99年5月下旬の世迷い言


1999/05/31

 上遠野浩平「夜明けのブギーポップ」読了。
 ここのところ、どうもこの話の主人公は、一見すると脇役に見える合成人間達なのではないかと感じる。
 この合成人間達は、どのようにして作られているのだろう。もし、使用できるようになるまでに人間と同じだけの手間が掛るとしたら、とてつもない無駄な労力を費やしていることになるのではないか。

 Outpostから、「今なら送料無料」というDMが来て、それにまんまとのせられて買ってしまった、GRAVISのUSBパッド(デザインがPSのコントローラに酷似している)と、PB1400用の大容量バッテリと、DIABLOが届く。
 途中の税関で税金をとられた、とかで、500円を徴集されるが、明細を見ると、関税ではなく、消費税という名目になっていた。
 なんで国外での買い物で消費税を払わにゃならんのか、全然納得が行かない。どーゆーこと?


1999/05/30

 多分10:00くらいに起床。
 コンビニ買い出しで朝食の後、久々に「カタンの開拓」をやる。
 なぜか調子が良く、1回目は2位、2回目は1位と、近年稀に見る程の非常に良い戦績であった。

 今回は車でなく電車でやってきた宇都宮在住の友人と大宮にやってきて、駅ビルで釜飯を食う。
 その後、家に帰ってきてシャワーを軽く浴びたら物凄い眠気が襲ってきてバタンキュー。
 目がさめたら0:30だった。

 おかげでF1スペインGPの最初の20周位を見のがしてしまった。
 なんでR.シューマッハがM.シューマッハより前にいるのだ? スタートで何があったんだ?
 マクラーレンのマシンも信頼性が上がってきたようだし、これからは安心して見ていられる展開は無さそうだ。それはそれで面白いから良いんだけど。


1999/05/29

 有楽町まで「ブレイド」を見に行く。
 待ち合わせは12:30だったのだが、時間通りに来たのは私を含めて2人のみだった。
 上映時間までかなり余裕を見ておいたので、とりあえず昼食をとる余裕はあったのが救いか。

 んで、14:00からブレイド。
 やー、2時間の間、ずーっと戦っている映画だった。アクション映画を期待して見に行っているのでこれでOK。面白かった。
 ただ、CGIがちょっと安く見える箇所がいくつかあったのと、最後の敵がちょっと拍子抜けだったのが難点といえば難点か。でも見に行く価値は十分にある。

 その後、なし崩しに飲み会に突入。
 さっさと帰ろうと思っていたのが、ゲーセン、カラオケと順調にハシゴすることになり、結局調布の友人宅に泊まることになってしまった。


1999/05/28

 なかなか面白いFreewareを見つけた
 増田純氏製作の、Rhythmic Circle 16だ。
 これは、ここに出てくるFreewareだから当然のごとくMac用のSoftwareで、内蔵CD-ROM Driveで再生している音楽CDの信号に合わせて、様々な動きをする円が、大きさや色を変える、というものだ。これをフルスクリーンにして、テクノ系の曲をかけておくと、どこか遠くへ行ってしまいそうになる。
 まあそれは冗談として、なんとなく見つめてしまっている自分に気付いたりはする。この文章で興味を引かれた人はお試しを。


1999/05/27

 値段を見て思わず買ってしまったGriffin Technology社のgPortが届いた。Yosemiteの内蔵モデムスロットに挿す、Serialポートボードだ。
 やはりOutpostで買ったのだが、品物がなかったらしく、3週間程待たされた。ここにしては珍しいことである。それだけ、YosemiteのSerial Portの需要が大きいということだろうか。
 んで、早速取り付けてColor Style Writer2500に出力してみるが、プリンタにアクセスにいったところでフリーズ(;_;)。念のため、TAを繋いでみると上手くいく。取り付けミスではないようだ。
 その後、何度やってもフリーズする。さっきのは錯覚かと思い、もう一度TAに繋いでみると今度はフリーズ。
 ここで、ふとさっきとの相違点が思い浮かぶ。KeyspanのUSB-Serial Adopterをさっきは外していたのだ。早速外してみると、何ごともなかったかのように繋がる。StyleWriterを繋いでみると、おぉ、ちゃんと印刷できるではないか(^_^)。これでやっとコミケの原稿も印刷できるようになった。一時はプリンタを買い替えることも考えたのだが……、なんにせよ、有り難いことだ。
 こんな商品が送料込みで$70しないのだから驚きだ。日本のあの値段はいったいなんなんだ。

 中古ソフト販売を巡ってのENIXと上昇の裁判で、ゲームは映画の著作物とは認められない、という判決が下りた。
 まー、そーだよなー。以前の判決は業務用機での話だったしなぁ。やっぱ映画の線で進めるのは無理があるよなぁ。そういうことに金を使うくらいなら献金でもがしがしやるべきなんだろうなぁ。でも日本じゃ法案を実際に作るのは官僚だしなぁ。
 しかし、今後ゲームソフトに対して、頒布権は1回で消尽する、というのが正式に法律で定められてしまったりすると、確実に新品のソフトウェアの値段は上昇するだろう。良く聞く、ファーストセルドクトリンというのは要するに、最初に買うユーザーにその後の流通で得られるはずの利益も全部負担してもらいましょう、ということだ。
 中古でソフトを買うユーザーも、中古を扱う業者も、ゲームメーカーと最初にソフトを買ったユーザーに寄生している存在であることを、もっと自覚すべきだろう。
 本体を脅かすまでに大きくなった寄生虫は、駆除されるか本体と共倒れになるしかない。


1999/05/26

 唐沢俊一「B級学」読了。
 受ける映像作品には、人物描写を含めた演出こそが肝要なのであって、ストーリーなどは矛盾に満ちたものであっても受け手は気にしていない、という下りは、目からウロコが落ちた。
 思えば、私がVII以降のFFを評価しないのは、ストーリーよりも人物の描写が首尾一貫せず、ストーリーの為に御都合主義的な行動をくり返すからなのだろう(すでにしてストーリー自身も誉められた代物じゃないというのに、そのために他の部分を犠牲にするとは……)。
 まあ、本一冊を通してみると、矛盾しているとも思える主張があったりして、金字塔となりうる本では絶対にないと思うが、得るものがあるというだけでも価値はある本だろう。エンターテイメント系の創作に興味のある人には一読をすすめる。

 神林長平「グッドラック 戦闘妖精雪風」は読了したが、いまいちもやもやが晴れないのでもう一度読むことにする。

 そういえば、21日に、新城カズマの狗狼伝承シリーズについて「続きは出ないのではないか」などと失礼なことを書いたが、しっかり続きが出ていたので買ってきた。まだ読んでないけど。どころで「革命!」はどうなってしまったのだ?


1999/05/25

 書くのをすっかり忘れていたが、22日にやったNHK教育の番組のタイトルに"UFO"の三文字がっ!!!
 これは見ねばなるまい、と思い、つらつらと眺める(おっと過去形で書くべきか)。
 最初は、ヒル夫妻事件(人類最初のアブダクション事件だ)の当事者であるところのヒル婦人などを訪ね、婦人の話を真面目に聞き、いつの間にか"分析不能"なピンク色のシミがついていたドレスなどを見せられたりして、一見肯定派の番組かと思わせる。
 が、何も見ていない猿の眼球運動をアイカメラで捕らえ、その運動パターンがUFOの動きだとよく報告される動きにそっくりであることを例示したり、人間の脳は実は常に幻(というか、現実にはないものについての入力)を感じており、普段はフィルタリングのために意識されることはないが、いざ意識されるとそれは発光する点だと認識されることが多いことを示したり、催眠による偽りの記憶について説明したり(被催眠者は、基本的に術者に気に入られるように行動する、というのは結構新鮮な情報であった)と、要するにUFO目撃者の体験は、錯覚か捏造されたものがほとんどである、ということを説明する番組であった。
 こうやって文章にするとどうということはないが、番組を見ている印象では、最初はいかにも肯定派の番組に見えて、だんだんと否定に回っていくという、実に人の悪い番組であった。実に面白かった。

 昨日よりはマシだが、相変わらずだらーっと過ごしてしまう一日。
 あ、そうそう。会社を訪ねる場合にアポイント無しで行くのは、たいていの場合は単なる迷惑だから止めましょう。普通は単にあなたの印象を悪くするだけに終わります。
 相手の都合を考えない、という意味では、電話もそうだと思うんだけど、電話が許されているのはなぜなのだろうか?


1999/05/24

 気温と湿度も手伝って、だらだらした一日。
 なんかもう、どーでもいーや。


1999/05/23

 風邪と思われる症状も、昨日の安静でちったあマシになったので、本を買い込むために市街へ。
 と、東口の商店街で蚤の市(次回申し込みの受付に、今度は10/17と書いてあった。この日は市街地には来るまい)をやっていて、普段は歩行者天国になっていても車道は閑散としているのだが、今日に限って普通の繁華街のごとく人がわらわらと歩き回っている。
 その人込みをかきわけかきわけ、大変な苦労をして、商店街の端にある銀行に行って金を下ろし、また大変な苦労をして、商店街の反対の端にある本屋に行く。我ながら、なにやってんだ、という気がする。途中で、地震曇の写真集なるものを1000円で売っているじいさんが居て、説明をうっかり頼んでしまった人がやたらと熱心に説明されて辟易しているのが面白かった。
 そうやって大変な苦労をしてたどり着いたその本屋では探している本はことごとく見つからない。近所のLOFTにジュンク堂ができたからといって、ここまでやる気をなくすこともないと思うが。
 しょうがないので、また人込みをかきわけてジュンク堂へ。SFがミステリの棚に分類されていることにしばらく気づかず、さんざん店内をうろうろした後、雪風の新刊を入手。知らないうちに出ていた小林めぐみの新刊も2冊買ってしまう。他の探し物は見つからなかったので、西口方面の本屋に行くことにする。
 ARCHEの地下にある本屋は、この間行ってモノがないことを確認しているので、困った時の神頼みということでそごうの本屋を目指す。
 さすがに気軽には来れない場所(あくまで東口方面から、であるが)にあるだけあって、無事に「夜明けのブギーポップ」を入手できた。


1999/05/22

 昨日に引き続き、頭痛と発熱に悩まされつつ、何もせず安静にしている。
 なんかこう、色々とやらねばならないことは山積しているような気がするのだが、どうせ手を付けてもこの状態では5分も経たぬうちに投げ出してしまうのだ。最初からやらないほうがマシである。

 んで、そういう状態の時には、寝ていようが起きていようがどちらにせよ夢うつつの状態であるので、普段は夢などそうそう覚えていない私が、やけに鮮明に夢を覚えていたりする。
 んで、どういう夢だったかというと、何故か私が合唱のコンクールに出場することになっていて、すでに会場の控え室にきているというせっぱ詰まった状況だというのに、全然自分のパートが覚えられず、控え室前の廊下で他のメンバー(これがあまり親しく交際しなかった高校時代のクラスメートばかりだったりする)の冷ややかな視線を浴びつつ必死になって練習している、というまことに精神衛生に良くない代物であった。
 なんだかなぁ。最近、精神的に追いつめられているのかなぁ。

 宇宙SFアンソロジー「宇宙への帰還」読了。
 確かに玉石混淆の感は拭えない。アイデアはともかく、見せ方にもう一捻り欲しいと思うものから、アイデア自体にもう一捻り欲しいと思うものまでさまざま。谷甲州の「繁殖」は、どこかで似たような作品(登場人物とかは違ったような気がするので、別の作品だとは思うのだが)を読んだことがある気がしてならないのだけど、はて一体どこでだっただろうか。


1999/05/21

 朝からずっと頭痛がしていて、もう何をする気力も湧かなかったのだが、会社には無理矢理行って、無理矢理にでも少しは進んでおかないと自分がどんどんダメになっていくような気がして仕方がなかったのだが、それも就業時間を終えるまでの話で、就業時間を過ぎた頃から頭痛は涙ぐむ程になっていて、ふらふらと家に帰りついてそのまま寝床に倒れ込むようにして眠り、晩飯も食わないで23:00まで眠りこけてようやく知的活動を再開できるまで回復する。
 なんかここのところ、週末は何度も何度も同じことを書いているような気がしてならない。食ってるものがそんなに片寄っているのだろうか。

 表記が変わっていたので同じ作者だとは全然気付かずに見過ごしていた、新城カズマ「狗狼伝承 流斬少年・スオウ」読了。
 話が全然途中なのだが、今だに初版が入手できることを鑑みるに、きっと売れてないから続きが出るのは望み薄なんだろう。タイトルがとてもダサい以外は良い作品だと思うのだが。
 あとがきに「蓬莱学園の革命!」の続きがどうたら、という記述があるのだが、果たしてこの期に及んで富士見から出る目はあるのだろうか?

 RIMのパスワード移行作業は、滞りはかなりあったが完了。
 あんな厳しい制限を課すのは、セキュリティ確保という側面からは望ましいのだろうが、普段から何度も入力しているわけではない文字列をなるべく無意味なものにしなければならない、という制限だと考えると、現在の環境がクラッシュした時に、忘れてしまっているかも知れないという不安を沸き起こさせる。
 この際だから、適当なパスワードを設定するような莫迦はアカウント盗難の被害にあっても犯人以外に文句をいうべきではない、というコンセンサスを作るべきなんじゃなかろうか。
 莫迦を甘やかしていると、世の中がどんどん悪い方向に向かっていってしまうような気がする。


世迷い言へ戻る
HomePageへ