01年4月下旬の世迷い言


2001/04/21

 府中にて行われたMagicの大会に参加。
 土地事故しまくり。何かに呪われているとしか思えない事故っぷり。
 私はなにかWoCの気に障るようなことをしてしまったに違いない。
 結果は推して知るべし。


2001/04/22

 今日は、北浦和に新居を構えた(一軒家である)大学時代の先輩の新居お披露目パーティー兼アメリカから帰朝したこれまた大学時代の先輩の凱旋帰国祝いパーティーに招かれたので、NS-1に跨がり、県道を浦和に向かってひた走る。
 事前にロードマップで道順を調べたところ、現地の近辺はともかく、大雑把には、知っている場所から一回だけ交差点を右折すれば辿りつけることが判明したので、楽勝だと思っていたのだが、実際に走ってみると、「埼玉県の交差点にある信号には、ロードマップに書かれている地名表示が全くない」という恐ろしい事実が判明し、しっかり迷う。
 現地の近辺では、明確なランドマークが存在せず、見当違いの場所に迷いこんでぐるぐる。余裕を持って2時間前に出発していて大正解。道が判っていれば30分少々の行程だったのだが。

 パーティーでは、お祝いも持っていかない無礼者には過ぎるほどのおもてなしを受け、後になって振り返ってみると大恐縮。金額自体は驚くほど安価だったらしいのだが(例えば、カラオケボックスを15人くらいで2時間程利用したのだが、トータル3000円ちょっとだったとか)。
 大学時代のノリで楽しい会話が弾んだ一日だった。

 夜になって急に冷え込んだので、バイクで帰るのは少々きつかったが、真冬のことを考えればなんということもない。所要時間もたいしたものではないし。


2001/04/23

 なんということもない一日。

 「20世紀SF (3) 砂の檻」(河出文庫)[bk1で購入]読了。
 気に入った作品は、ロジャー・ゼラズニイ「復讐の女神」、サミュエル・R・ディレイニー「コロナ」、アーサー・C・クラーク「メイルシュトレームII」、ロバート・シルヴァーバーグ「太陽踊り」といったところ。
 ニューウェーブの系列に属する作品は私の好みとは少々ずれているらしい。


2001/04/24

 新城カズマ「浪漫探偵・朱月宵三郎 屍天使学院は水没せり」(富士見ミステリー文庫)[bk1で購入]読了。
 これはミステリではなく、探偵小説というべきものである。いや、ちゃんと探偵小説を読んだことはないので、「これは探偵小説とも違う!」という人もいるだろうけど。
 メインのアイデアは私には反則気味に映った。いくらなんでもそれをやっちゃいかんだろう、という奴。この部分を受け入れるか受け入れないかで、だいぶ作品の印象が変わると思う。
 全体的な印象は、手に触れたものを全てぶち込んだ揚げ句、それらがてんでんばらばらに主張していて不協和音を奏でている、というもの。決して傑作ではない。でも、好きな人は好きなのかも知れない。
 江戸川乱歩のファンが読んだら、どういう感想を持つのかとても気になる。


2001/04/25

 今週は読書週間ということで。積ん読の山をなんとか減らしたい。
 まだ重いものは無理そうなので、軽めのものばかり続くような気がするが。

 秋山完「天象儀の星」(ソノラマ文庫)[bk1で購入]読了。
 今はなき「小説誌グリフォン」に載った作品をメインにした短編集。
 一番気に入ったのは「女王陛下の砂糖菓子」。次が「天象儀の星」。
 どうも、現代物理学用語を無理矢理使った宮沢賢治のパチモノみたいな描写は鼻についていけません。情報技術に関する描写も、現在の技術レベルが魔法に見える科学と同居していたりして座りが悪い。
 もしかすると、私は昔の作品であればあるほど気に入るのかもしれない。
 そういえば、この作者にしては珍しく、容赦ない殺戮のシーンがなかった。あれは長編だけの要素なのだろうか。


2001/04/26

 zabadakの新譜が出ていることを他人のページで知り、慌てて買いにいく。
 BiosphareのMLというのがあって、それに入っている筈なのだが、最近は機能していないようだ。
 最新のLiveの告知もなかったし。
私信:Liveのチケットは2週間以上前に発売になったので、売り切れが予想されます。返事はお早めに。

 読書週間なのと、bk1のブリーダープログラム参加はシンクロしていません。
 なんてことを書くと勘繰られるのだろうけど。

 伊吹秀明「猫耳戦車隊、西へ」(ファミ通文庫)[bk1で購入]読了。
 前作に比べると戦車戦のシーンが増えて、おちゃらけシーンとのバランスがいい感じになったように思う(個人的に)。
 長編というよりは、連作短編の体裁になっている。これに関しては個人的評価はなし。
 ふと思いついたが、工兵隊を主人公にした小説ってあるのだろうか。多分私が知らないだけでごまんとあるのだろうけど。

 森博嗣「臨機応答・変問自在」(集英社新書)[bk1で購入]読了。
 大学の授業で出席確認の代わりに行っている、学生からの質問とその回答をまとめたもの、だそうだ。
 Web上の日記を本にしたものの変種だと思ってほぼ間違いない。どこかに「森博嗣ファンブック」という評があったが、ほぼその通りだと思う。Web上の日記を読んで面白いと思わない人は読まない方が良い。質問とその回答だからといって、読んで雑学が身につくようなものではない。むしろ何が面白いのか理解するのに多少の知識が必要だと思う。
 大学の教官をやっている人々は多かれ少なかれこのような人々だという認識を私は持っているのだが、どこか間違っているだろうか。

 田中真紀子が外務大臣だそうだが、田中角栄に外務大臣をやらせていい結果が出ると思う人がいるだろうか?


2001/04/27

 花粉症かと思っていたのだが、どうも風邪らしい。喉が痛い。

 ガンダムオフィシャルズが届く。何が失敗したって、これと一緒に地球少女アルジュナのサントラを注文してしまったことだ。
 おかげで入手が一ヶ月近く遅れてしまった。
 ガンダムオフィシャルズは内容はともかく、印刷が15000円の割には適当。講談社には猛省を促したいところ。


2001/04/28

 喉の痛みは引いたが、鼻水は相変わらず。アレルギー性の鼻炎から、単なる慢性鼻炎に移行してしまった感じだ。
 終日臥床。


2001/04/29

 風邪は回復基調ではあるが、まだまだ熱があったり鼻が詰まったりはしている。
 しかしながら、昨日までのひどい鼻炎の症状がおさまっただけでもかなりマシな状態だと感じる。  NHKの今年のスペシャル番組、「宇宙」で、地球生命が使っていない、右旋回性異性体のアミノ酸が紫外線によって壊れやすいことだけから、地球生命の元となったアミノ酸は宇宙起源である、という説が紹介されていたが、それで説明は事足りるのだろうか?
 宇宙環境よりはかなり穏やかとはいえ、地球環境にだって紫外線はある。
 右のアミノ酸が左のそれより紫外線によって破壊されやすいのであれば、長い年月を経ることによって右旋回性のアミノ酸を利用する生物が淘汰されてしまう可能性はないのだろうか? それでは地球上の生命体のすべてが左旋回性アミノ酸を使っている自然な説明にならないのか?
 そもそもアミノ酸が宇宙空間でどのようなプロセスを経て合成されるのかの説明がなかったので、いまいち納得がいかないのである。
 ある程度以上蓋然性が高い説であれば、"オッカムの剃刀"を適用することになるのだろうけれども。

 性懲りもなく、F1スペインGPなどを観ていたりする。
 2位以下に大差をつけて走行中だった、ハッキネンがなんとFinal Lapでエンジントラブルでリタイア。いやぁ、こういうこともあるものだねぇ。
 繰り上げとはいえ、初表彰台おめでとう>BAR Honda
 モントーヤも初表彰台か、そういえば。前のGPで追突されなきゃ表彰台は確保してたはずなんだよな、そういえば。
 しかし、バリチェロはリタイアだし、M・シューマッハは終盤トラブルを抱えつつ騙し騙し走行していた訳だし、フェラーリにも問題は山積という感じだ。信頼性さえ確保できれば、車は十分速く仕上がっているので、次のオーストリアGPまでになんとか信頼性を確保してくれることを信じたい。


2001/04/30

 熱は昨日よりは下がったようだが、まだ平熱にはなっていない。
 鼻水は左の鼻の穴から出るだけになった。どういうわけでこういう非対称が起こるのか。
 胸というか全身にわだかまる不快感としか形容できないものはまだ残っている。
 全体としては緩やかに回復している。

 森岡裕之「星界の戦旗III 家族の食卓」(ハヤカワ文庫JA)[bk1で購入]読了。
 時間がかかった割には、インターミッションとでもいえるような内容。
 ジントがどうこう、というネットで囁かれていた噂は、当たらずとも遠からず、という奴だったのだろうか。
 なんにせよ、さっさと続きを書きなさい。>作者

 堺三保「星方武侠アウトロースター 雲海のエルドラド」(集英社スーパーダッシュ文庫)[bk1で購入]読了。
 こりゃあいかんでしょう。
 どっかで聞いたようなプロットにアウトロースターのキャラを当てはめてただ書きました、という印象。
 折角の舞台設定も、絵にすれば見栄えがするからそれでいいのかも知れないが、ストーリーにはSF的になんかとても納得のいかない形でしか関わってないので、勿体無いお化けが出そう。
 作家デビュー作なのに、力を貫いて作りましたという印象を与える、こういう作品を出してしまうのは小説でやっていく気がないからなのだろうか。

 中冨信夫「NASA航空機の驚異―こんな飛行機見たことない」(講談社+α文庫)[bk1で購入]読了。
 NASAというか、アメリカで研究開発されている航空機の紹介本。70機以上の航空機および宇宙機が紹介されている。
 んが、文章がただの埋め草というかなんというか、必要な情報は抜けている癖に余計なことは書いてあるような文章で、すこぶる不満。
 航空力学などの濃い話をしろとまでは言わないが、もう少しなんとかならなかったのか。
 古い航空機に関する文章はきちんとしている(DC-3など)ので、きっとこの人の得意分野とこの本の内容は微妙にずれているのだろう。しかし、プロの仕事じゃないよ、これは。
 あとは、この値段(1200円!)を取るのなら、もっと取っても良いから文庫じゃなくてA4サイズなどにして図版をもっと大きく見せてほしい気がする。
 全体的に損した感が強い本。

 笹本祐一「天使の非常手段RIO(1)」(ハルキ文庫)[bk1で購入]読了。
 なんでこういう設定でただのアクション小説になっちゃうかなぁ。勿体無いなぁ。
 別に破綻しているとかどっかで呼んだような話だとかいうことはなかったので、笹本祐一のアクション小説が好きな人にはお勧め。

 bk1ブリーダープログラムは250人を突破したらしいが、ネット場での展開としてはかなりスローペースなんじゃないだろうか。
 まぁ、私もこれで私にポイントが入ることなんかほぼあり得ないと思っているし、本気でやろうとしている人はかなりの労力を投入することになるだろう。
 それで得られるのは本にしか使えないポイントなのだから、世の中にはもっと有効な労力の使い方があると思う人の方が多いだろう(私もそう思う)。


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