれくらいヘタレプログラマかが如実に判ったりするんだろうなぁ)。
iMac DVのCMの台詞が、「今度のクリスマス」から「今度の映画シーズン」に変わっていた。
日本で聞くと、いかにも苦しい言い換えに聞こえるが、アメリカには「映画シーズン」などというものがあるのだろうか?
買い物の途中、駄目もとで寄った新星堂に、他には置いてなくて大宮では入手できないかと思っていた、Zabadakの新譜「IKON」があり、とるものもとりあえず、買う。品揃えが絶望的に悪いので、普段は使わないのだが、捨てたもんじゃないな、新星堂。
さくらやでMOのメディアを買ったついでに、先日その存在を知った、SONYのDVMC-DA2の在庫を聞いてみる。
これは、アナログ→デジタルビデオ変換器で、この場合のデジタルビデオというのは、当然、FIreWire(IEEE1394。SONY名はiLink)での出力のことである。
つまりは、これを使うと、FireWire端子からのビデオ取り込みができるようになるのだ。しかもPCIスロットは埋めなくていいし、変なドライバを組み込んでシステムを不安定にしなくても良い。何て素晴らしい。
それはともかく、カタログの当該商品を指して「この在庫はあるか?」と聞いたところ、「ある」との答え。「おぉ、素晴らしいぞさくらや」と思いきや、出てきたのは下位機種の、DVMC-DA1であった。
落胆してさくらやを後にした私の物欲には、しっかり火が点いてしまっていた。まったく影も形もなければ諦めたのだろうが、半端にある(下位機種とはいえ)のが却って良くなかったのだろう、って冷静に分析してどうする。
と、いうわけで、さくらやを出て左手を見れば、すぐそこにはJR大宮駅がある。秋葉にも新宿にも(時間が掛かることを気にしなければ)一本である。私は何かに憑かれたように、電車に乗り、新宿に降りたっていた。
大宮にはさくらやしかないので、ポイントを貯めるためになるべくならさくらやで買いたいと思い、まずは東口方面のさくらやへ。んが、商品が展示してあるものの、肝心のものがない。
しょうがないので、西口方面に移動し、ヨドバシで無事に入手。28000円。
ビデオ取り込み、編集ソフトがなければ本当に只の箱なので、それも入手せねばならない。
最初は、一番安いEditDV Unplugedにしようと思っていたのだが、Sofmapにも置いていない。Mac用のソフトでSofmapになければ、新宿での入手はほぼ絶望だろう。
仕方ないので、先ほどたまったポイントを使って、ヨドバシでSTRATA VIDEO Shopを買う。23800円。
なんか、今月はむちゃくちゃ金遣いが荒いような気がする。
後はたまったビデオ消化など。ようやく、秋に終わった番組の最終回まで来た。まだ道は長い。