01年3月中旬の世迷い言


2001/03/11

 目覚めたのは11:00頃。
 共産党が、こんな閑静な住宅街(墓場と税務署と駐車場がやたらとあるが)で街頭演説などをやっていて、その声で起きたのである。
 与党の批判をするのはいいのだが、我々はこういうことはしません、だけでは話が足りないのだよな。我々ならこういう風にみんなが満足するようにやりますよ、と言わなきゃなぁ。それとも万年野党でいるつもりなのか。

 13:00頃から活動を開始して、洗濯。
 ……またネットで山ほど買い物をしてしまった。全部本。いつ読むんだよぅ。
 取り敢えず、「銃・病原菌・鉄」の上下を読み終えるまでは新しい本(漫画雑誌除く)を買うのは禁止にしておこう。


2001/03/12

 起床は8:00。少し眠い。

 これまでの作業は一段落。引き続き第二フェーズへ。
 ただ読み込んでるだけのファイル読み込みの部分のソースを渡されても、バイナリデータ形式の情報は読み取れません。

 すごい論文が発表された。
 なんと340Kで動作する超伝導物質だというのだ。
 高校時代に理科を真面目に受けていなかった人は、Kと言われてもピンとこないだろう。摂氏に直せば、67℃である。今までガンガンに冷やしていた世界とはまるで違う。超伝導の世界での「高温」は、-100℃近辺のことを言っていたのだ。
 もしこれが本当ならば、世界は確実に変わる。ほとんど全ての化学電池はなくなり、この室温超伝導物質によるコイルに取って代わられるだろう。
 電気自動車が一気に普及レベルまで性能を上げるに違いない。磁気浮遊も簡単にできるようになる。磁気浮遊というと、なんだか自分の生活には全然関係ないように聞こえるが、ベアリングの代わりも出来る。ベアリングは自転車にも使われている。ベアリングの摩擦がなくなれば、一回漕ぐだけで平地ならどこまでも進むような自転車も可能だろう。
 というわけで、なんか20世紀生まれの私のような人間が思い描いていた未来世界が一気にやってきてしまうような気もするのだが、一つ重要なことがある。
 この室温超伝導物質、銀と鉛と炭素と酸素の化合物なのである。この中で、一番高価なものは?
 そう。銀。銀の工業的価値がむちゃくちゃ上昇する可能性があるのである。銀の先物じゃっ銀の先物をすべて買うのだっ!


2001/03/13

 起床は9:00。とても眠い。(昨日より寝不足がレベルアップしているぞ)

 作業はつつがなく進み、出来ることと出来ないことの切り分けさえも出来てきた。普通はこれはプロトタイピングというが、まぁ現場で直しつつ使うもんだ、固いこと言うな。

 医者の指示に従って、18:45には退社。
 自分で情報を拾っておいてすっかり忘れていた新居昭乃のMaxi Singleを買いに街中へ。
 4件回ってやっと回収。つーか、ちょっと品揃え悪すぎないか、特にあれだけフロア使ってるWAVE。

 ついでに電撃アニメーションも買う。
 来期からのアニメってほとんど衛星だねぇ……。実はUHF帯も侮れないラインナップだが。

 あぁそうそう、ペケぽんの日本語版のお披露目があったそうで。
 やっぱりあれ? ProfessionalとHome Editionはレジストリで変えてあるとか?


2001/03/14

 夜中に腹痛で目が覚める。
 もう下る下る。
 おかげで朝目が覚めても酷く調子が悪く、一度会社に電話を入れて寝直す。
 次に目が覚めたのは13:00過ぎ。調子は戻ったようなので出社する。

 今やっている作業は、昨日までで最低限の機能の実装が終わり、これからはユーザインタフェースを含めたより便利な機能の実装に移る。
 あぁめんどくさい。私はプログラマとしてはCUIで止まっている人なのだ。とりあえずは英語のドキュメント読み。

 ここを参考にして、私の家の環境であるところのMN-128 SOHO SL11とPowerBookでDCをFLETS ISDNでネットに繋ぐことに成功。
 試行錯誤してたらいつの間にか出来てしまったので、設定自体はMac環境の方が楽な気がする。
 ダイアルアップルータに内線機能があるなら、試してみる価値はあると思う。
 しかし、MN-128 SOHO SL11のマニュアルが実に出来が悪く、内線通話機能があることは判るのだが、何番に掛ければいいのか書いてある場所を見つけるのにえらく手間取ってしまった。
 ちなみにDCをネットにつなげていると電話に出ることができない。何故ならルータのアナログ回線が塞がってしまうから。ISDNの線は一つ空いているので、延々呼び出し中になるのだろうか? それはともかく、私の家に掛けて出なかった場合はPHSの方に連絡をよろしくお願いする>各位


2001/03/15

 起床は8:50。どうも目覚ましを掛け忘れたらしい。
 それでも目が覚めるのは精神が回復している証拠だと思うが、身体は疲れているらしく、やたら眠い。

 今日も今日とて英語のドキュメント読み。
 そろそろコード書きのテストに入ってもいいかな。確認したいこともある(主にバックワードコンパチビリティに関して)ので、早めに動くものを作ってしまいたい。

 DreamcastをフレッツISDNで接続する方法を執筆する。
 図は、CorelDraw8LEが落ちまくってくれたので暫定版。
 まぁ、どれくらいの人が参考にできるのかは不明だが、これでWindows95/98/Meに関する情報が揃えば、PCとモデムとダイアルアップルータを持ってる人は誰でもフレッツISDN経由でDreamcastをネットワークに接続できるようになるのだ。これはちょっとすごいことかも。


2001/03/16

 目が覚めたのは8:00。
 しかし、その直後は鼻水は出るわ目はしょぼしょぼするわで、これだけなら花粉症かと思うのだが、喉も痛いし、身体もだるいのであった。
 目が覚めた瞬間は「しまった」と思ったのだが、取り敢えず薬(鼻炎薬とSSRIとNSRI)だけ飲んで30分ほど様子を見たらなんとか回復。
 ウィダー啜って出社。

 道行く車を見るともなしに眺めていたら、あることに気づいた。
 最近発売された車は、フロントマスクの方向指示器が透明なのである。
 もちろん、光る時はオレンジ色に光る。しかし、光っていない時は、どこが方向指示器なのか良くわからないようになっているのである。
 確か、道路交通法でそのようなデザインの自動車は禁止されていたと記憶しているのだが、法改正で緩和されたのだろうか。
 しかし、これは明らかな改悪である。なぜならば、ぱっと見で方向指示器が点いていないことを納得しにくいからである。
 通常、右折などのタイミングを計るために対向車に注意を向けている時、ぱっと見で方向指示器が点いていないことを確認できれば、それは「車の流れ」であって車単体として注目することはなくなる。つまり、流れが切れることを期待すれば良いので、緊張して観察しなくてもなんとなく眺めていれば事足りるようになるのである。
 車の運転というのは、この緊張の中の観察が必要な時間が長ければ長いほど疲れる。最近の車のデザインは、その緊張の時間を引き伸ばしているのである。
 見た目だけにこだわって、こういう細かな配慮を損なうというのは、果たして企業倫理というものに照らし合わせて正しいといえる行為なのか。
 自動車は、運用のために国家試験が必要な、簡単に人間を殺すことのできる凶器になり得る機械だという認識を、もういちど思い出すべきなのではないか。

 ドキュメント読みが終わり(というかこれ以上読むのが嫌になって)、サンプルコードを元にGUI部品を実装。
 しかしコンパイルが通らない。サンプルコードはC++で、意味が良くわからないところがいくつかあったりしてそこに問題が隠れている可能性高し。
 ドキュメントも記述がかなりいいかげんで、3時間ほど悩んで複数のドキュメントを渡り歩いてようやく動くようになる。
 なるほど、判ってしまえばこれは楽かもしれない。しかし、判るまではなんのことだかチンプンカンプンなのは、C++の悪いところだと思うぞ。というか、あんであんなソースでコンパイルが通ってしまうのか、不思議でしょうがない。インクルードファイルもたいして読み込んでないのに、なんであの型の変数が当然のようにグローバル変数的に使われているのか? しかもその変数を初期化している場所が見当たらないのはどういうわけなのか?
 まぁ、それはともかく懸案の機能は無事に実装できて、この作業はひと段落。でも退社は20:30過ぎ。

 家庭内LANからのDreamcastの二日目。
 私が知らなかっただけで、同じようなことをしてその方法を公開している人は結構いるらしい。
 いろいろ試行錯誤を重ねるが、Ch@b Talkだけはどうしてもつながってくれない、というか、サーバが混雑していると言われる。
 これは、サーバとのやりとりの最初のほうは上手くAcknowledgementが通って、後のほうでパケットがロストしてタイムアウト、というパターンだと思うのだが、パケットをロストさせているのは誰で(多分ダイアルアップルータ)、どういう設定(多分、IPマスカレードとNATとIPフィルタリング)のためなのかさっぱり判らない。
 試行錯誤の上、PSOで繋いでみたら特に問題なくゲームが遊べたのでこれでよしとする。

 しかし、PSOは面白いですなぁ。これは生活破壊されますなぁ。一人でやると辛いバランスの3D ARPGなのに、多人数でやるだけでなんでこんなに面白く感じるんだか。


2001/03/17

 起床11:00。3:00過ぎまでPSOで遊んでたので、よくもまあ、こんなに早く目が覚めたものだと自分でも思う。

 ASTELショップに行き、データ通信用PC Cardの無料レンタルの申し込みをする。
 手続き自体はすぐに終わったのだが、店内に入った時には他の客が新規契約をしている最中で、一人しかいないと思われる(電話が掛かってきても誰も取らなかった)店員が、こっちをずっと無視しつづけやがったのが悪印象。
 データ通信PC Cardを何に使うのかはいずれ明らかになるであろう。

 例によってお役所仕事でこっちから連絡するまで絶対再配達に来ない(しかも連絡しても翌日には配達しない)郵政省経由で送られてきた荷物があったので、わざわざクソ遠いさいたま新都心局まで取りに行ってやる。
 んが、そこには思いも寄らない罠が待ち構えていた。
 この移動範囲に関しての私の普段の足はNS-1である。NS-1はバイクである。いくらトランクがあるとはいえ、その搭載能力には限界がある。
 郵便局のおっさんが、不在通知書と引き換えに出してきた段ボール箱は、幅と奥行きがA3で、高さが30cmはあろうかという大荷物だった。
 一瞬どうしようかと思ったが、中身はばらして再配置可能なものであることを知っていた私は、人気のない夜の郵便局のATM脇でいきなり段ボール箱を解体しはじめた。
 見かけより全然搭載能力の少ない現状のバックパックに無理やりばらした荷物を詰め込み、段ボール箱を畳んでなんとかトランクとバックパックに搭載できるようにした。
 よく考えてみれば、送られてくる荷物の性質を考えれば、この大きさの荷物になるであろうことは当然導き出せる結論なのである。我ながら、想像力というものを働かせることは大事なことだと思い知った次第。
 荷物の内容は秘密。

 花粉症の症状がいきなり悪化する。
 これまでは、くしゃみと目のかゆみ、そしてそれなりに粘性のある鼻水という、これだけでも勘弁してくれといいたくなる症状だったのだが、今日はほとんど粘性のない鼻水が絶え間なく鼻の穴から流れ出してくるという、もうどうにでもしてくれと言いたくなる症状。
 鼻炎薬の投与で多少はマシになったが、それでもたまに鼻をかまないと気持ち悪い。


2001/03/18

 起床は11:00。
 さて、実は昨日、もう一つ荷物が届いた。佐川経由だったのだが、e-コレクトというサービスの内容を、電話オペレータがちっとも理解していず、嘘をつかれたうえに配達員への連絡不備で二度手間を掛けさせられたので佐川はやっぱり駄目な運送会社だということに決定。
 閑話休題。

 届いた荷物というのはPsion siries 5 mxという英国製のPDAである。
 本体を開くとスライド式で現れるキーボードが格好良く、実用に耐える面積を持っているというのがアピール点である。また、単体で開発環境足りうるというのも魅力だ。
 Mac World EXPO会場で一目惚れしたのだが、ASTELのPHSでモバイル通信環境が構築できるかどうか、というのがネックであった。
 上のリンクである、UniFEPという日本語環境を提供しているエヌフォーのページで、ASTELのデータ通信PC Cardの動作確認が取れているという上を得た私は、一も二もなく注文してしまったという次第だ。
 んが、私を待ち構えていたのは、ちっともまともに動作しない環境との果てしなき闘争だったのである。

 まず、日本語環境であるUniFEPは別のCD-ROMで提供されているので、MacとPsionをシリアルで接続して転送してやらなければならない。
 が、Macにインストールした専用接続ソフトが、さっぱりPsionとの通信を開始してくれないのである。
 さんざん試行錯誤した揚げ句、眠っていたPB1400を持ち出してきてようやく接続成功。
 ここで、UniFEPのCD内にだけあるPDFのマニュアルに、市場に流通している専用接続ソフトはOS9以降に対応していず、ネットワークだけで提供されているアップデータを掛ける必要がある、という記述を発見。
 さっそくアップデータを掛けると、今度はちゃんと認識し、UniFEPのインストールにも成功する。

 しかし、次に待ち受けていたのは、Backupを取ろうとすると「Internalエラー」なるものが出て、途中で異常終了してしまうという事態であった。
 通信ボーレートを変えてみたり、接続するシリアルを変えてみたり、果てはPowerBookにUSBシリアルアダプタを挿して通信してみたりと、またも試行錯誤を続け、ようやく判明した事実は、「UniFEPを動かしているとエラーが出る」というものだった。口あんぐり。

 Backupを無事に終えた私を次に待ちうけていたのは、ASTELのデータ通信PC Cardがまともに動かない、という驚天動地の事態だった。
 Psionには非常に単純なモデムの設定項目しかなく、全ての組み合わせを試しても多寡が知れている程である。どうも内部的に余計なことをして、勝手にエラーだと判断して通信を中断してしまうらしいことは判った。
 なぜそんなことが言えるのかというと、RS-232Cを端末ソフトで直接叩いてやると、ちゃんとATコマンドに反応して、ダイヤリングまで出来るからである。
 ネットワークを検索して、ようやく直接Loginスクリプトを使って、ダイヤリングから接続までを全部やってしまうという強引な方法が紹介されているページを発見した。
 さっそくそのページに載っていたLoginスクリプトを打ち込んで、接続………おぉ、Loginプロンプトが出てPasswordまで受け付けたぞ。……切れた。何度やっても切れる。
 試しにMacのリモートアクセスで、手動で接続して同じことをやってみると、やっぱり切れる。
 どうもPAP認証というものが絡んでいるらしいことは判ったのだが、ネットワーク上でPAP認証をスクリプトレベルでやる方法を解説してくれている場所がどうしても見つからない。
 というわけでここで時間切れである。このおかげでF1マレーシアGPも集中して観ることができなかった。

 シューマッハ、6連続Pole to Winおめでとう! 今年のフェラーリは速いぜ!


2001/03/19

 8:00に目が覚める。最近、朝に起きられないということがなくなった。無理して遅くまで会社に残っているということを止めたおかげだろうか。
 が、どうも昨日の晩から腹具合がよろしくない。胃の真下辺りに鈍い痛みを常に感じ続ける。動けないわけではないので出社。

 金曜日に言い渡された、今日締め切りの作業を黙々とやる。
 作業自体は単純なものなので、午前中に方をつける。

 続けて、先週からの続きの作業。対応項目が増えたので、作業も当然増えたのだ。
 とりあえずは仕様を理解するためのドキュメント読み。今回は日本語なので多少は楽。

 ネットワークをいろいろ捜し回ってみると、日本語のPsionのページが思いのほか見つかる。
 が、私が探している情報はない。みんなNokiaのIrDA搭載携帯で通信をしているようである。なんだかなぁ。


2001/03/20

 目が覚めたら、外が暗かった。
 慌てて時計を見たら、5:00。もちろん午後じゃなくて午前である(ここでは、24時間表記が基本である)。
 確かに昨日まで、3:00に寝て9:00に起きるという生活を送っていたが、それがいきなり習い性にならんでもよかろう。
 目は覚めたが、体調は最悪で、鼻水は止めどなく流れ、なんとなくだるいのと軽く頭痛がする。
 そのままうつらうつらしていたら、いつの間にか9:00になっていた。薬を飲む。

 Psionを家のダイアルアップルータ経由でネットワークに繋いでやるという実験を試みる。
 PIAFSでの接続には成功し、ルータのRAS機能によりアドレスも割り当てられているように見えるが、ネットワークには接続できない。生IPアドレスを打ち込んでも駄目。
 しばらく格闘していたら、Macからも外のネットワークが見えなくなってしまい、慌ててルータの設定をリセット。
 何が悪かったんだろう?

 Psionの開発環境であるOPLの勉強をつらつら。
 結構面白そうな言語ではある。BASIC風ではあるが、GUIをGUIベースでなくコードベース簡単に実装できる(ように見える)。
 リファレンスを手に入れたら、本格的に使ってみるとしよう。

 今月号のASCIIのMacWorld Expoブース会話全記録って記事はなんですか? Macユーザを不愉快にさせるための記事ですか?

 FromもSubjectもなく、勿論本文もなく、なにやら訳のわからないファイル名の付いたEXEファイルが添付されているという、見るからに怪しげなメールが届いた。
 人に聞いてみたら、あのHybrisに感染した日本語環境から出たメールはこうなるそうである。
 私のところにメールが来るということは、出した人はここを読んでいる可能性が高いわけだが、Hybrisに感染するような間抜けがいるとも思えない。いや、世の中は広いんだから判らないけどね。


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