02年8月下旬の世迷い言


2002/08/26

 Jaguarが届いたのでインストール。
 CDが2枚になってて何事かと思ったのだが、2枚目を要求されることなくOSのインストールが終わり、再起動後に2枚目を要求される。どうやら2枚目はi-Software群とプリンタドライバのようだ。
 すぐに目に付くのは、起動直後のHappy Macがなくなって、Appleロゴと、マウスカーソルではなくて画面上に固定されたアイコンが回転してProgressを示すようになっているところだ。漢字Talk6.0.4からもう10年以上もMacを使っている身としては、なにか一つの時代が終わったような気分にさせてくれる。そういえば、JaguarにはMac OS 9.2は付属でなくなったようで、Appleに実費で申し込む必要があるようだ。これもまた一つの時代の終わりの象徴なのだろうけれども、アップグレードしているとあまり実感できない。
 で、10.1に比べて起動が多少早くなったようだ。ASMが動かなくなっているのが、使い勝手を大きく損ねている。作者のページでなるべく早くJaguar対応版を出すと書いてあるので期待。
 iChatはAIM+α。AIMの七面倒くさいスクリーンネームの登録を、.Macのアカウントで代用できるのは楽ちん。やったことのある人なら判るだろうが、AIMのスクリーンネーム(NetScape Communicatorの、と言っても同じことだが)の登録は本当に面倒なのだ。むやみに長くなりがちなのも問題。.Macもユーザ数が増えるに従って、大変なことになっていきそうな気はするが、当分は大丈夫だろう。
 他にiChatとAIMとで違うのは、自分のアイコンを自由に登録できるところか(画像をDrag & Dropするというインタフェースはいいのか悪いのか微妙なところではある)。これは使い込んでいるユーザよりも初心者に受けそうな機能だと思う。複数ユーザを登録すると、Login画面のアイコンが変えられたりしたが、あの設定がそのまま生きるのだろうか? それならますます初心者受けは良いような気がする。実はAIMはあまり使い込んでいないので、実はAIMでも同じようなことができるのを、私が知らないだけかもしれない。
 iChatのヘルプはどうやらネットワーク上にあるようだ。外が見えなければほとんど意味のないアプリケーションなので、こういう方式もありだとは思うが、土曜日の夜の時点でヘルプに上手くアクセスできないのはどうかと思う。iChat本体が通信できているのだから、ヘルプビューワが「ネットワーク設定を確認しろ」というエラーを出すのもどうかと思う。
 Rendezvousは、ネットワークの設定が既に済んでいるマシンにインストールしたために、その便利さを実感できない。そういえば、iChatにも同じ名前を持った機能があるようだったが、詳細は不明。なんだったんだ、あれは。
 とりあえず、新しいOSにしてみて目に付いたのはこんなところか。タブレットのドライバは再インストールしなければならないらしいが、デスクトップマシンはSETI@home専用と化して久しいので試していない。

 NewtonでF1の記事が出ていたのだが、最速とかいうタイトルでBARのマシンが出てくるのはどんなものなんだろうか。そりゃ、フェラーリがその手の取材を快く受けてくれるとはとても思えないし、F1がカテゴリとしては最速なのも判るんだけど。でも今期のBARのマシンはきっと前期のフェラーリのマシンであるF2001より遅い。
 同じくF1の話題で、来期のBMWエンジンは「270度V10、マウントは上下逆」というある意味仰天のスペックであるらしい。うーむ。
 変わったエンジンといえば、ルノーの110度エンジンだが、今年のルノーは今のところ「そう酷くもない」という状況だと思う(ザウバーと張り合うくらいの速さだが、ザウバーより壊れる)。しかしながら、あれはシャシーから導き出されたエンジンなわけで、シャシーの方に負担を負わせるBMWのアプローチとは正反対だ。
 ウィリアムズのシャシーデザインは、それほど際立ったところがない代わりに破綻もしていないという評価を個人的には持っているのだけれど、こういうとんがったデザインがきちんとまとめられて出てくるのだろうか。来期の楽しみが増えたということは確かだけれども。
 ……って、270度を上下逆にしたら、90度なんじゃないのか?

 Windows CE苦行プログラミング。
 gapiというゲーム向けのライブラリがあることを知り、落としてくるが、ドキュメンテーションが何にもなくて各CPU向けのライブラリとAPI関数のプロトタイプが記述されていると思しきヘッダファイルがあるだけという、大変に男らしい配布形態をとっているのがなかなか笑える。いや、笑い事じゃないっての。
 これが対応するのはPocketPCだけだという未確認情報もあるので、手を出す必然性は実はあまり高くないのだけれども。


2002/08/28

 JR恵比寿駅構内に讃岐うどんの店ができたので行ってみる。
 私は蕎麦党なので、うどんが美味いかどうかについては良くわからないのだが、少なくとも不味くはない(さすがに不味いほうは判るので)。
 「あつたまうどん」という、どんぶりに生卵を入れてかき回した後に、ちょっと塩味のついたうどんを落とすメニュー(それ以外の汁はなし)はなかなかいけた。
 問題は、店員の動きが立ち食い蕎麦として見た場合には明らかに悪いことと、量がとても少なめなことである。
 値段も立ち食い蕎麦屋だと考えると結構高価なのだが、本格志向ということなのだろうからひとまず置く。
 それで問題の量だが、大盛りにして昼飯としてなんとか耐える量だと言っておこう(私のことを大食いだと思っている友人知人は多いが、歳のせいで近頃は一般的な量しか求めないし、食べられない)。腹いっぱい食べようと思ったら、最低でも大盛り二杯は必要なのではないか。
 元来、うどんは蕎麦に比べると同じ重量の麺を使っていたとしても、ボリューム感に欠けるという傾向はあるものだが、それにしてもこの量はちょっとないんではないか。材料費と価格設定の部分でかなり無理をしているのだろうか。
 そんなわけだから、ちょっとリッチなおやつを食べたいが、別に腰を落ち着ける必要はない人(いるのかそんな人が)にはお勧め。自分のことを小食だともって任じる人は、お昼ご飯としてお勧め、ということにしておこう。

 Windows CEプログラミング。
 GAPIに関するドキュメンテーションはないのかと思ってWeb上を逍遥していたら、英語版のeMbedded Visual Tools 3.0にはPocket PC SDKが付いてきて、それにはドキュメンテーションがあるということが判明。
 私の手元にある日本語版のeVT3.0には何故かH/PC ProまでのSDKしかついてこなかったのである。なんだかなー。
 というわけで、しばらくは英語のドキュメントを読まなければならないようだ。実際にGAPIを使って実装するかどうかはかなり怪しいと思い始めているのだが。

 最近また寝つきが悪くなっている。GNOはまだ続いているので、油断すると就寝は簡単に1:00を回ってしまうのだが、就寝しても実際に眠りに落ちるまで寝床で二転三転、トイレに行きたくなって起き上がり、ふと時計を見ると3:30を回っていることなどは普通にある。だいたいいつも4:00を回ってから眠りについているのではないか。
 それで、7:30に目覚ましを掛け、最悪でも9:30には起き上がって出かけなければならないので、意識がないのは3時間から4時間くらい。寝ていたと言えるのは5時間くらいか(9:30に出るなら目覚ましは9:00頃に掛ければ良いではないかと思う人も多いだろうが、目覚ましが鳴ってから2時間は大丈夫、という学習がされてしまっていて、下手をすると意識に上らないまま目覚ましを止めて2時間後にようやく頭脳が目覚めたりするので、うかつに遅い時間にできないのである)。
 改めてこうやって書き出してみると寝ていないようで結構寝ているなどと思えてしまうのだが、やはりこれが連日続くとなるときつい。
 眼が覚めると身体中の関節がきしんでいたり、朝っぱらから肩が凝っていたり、朝から意識が朦朧としていて一日中はっきりしなかったりと、なんかもう、更年期障害のごとき様相である。
 ちょっと前までは、そういう生活サイクルで過ごしていると覿面に腰に来たものなのだが、何故か今回は腰は平気なのが良いんだか悪いんだか。

 隣の席に座っているおっさんが、どうやら風呂に入ってないか風呂に入っても頭を洗わないらしく、ことあるごとに頭をバリバリボリボリかき回し、ご丁寧にもそれが一段落すると身体に落ちたふけを払い落とすということを一日に何度も繰り返すので鬱陶しくて仕方がない。
 このおっさんは何を食っているのか知らんが、非常に臭い屁をこれまた一日に何度もこいたりするので、静かにしていると思っても油断がならない。
 頼むから技術的障壁以外の要因で俺の頭を煩わせないでくれ。ただでさえしんどいんだから。


2002/08/29

 「戦闘妖精雪風」のOVAを観る。
 ……雪風と引き剥がされてるのに文句も言わないで女に甘えている深井零は深井零じゃない。分解されかけた雪風を相手を殺してまでして取り戻したのに、雪風のコクピットに収まってなお女を振り返るような深井零は深井零じゃない。キャラクタの性格を変えてまで映像化するなら、世界だけ借りて他でやってくれ。
 クーリィ准将やブッカー少佐の描写なんかを見ても、なんか変。なんか見た目の解りやすさに振り回され過ぎてやしないかアニメスタッフ。
 空戦シーンは「その距離じゃどっちみち落ちるだろう」という突っ込みを入れたい箇所がいくつかあるが、ここで嘘をつかないと絵としてなんだかよくわからないものになってしまうのは確かなので、難しいところでもある。そういう難しいところをクリアするのがプロの仕事じゃないのか、とか言ってみたりして。ヴァルキリーみたいに破天荒だと、もうあれは飛行機じゃなくて別の乗り物なんだと納得して見ることができるのだけど。
 話は展開を急ぎ過ぎていて、原作を知っている人間には物足りなく、知らない人間にはなんだかわけが判らんのではないかと思う。全部で何話まで作るのか知らないが、最初はフリップナイトシステムくらいまでにして、「人間が戦場にいなければならない意味」というものを少しは劇中の人物たちに考えさせるほうが良いんではないか。
 グッドラック中心にやるために、このような構成にしたとどこかで聞いたけれども、グッドラックで各登場人物が取る行動は、戦闘妖精・雪風の中で登場人物たちが経験した出来事が影響を及ぼしているのだから、それをはしょってしまった上で上手く収められるのか、なんかとっても不安だ。


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