00年3月上旬の世迷い言


2000/03/01

 Canonのユーザサポートは、なんと前時代的に、Niftyのフォーラムと電話でしか受けられないのであった。
 私は、NiftyのIDを持っていて、月々数百円の会費を取られているのだが、パスワードをものの見事に忘れていて、Internetからはアクセスできないのであった。パスワードを唯一覚えているのは、ComNiftyだけなのである(というか、人間には絶対覚えられそうにない、10桁以上のランダムな英数字の羅列をパスワードにして、それをComNiftyに入力したきり覚えようという努力は放棄した)。
 今更、ComNiftyを使ってパソコン通信形式で不具合を報告するのはぞっとしない(繋ぎつづけている間、くそ高い接続料金を徴収されているなんて我慢できない!)。しかも、直接Canonが受け付けるのではなく、ユーザ間の掲示板に書かねばならないことを考えるともうそれだけでうんざりする。
 Canonの製品がAppleが定めた、当然受け付けるべきApple Eventを受け付けないようにしている(外部からの終了要求を受け付けないってのはどういうことだよ)のが悪い、という具合に、不具合はこんなに明確なのだ(解析のための工数分、金を請求したいくらいだ)。なんで直接受け付けるメールアドレスなどが用意されていないのか。
 二度とCanonの製品など買ってやるものか、と心に誓う。


2000/03/04

 IKE SHOPが一週間経ってもなんの音沙汰も返してこないので「電話をしてこない限り、サポートをする気がないということか?(意訳)」というメールを送ったら、2時間もしないうちに返事が来た。
 マシンの調子は悪いわ、15GのHDDはmountできなくなるわ、Apple Storeは商品を送ってこないわで、多少イラついていたとはいえ、少々大人げなかったかもしれない。
 説明書の間違いに関しては「保証はできない」という回答はまあ予想範囲の範疇である。たぶんマザーは壊れていないので、それは良い。結局、CPUを送り返して交換するという型通りの答が返ってきた。
 しょうがないので、明日適当な封筒を買ってきて、宅急便で送ることにする。

 ヨドバシからPS2出荷のメールは未だ来ず。
 発注商品の確認ページの挙動がどうも怪しく、クラッキングを受けて顧客情報だだ漏れになっているのではないかと疑う。
 半日以上経過しても状況は変わらないので、ここのサイト管理者は無能であると判断し、わざわざ報告のメールを書いてやる手間は掛けないことにした。
 ここで買い物をするのもこれが最後だな。


2000/03/05

 ここ数日の腰の痛みが引かない。
 どうも熱っぽいと思っていると、37度を越える熱が出ている。全体的に不調。

 CPUを送り返すための封筒を探しに街中へ。
 コンビニには定型ぎりぎりいっぱいの封筒が売っていない(大は小を兼ねる、という言葉を知らないのだろうか?)ので、文房具屋まで足を伸ばす。
 封筒と、鉛筆削りと、製図用シャープペンシルを買う。一番安いのは封筒。浪費家の買い物パターン。

 その文房具屋は書店でもあるので、「このSFを読みたい」「CM Now」などを買う。
 京極夏彦「どすこい(仮)」もあったので買ってしまう。この版形、厚さで1900円ってかなり安いと思うのだが、やはり部数が利いているのだろうな。

 帰って来て、CPUを元の300MHzのものに戻し、450MHzのCPUを保証書と一緒に封筒に詰め、近所のやる気のないファミリーマートから送る。
 さて、一体何日で返ってくるでしょう?


2000/03/06

 Appleから、JBOOKという文教堂のInternet通販サイトがSharlock2で検索できるようになりました、ということを知らせるmailが来た。
 Sharlock2を上げると、勝手に検索用スクリプトを落としてきてアップデートが完了するのだが、Sharlock2はアップデートしていることも、アップデートが完了したことも、何も教えてくれない。Appleはこんなんでいいと思っているのだろうか?
 JBOOKのスクリプトは「買い物」カテゴリに分類されているのだが、実はここにこれまで入っていた項目は、すべて英語サービスのそれである。つまり、普通の人は利用することがないもの(普通の人は洋書は買わないだろう)しか入っていなかったわけで、これでようやくSharlockのこのカテゴリが日本語化(というと少し語弊があるか)されたと言えるだろう。
 さっそく使ってみるが、検索キーをかなり単純化してやらないと、何も出てこなかったりする。例えば、「モンティパイソン」では何もでない。なぜなら、JBOOK側のデータベースには「モンティ・パイソン」で登録されているからである。
 Sharlock2は、言語解析エンジンを利用して、自然言語に近い検索キーで検索できることが売りになっていたはずだが、Internetサイトの検索エンジンを利用する、このような形の検索ではその機能は使われていないようだ。
 それはまあ納得できないこともないのだが、どういうわけだか、Sharlock2を利用した検索とJBOOKのページ上で行った検索では、検索結果が微妙に異なる。Sharlock2では出てこない項目があるのだ。
 ひょっとすると、JBOOKのサイトにはSharlock2用のエンジンと、Web上での検索用のエンジンの2種類があって、それぞれのエンジンが参照しているデータベースが異なるのだろうか。まさかそんな間抜けな実装になっているとも思えないが、そうでもなければこの結果は説明できないような気がする。謎だ。

 ついでに、Monty Pythonを検索キーにして、最初から入っているamazon.com用の検索スクリプトをOnにして検索してみる。
 すると、Monty Python's Holy Grailや、Flying CircusのDVDが引っかかった。日本語字幕などがあるはずもないので、興味だけで見にいってみると、しっかりRegion 1でエンコードされていて、日本では見ることさえできないことが判る。
 なんかすごく悔しいぞ。こんな腹立たしいシステムがあるだろうか。Multi Regionでエンコードされていたからといって、買うわけじゃないのだが。


2000/03/07

 ヨドバシが、7日になってから、PS2の発送が遅れていることについての詫び状を送ってきた。
 充分な体制が出来ていないところに大量の注文が舞い込んだ結果だとは思うが、ヨドバシは3/3まで注文を受け付けていたのだから、同情の余地などない。
 私は2/28に注文していたのだが、その時点での注文がさばけていないのに、3/3まで注文を受けていたというのは、遅れることが判っていて注文を受けていたということに他ならないからである。
 28日以降に注文した人間に対しても、3/6までに発送することを約束していたのかどうかは知らないが、いきなり通信販売を始めたわけではないので、「自分の注文処理能力について把握できていなかった」ことが許されるほど世の中は甘くない。
 これに懲りて体制をきちんと立て直すのか、それともPS2は特殊な例だったとして放置しておくのか、対応は色々あると思うが、多分もう利用しないと思うので、知ったことではない。

 こういう例に次々当たると、Outpost.comが如何に優れているのかが実感できる。
 Outpostは、出荷が遅れそうになると最悪の場合を想定し、なおかつ遅れる理由がきちんと書かれたmailをすぐさま送ってくる。そのmailを受けた時点で客は必要以上に落胆するかもしれないが、出荷がそれ以上遅くなることがない限り、出荷を知らせるmailが届けば、喜びこそすれ怒ることはありえない。
 ネットワークを利用した通信販売で必要なのは、真摯な対応と迅速な情報の開示なのだ。何も知らせが来ないのと、悪い知らせであっても、状況が変わる毎に知らせが届くのでは、ユーザが受ける印象はまるで違う。

 自分の注文処理能力をきちんと把握していれば、注文を受け付けた時点で、最良の出荷予定日が算出できる。(「出荷作業を始める時刻+受注数×一つの注文を処理できる時間」という単純な計算式で、その注文が処理される最も早い時刻は算出できる)
 それにある程度の係数を掛ければ、最悪の時刻も判るだろう。(例えば、どんなに遅れても2倍以上の時間が掛かることがないのならば、2を掛ければ良い)
 品物が確保できるかどうか怪しい場合はこの限りではないが、その場合は「メーカに発注になるので、いつになるか判らない」ことが注文前に客が判るようになっているべきだろう。しかし今回のヨドバシの事例では、品物は確保できているのだから、これには当たらない。

 この先、Internet上での通信販売を続けていくつもりがあるのなら、先達(日本国内だけでは駄目なのは言うまでもない)がどのようなサービス体制を敷いているのかをきちんと把握し、それを超えるか、少なくとも同等のサービスを提供できる体制を整えるのでない限り、迂闊にサービスを始めるべきではないだろう。よほど特殊なサービスを提供しているのならばともかく。
 一旦失った信用を取り戻すのにどれだけコストと時間が掛かるのかを知らないわけではないだろうに。


2000/03/08

 ネット上でいろいろ情報を調べてみると、どうも潰れてしまったと思われる15GのATA HDDは、Macで利用できないだけで、AT互換機上でDOSフォーマットを掛けてやると、再び利用できるようになるらしい。(当然、中のデータは消えるが)
 そのためだけにAT互換機を買うなんてのは馬鹿馬鹿しさもここに極まれり、という感じだし、そういう作業を気楽に頼める知人もいない。会社のマシンでやるなんてのはさすがに気が引ける。(だいたい、私が今会社で使っているAT互換機はSCSIコンフィグモデルなので、ATAインタフェースがあるかどうかもよく判らない。CD-ROMドライブでさえ、マザーに組み込みのSCSIで繋がっているのだ。(OSはNTなので、どうやって確認するんだかさっぱり判らない。少なくともデバイスドライバは無効になっているようだったが)
 業腹なので、売り払ってしまおうかとも思うが、こんな半ばジャンクと化したHDDが、5000円以上で売れるとは到底思えないしなぁ。

 倉阪鬼一郎「活字狂想曲」読了。
 何の気なしに読み始めたら、止まらなくなってしまい、一気に読み終えてしまった。最近は集中力が全然なくて、読書もちっとも捗らないのだが、珍しいことである。
 怪奇幻想作家である作者が、食えなかった時代に勤務していた某印刷会社での出来事を綴ったエッセイ。
 この中で作者は、如何に自分が社会不適合者であるかということを切々と訴えるのだが、仕事自体はきっちりとしているようなのだ。
 であるならば、会社組織やその構成員への迎合もあるレベルまでは行うが、仕事をする気が全くない(事もある)私の方が、よほど社会不適合者だと思うのだが、どうだろうか。

 少し前に会社に新しいG4 Macが来たのだが、これには9.0.2がプリインストールされていて、9.0とは設定アシスタントの形態がかなり変わっていて多少戸惑った。
 9.0では「ユーザ登録」というアプリケーションへのエイリアスがデスクトップに作成されていたが、9.0.2ではそれはなくなっていて、「セットアップ・アシスタント」という、一見ユーザ登録とは関係ないようなアプリケーションで登録を行うようになっている。しかもこいつのエイリアスがデスクトップに現れるということはない。よほど「鬱陶しい」という意見が多かったのだろうか。(確かに、ここ最近の私のようにシステムディスクが連続して腐るような状況に置かれると、鬱陶しいことこの上ないが、通常の使用ではそれほど深刻な事態にはならないと思うのだが)
 このアプリケーションを実行すると、30秒ほどの間、G4のプロモーションビデオのような映像が流れる。「何だ、何だ、これは店頭デモ用のプログラムかなんかか?」と思った頃にようやくユーザ登録用フォームの画面になるのである。なんか最近のAppleってこういう押し付けが多くなったような気がしてならない。こんなことで大丈夫なのだろうか。

 MagicEngineという、PC-Engineのエミュレータがある。
 この間試してみた0.90beta2では、音がまったく出なかったのだが、この度、0.96にバージョンアップして見事に音が出るようになった。
 どういう訳だか私の手元にあるPC-Engine用のときメモと卒業(PCE本体は手元にはない)を動かしてみたが、曲とデモの同期は完全にずれてしまうのを別にすれば、きちんと動く。これならシェアウェアフィーを払っても良いという気になるが、実家に山ほどあるPCE用CD-ROMを持ってこないと遊ぶゲームがないのである。


2000/03/09

 会社の私の席の特徴は「とにかく寒い」ということである。
 部屋の隅っこで、廊下へのドアがすぐ側にあるのだが、このドアが、掃除機のコードを通すために下に1cm程度の隙間が空いており、そこから廊下の冷気が足元に流れ込んでくるのである。
 いやもう、背後2mくらいのところに石油ファンヒータを置き、その温度表示が26度になっていても寒い寒い。いわゆる逆こたつ状態なのである。(そんな形容は普通しない)
 これじゃ、月にいっぺんは風邪を引いても仕方がない、と自分の健康管理のまずさを棚に上げてここには書いておこう。

 後頭部と目に集中している変な頭痛に悩まされる。ただの眼精疲労? 頭痛薬を導入してやり過ごす。

 ようやっとヨドバシとApple Storeの荷物が届く。いや、Apple Storeの使っている福山通運は、20時以降には届けられないなどと腑抜けたことを抜かしおったので、実際にモノが届くのは明日の8時だが。もうApple Storeでは買い物はしないぞ。ヘタレな運送業者を使っているようなところは、サービスだってヘタレに決まっておる。
 今の楽しみは、Apple Storeの伝票に書かれた出荷日時である。本当に3/1に出しているのだろうか。

 んで、ようやくヨドバシから届いたPS2だが、一緒に買ったソフトは次の3本。
 最初は定番のRidge Racer V。……もしかして、これって320x240で動いてないか? なんとなく高解像度じゃない感じがする。
 ゲーム自体は、Ridgeだ。UIがR4からこちらのスカしたものになってるのは少々気になるが、やる気を無くす程ではない。

 次はStreet Fighter EX3。
 キャラクターのモデルがいまいちどころの話じゃなくて、最初のアドバタイズデモから、かなり寒い感じがする。
 とりあえず、いつも使っている春麗で始めてみたが、技のコマンドが変わっていて良く分からないなりに、コンティニューなしでクリアしてしまった。
 変な課題や仲間が増えるなどという、どうでも良いフィーチャーが入ってない、シンプルなモードはないのか?
 クリアデモでは露骨に処理落ちしているのだが、良いのか、こんなことで。>アリカ

 最後にEternal Ring。
 ……Kings Fieldだねぇ。水に落ちたら即死というのはいかがなものかと思うのだが。

 DVD Videoディスクは持ってないので、DVD再生に関してはまだ何も分からない。

 IKE SHOPからの荷物も届いた。G3 450MHz ZIFカードである。
 発送は7日になっていたから、迅速な対応と言える。脅かされてなお、のろくさ仕事をしとるようなところでは、二度と買い物などしないが。
 早速換装して450MHz動作をするようにジャンパを変更し、再起動。
 何事もなく動作し、今もこの文章を書いている。要するにCPUもしくは2nd cashの不良だったわけだ。悪足掻きしないでさっさと送り返しとけば良かった。後悔後を絶たず。

 と思ったら、いきなりフリーズしたかと思ったら、やはりOS9では起動しなくなってしまった……。
 これはOS8.6で書いている。……結局駄目かい。(;_;)

 一般常識判断というものをやってみた。  結果は、

あなたの一般常識の総合正解率は84.0 %です
たいへん優秀な成績です。就職試験などで課せられる一般常識テストでは良い結果を得られると思います。

あなたのジャンル別の成績

ジャンル 正解率
政治 100.0%
経済 90.0%
法律 70.0%
歴史 60.0%
国語 100.0%

だそうな。


2000/03/10

 ようやっとPB2000が来る。
 朝だというのに、さっそく開けて弄り回す。
 最初の印象は、「でかい」「薄い」「軽い」であった。いずれもPB1400と比較しての印象である。
 ざっと見た範囲では、液晶にドット欠けはないように見える。
 DVD-ROMドライブの回転音がかなり大きいのに驚く。レポートされているHDDの回転音は、あまり気にならない。当たりなのか、それともPB1400の6Gドライブでうるさいのに慣れてしまったか。
 AirMacも試したかったのだが、Base Stationの設定方法が分からず、時間切れで断念。マニュアル見ろよ。<自分
 いや、一応、AirMac設定アシスタントで、Base Stationの設定を選んでみたのだが、Internet関連の設定アシスタントがない、というエラーを出して止まってしまうのだ。もしかすると、OS9.0.2には対応していない? そんな馬鹿な。

 ところで、伝票に記された発送の日付だが、福山通運には3/7に引き渡されていて、工場出荷の日付は2/23になっている。
 ……それじゃ、Mailで知らせてきた3/1の出荷ってのは一体何だよ。>Apple Store
 この日付を信用するとしたら、工場から日本の運送業者に渡るまでのブランクが丁度2週間あるわけだ。工場が台湾にあるとすれば、船便で送られた可能性が非常に高い。(それにしたって掛かり過ぎだという気もするが)
 2000円も送料取っといて、船便だと? ふざけんな、航空便で送って来い! ……というのは暴論だとしても(Outpost.comでの送料は、安くても$25)、運賃が高くなってもいいから航空便を選べるオプションを付けるべきだろう。

 450MHzだとOS9が起動しない件だが、CD-ROM起動して再初期化&新規インストールなどを試してみてもどうにもならず、諦めきっていた。しかし、駄目元でMouseとキーボード以外のUSB機器を外した状態で試してみると、どういう訳か、何事もなく起動するようになった。
 なんじゃそりゃ。
 ともあれ、悪さをしているものが判明したのは大きい。とりあえず、一つ一つ付け外しして、本当に悪いのは何かを確認してみよう。面倒だが、動かないよりは全然マシだ。
 しかし、USBでも神秘の世界から抜け出せないということが判ってしまい、かなり憂鬱な気分だ。


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