02年7月下旬の世迷い言


2002/07/29

 週末に、庭(というか部屋の前にある空き地)の雑草を繁茂するに任せていて、洗濯物を干すのに支障をきたすようになってきたので草刈を決行する。
 とはいえ、わざわざ道具を買ってくるのは私のスタイルに反するので、ありものでまかなうのである。この戦略は大抵の場合、無駄な労力を使うことにつながるのだけれども、たまにしかやらない作業のための道具を揃えておくのも業腹である。
 というわけで、最初に登場したのは鋏。鋏で庭仕事といえば、読者の方は園芸用の鋏を想像するだろうが、アパートで一人暮らしの人間がそのようなものを持っているわけはない。文房具であるところの柄がプラスチックの鋏である。
 草に対しては鋏は多大なる威力を発揮した。自然の混沌に飲み込まれていた庭(らしき空き地)は、どんどん秩序を取り戻していく。
 が、草の背後には思わぬ強敵が潜んでいた。笹である。
 笹というのは意外と丈夫だ。道具を使わずに笹を折り取ることは難しい。道具を使っていたとしても、専用のものでなければ苦戦は必至である。
 ある程度の太さのものまでは何とかなった。が、直径が1cmに達しようかという笹にしては太目のものに取り掛かった瞬間、プラスチックの柄が砕け散った。いやまあ、片方の柄が4つ程度の破片に割れただけなのだが、私が経験した感覚は、砕け散ったと形容するのにふさわしいものだった。
 文房具の鋏では笹には対抗できないことが判明したが、ここで園芸用の鋏やら鎌やらを買ってくるのは業腹だ。
 次に登場したのはペンチ。なんでアパートの一人暮らしの人間がペンチなど持っているのか、という野暮な突っ込みは無用に願いたい。とにかくペンチが必要な状況が一度だけあり、その状況はペンチ以外では解決できそうになかったのだ。
 その状況以来、戸棚の中で眠りについていたペンチが再び活躍する。先でつぶし、刃で切り、そしてねじり取る。そのようなことを繰り返し、笹の地上部分はあらかた姿を消した。本来ならば地下茎もきちんと取り除いておかなければまた生えてくる可能性が高いことは承知しているが、それは手間の関係上難しい。地上にある敵の補給路(光合成を行なう葉)を駆逐することでひとまずは満足としたい。
 などということをやっていたら、右手の中指と薬指に直径2cm程度の豆ができてしまった。我ながらやわな手だと思う。

 夏コミももはや目前といっても過言ではない時期にさしかかってきた。
 このように、本来ならば他のことをやっている余裕がないはずの時期に限って、ゲームにはまって無為に時間を使ってしまうというのは何度も繰り返されてきたいつものパターンだが、今回はなかなか深刻である(まるで他人事のように言う)。
 バンダイのGundam Network Operationに思いっきりはまってしまい、家にいる間はずっと接続して(Flets ISDNなので通信料金の面では問題ない。ついでに書いておくと、接続していなくても自分の部隊は勝手に戦闘を続けて勝手に成長してくれる。接続していないと参加できない作戦などがあるし、作戦や装備の買い替えなどは接続しないとできないのである)、接続しているだけならまだしも、あまつさえPCにかじりついて、あーでもない、こーでもないと部隊の編成をいじくり回してみたり、部隊が戦闘に入ればほとんど全く操作を受け付けないにも関わらず、画面を注視し続けて敵味方の攻撃の度に表示される命中率と実際の命中/回避率との心理的落差(相手は30%台の攻撃を連続で当ててくるが、こちらの70%台の攻撃は2回に1回程度しか当たらない印象があるので落差と正直に書きたいのだが、統計を実際に取っていないのでこう書かざるを得ない)や、コンピュータの操る自部隊ユニットの動きのあまりの阿呆さ加減に胃に穴が空くような思いをしているのである。
 ついでに言うと、このソフトはネットワークゲームの多分に漏れずチャット機能を備えているので、それ以外の時には益体もないチャットを延々と続けていたりする。
 要するに、私の現在の時間はGNOに完全に吸い取られてしまっている。ついでに過大な心理的ストレスも掛かっている。戦闘中の画面を注視し続けると物凄く目が疲れたりもする。慢性的寝不足なのは言うまでもない。
 なんというか、自分という人間は、ことゲームに関しては自制心というものをどこかに置き忘れてきてしまっているのではないか、という気がしないでもない(などと悠長なことを言っている場合ではないような気もする)。
 今日は原稿を書くのだ。もうアイデアは固まっている筈なのだ。後は書くだけになっているということに私の心の中ではなっているのだ。書く、書くといったら書く、と日記には書いておこう(古い)。


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