00年3月中旬の世迷い言


2000/03/11

 G3 450の不調の件だが、LogitecのUSB-SCSI変換器(単体売りしているものではなく、MOに同梱されていたもの。単体売りのとは形からして違う)が繋がっているとまずいことが判明した。
 この変換器は、640M SCSI MOを繋げるためのもので、今はなき01Shopの閉店セールの時に、一台限りの在庫処分という商品を幸運にも入手できたものである。
 とにかく、私のコンピュータ環境を神秘の世界に引き戻したのは、やはりSCSIだった。なんか呪われている気分。

 原因が分かったところで時計を見ると、16:00を回っていた。慌ててシャワーを浴びて身支度し、渋谷に向かう。
 Egg-manでkircheのLiveがあり、やまいし氏と会場前で待ち合わせをしているのだ。
 んが、折悪しく電車の接続が悪い。結局、現地に着いたのは開場ぎりぎりの18:25であった。反省。
 Egg-manに入ってみれば中はいっぱいで、席には座れそうにもなかった。Crono-Crossのエンディングでファンが増えたという話だったが、なるほど確かに増えたことが実感できた。
 Liveの内容といえば、いつもと趣向を変えた、という説明が最初にあったのだけど、いつもViolinのみの坪井さんがエレキギターを弾くなど、目先が色々変わっていて楽しめた。
 井上さんのギターは相変わらず。他のメンバーがギターを弾くとなかなか悲しげなものがある。

 夕食はいつもの餃子屋台。いつもの通り、美味かった。

 夜中にTBSでウルトラマンガイアの映画とスプリガンをやっていたようだが、明日のために寝ることにする。


2000/03/12

 起床は7:00。今日は映画を見にいくことにしたので、出かける前に洗濯を片づけておかなければならない。
 有楽町に11:30の約束で、家を出たのは10:30。もうちょっと余裕を持つべきだろう。反省。
 東武を使って大宮駅まで来たところで、待ち合わせの相手であるやまいし氏から電話。体調不良につきキャンセル、という連絡だった。
 しかし、上映がいつ終わるか判らないし、折角出てきたのだから、一人で観ることにして、そのまま有楽町へ向かう。
 有楽町に着いたのは丁度11:30。ここで、ぴあを見てみたら重大なことが判明した。平日は12:10からの上映なのだが、土日祝日は13:30からの上映になっているのだ。
 突然出来てしまった空白の時間をどうしようか迷ったが、とりあえずは駅前の中華料理屋に入って、ゆっくり昼食を取ることにした。
 途中、相席になったじいさんが、なにやら紙を広げて見ている。それを何の気なしに眺めると、歯医者から貰ったと思しき、入れ歯の写真の入ったパンフレットなのだ。食事の前に見るものじゃないし、食事をしている他の人間に見せるべき物でもない。
 しかし、こんな所で無用のトラブルを起こしても仕方ないので、紳士的に無視することにする。

 中華料理屋を出たのが12:30。まだ一時間ある。
 仕方ないのでその隣りのゲームセンターに移動。Typing of the Deadをやってみる。とりあえず、一面はクリアできたが、どうも"i"のキーが入ったり入らなかったりで、あっさりとGame Over。ターゲットが派手に動き回るので、例文もそれに合わせて動き回り、読み取るのが難しい。動体視力が落ちている。
 続いて、Mr.ドリラーをやる。ルールの胆が判らなくてやたらと死ぬのが悔しくて、何度もやってしまった。それでも400mをちょっと越えられたくらい。へぼい。

 ここで、13:00を回ったので、少し早いと思ったが日比谷シャンテ1に向かう。
 着いてみると、建物を1/4周くらい囲んで行列が出来ている。同じ建物でToy Story2もやっていたのでその行列だろうと思ったがさにあらず。今日、見る予定だった「遠い空の向こうに」(原題:October Sky)の行列なのだった。
 とにかく入場券を買って、列の最後尾につく。
 チケット売り場脇でしきりに「お席は約束できません」と言っていたので立ち見を覚悟していたのだが、最前列から2番目とはいえ、座ることが出来た。
   映画の内容といえば、1954年10月に、今はなきソビエト連邦が世界に先駆けて打ち上げに成功したスプートニク一号を見てショックを受けた炭坑町の高校生が、自分もロケットを打ち上げようとする話である。これはNASAのエンジニアの自伝を元にした話で、実話を元にしている(当然、脚色はされているが)。その自伝は「ロケットボーイズ」(原題:Rocket Boys)という題名で上下巻として発売されている。ちなみに、映画原題は原作の非常に出来の良いアナグラムになっている。
 当時は、ロケット工学は確立された学問ではなく、また軍事機密でもあったので、制御装置がついていない(=ミサイルではない)ただ燃料が尽きるまで無事に上昇する小規模ロケットを作るだけでも充分に意義があった。ましてや高校生の研究としては充分である。
 途中、炭坑で現場たたき上げの管理職として働く父親との確執があったり、ロケットの打ち上げという危険を伴う実験をすることに関する問題が持ち上がったりして、それを乗り越える部分がドラマとして描かれている。
 痛快では決してないけれども、観て良かったと思える映画ではある。お勧め。日比谷シャンテの他、横浜の方のワーナーマイカルでもやっているらしい。
 この映画に関しては、私の稚拙な文章よりも、ここにSF作家、野尻抱介氏による解説文がある。この文章を読んで、何かを感じた人は観に行くべきだ。絶対損はしないと思う。

 映画が終わって15:00ちょい過ぎ。その脚で秋葉に向かう。
 PB2000のためのかばんを買おうと思って来たのだが、例によって例のごとく、明正堂書店で山のように本を買い込んだり、DVD Videoソフトを探して回ったり、FireWireケーブルを買ったり(PB2000をFireWireターゲットモードでG3 450に接続するための)、外間隆史「裏庭」を買ったりと、いろいろ散財。
 ちなみに買ったDVD Videoソフトは、「ウルトラマン 1」「2001年宇宙の旅」「The ビッグオー 1」の三本。
 意外と石丸Soft 1にはDVD Videoがあんまり揃っていない。やはり同じ石丸でもレコードセンターの方に行くべきなのか。


2000/03/13

 しまったぁっ! F1の開幕戦があることを全然知らずに寝てしまったぁっ! マクラーレンはリタイアだったそうだが、フェラーリはどうなったんだろう? もしかして、1,2?

 「2001年宇宙の旅」を観ていたら、字幕に「シュミレーション」という間違いがあることに気付く。
 こんな台詞の少ない映画に、ミスがあることも許し難いが、SF映画の金字塔と呼ばれる映画で、よりによって「シュミレーション」とはなにか。責任者出てこい!

 PS2のDVD Videoプレイヤー機能に、Region Codeを無視してDVD Videoをプレイできる抜け道があることが方々で報道されている。
 PSソフトのRegion Code回避法は、こんなに早くは見つからなかったような気がするし、これほど大々的に報道もされなかった。
 改めて、PS市場の重要性が社会に認識されていることを思い知らされた。
 しかし、この回避法がソフトウェアの動作によるものだったら、直しようがないよな。新しいバージョンは、前のバージョンのディスクと引き換えにするとか?
 SONYがこの問題を重要視するならば、これからしばらくPS2は出荷されないかもしれない。
 それはともかくとして、ここは一つAmazon.comで「Monty Python & Holy Grail」でも輸入してみようか知らん。

 上遠野浩平「ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生」読了。
 うーん、話としては良くできているが、そこまで止まりになっている気がする。色々と派手な仕掛けを用意しすぎたのではないか。単に私が読み落としているだけだろうか。
 まぁ、それで充分だと言われればそうなんだけど。


2000/03/14

 FireWireターゲットモードでPB2000を起動して、現在のディスクの内容のバックアップを取ろうと試みる。
 んが、どういう訳だか起動するなり電源が落ちてしまう。
 色々試してみた結果、FireWireケーブルを繋がないで起動すれば良いことが判る。なんじゃそりゃ。

 無事に起動したのでケーブルで繋げてみるが、待てど暮らせどMountしない。
 マニュアルを見ると、FireWire2.3以上が必要であるとある。しかし、今、Appleからリリースされているのは2.2.2が最新で、2.3はMacOS9.0.2にしか入っていないのだ。
 ということは、PB2000と同時かそれ以降にG4 Macを買った人間しかFireWireターゲットモードは利用できないということになる。なんじゃそりゃ。
 最近、このFireWireターゲットモードでMountできないという不具合が見つかった、というニュースは聞いている。そのデバッグバージョンができるまでリリースを遅らせているだけなのだろうか。
 仕方ないので、駄目元でPB2000についてきたCD-ROMのシステムから、G3 B/WのOS9にFireWire機能拡張だけ移動してみるが、起動しない。さすがに世の中そんなに甘くない。


2000/03/15

 昨日のPB2000 FireWireターゲットディスクモードの話の続き。
 これも駄目元で、空いている(=システムが入ってない)パーティションにPB2000についてきたOS9.0.2をインストールしてみる。(これは使用許諾契約違反だが) 何故駄目元かといえば、9.0.2は公式には新機種の新機能に対応するためのみのバージョンアップ、つまりはこれが搭載されているハードウェア専用のOSだからだ。この傾向は、ハードウェアがPowerBookである場合はより顕著である。
 しかし、こちらは上手く行って、ちゃんとOS9.0.2で起動する。FireWireドライバのバージョンも2.3になった。が、やはりFireWireターゲットモードで起動したPB2000はMountされないのであった。
 9.0.2はG3 B/W用のシステムというわけではないし、FireWire2.3でMountされない問題は、まさにG3 B/Wで起こっているのかもしれない。(G3 B/Wは色々と問題を抱えているハードでもあるらしいし)
 しょうがない。Appleからちゃんとしたアップデートが出るのを待つとしよう。PB2000のバックアップは、工場出荷時からほとんど変えてないので(増やしたのはMozillaのPreferencesとSETI@Homeくらい)、そこだけバックアップして良しとしよう。

 ここ2,3日、どうも22:00を過ぎた当たりから急激に眠くなり、うたた寝してしまって1:00頃目が覚めるということを繰り返している。(ここ数日の更新が滞っていたのはこのせいである)
 1:00頃目覚めた時も、眠気がすっきりと覚めているわけではなくて、熱っぽかったり、まだ眠かったりする。だから、歯を磨いたり、ちょっとだけお茶を飲んだり、用を足したりしてそのまま寝てしまう。
 目が覚めるのはいつもより少し早くなっていて、7:30頃である。目覚ましは8:00にしてあるので自然に目が覚めているわけだ。
 というわけで、睡眠時間は十分足りている上に、自然に目覚めるなど、非常に健康的な生活をしているように思えるのだが、昼間は眠くてしょうがなかったり、ちょっとだるかったりする。
 花粉症の影響だろうか。それとも、風邪を引きかけている?


2000/03/16

 PowerBook2000の内蔵HDDを初期化してパーティションを切る。
 CD-ROM起動してみると、Appleメニューにセレクタがあったりするので、実はEtherでバックアップが取れたのではないか、という疑問がふつふつと涌きあがるが、敢えて無視。クリーンインストールする。(嘘。パーティションを切り直してからAppleメニューにセレクタがあることに気付いたのだ)
 それで、インストールしてから、AirMacも後から追加したものであることに気付いたりするのも間抜けというか、お約束というか。
 まぁ、AirMacのインストール自体は簡単なものである。問題は、設定だ。
 前回は、信号の暗号化及びベースステーションにパスワードを設定したのだが、このせいかどうかは知らないが、AirMac設定アシスタントがBaseステーションを認識してくれない。
 前回の試行錯誤で、だいたいどの辺に何を設定すれば良いのかは判っているので、手動で設定して事無きを得たが、TCP/IPは繋がるがAppleTalkは繋がらないなど(再起動したら繋がったけど)、謎の挙動を示す。うーむ。

 いちいちインストールして回るのは面倒なので、PowerMac G3 B/W 450からアプリケーション類をコピーする。(厳密に言えば、使用許諾違反になるものもあるんだろうなぁ)
 んが、どう考えても11Mbps出ているとは思えない。11Mbpsもしくはその8割程度の速度が出ているなら、1MByte/secくらいは出ても良さそうなものだが、精々0.4MByte/sec程度しか出ていないように見える。(コピーのプログレスの進み具合を正確に測ったわけではなく、数値の増え方と秒針の進み方を比較した印象に過ぎないが)
 体感的にも、10MbpsのEther接続よりかなり遅く感じる。
 AirMacでAppleTalkファイル転送を行った場合の速度を改善するといわれている、「ファイル共有」コントロールパネルで「TCP/IPでの接続を許す」をチェックしてあるのだが、それでもこんなものなのだろうか?
 実際、ファイルをコピーしている最中は、Baseステーションのインジケータは点灯しっぱなしだったので、私がEtherでのコピー速度について誤解しているか、AirMacの限界性能はこんなものなのかもしれない。

 外間隆史「裏庭」は、なかなか気持ちの良いアルバムになっている。
 遊佐未森に曲を提供している人なので、初期の遊佐未森が好きな人は一聴の価値あり。
 GEMMATIKA Recordsという(たぶん)インディーズレーベルなので、探すのは大変かもしれない。
 私の受けた印象は、「フィルハーモニー」の頃の細野晴臣に似ている、というものなのだが、これは異論が百出しそう、という気もする。

 SONYが、PS2のDVD Video Region Code回避策を効かなくしたユーティリティーディスクの配布を行う、と発表したようだ。
 ということは、やはりソフトウェアの問題であったわけだ。ついでに言うと、今まで配布されてしまった分に対しては何もしないらしい。
 現実的対応だと言ってしまえばそれまでだが、100万台の疑似Region Free DVD Videoプレイヤーが出荷されてしまった形になる。しかもそれはメモリカードにインストールするソフトウェアなので、後から入手することもそれほど難しいわけではない。近所に最初のバージョンの添付されたPS2を買った人間がいれば、その人のソフトをメモリカードにインストールしてもらえば良いだけの話だ。
 需要の多寡を考えると、大勢に影響はないかもしれないが、PS2で観ることができるのを確認した上で、Region 1のソフトを輸入して売る業者が出てきてもおかしくないとは思う。
 これをきっかけにして、DVD VideoのRegion Codeなどというユーザ無視の制度が瓦解してくれることを祈る。


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