99年6月上旬の世迷い言


1999/06/01

 けっこう長いことC言語を使用してきたが、今日になって初めて知る言語仕様があった。
 ソースの可読性を低めるような仕様なので、私は多分使わないと思うのだが、こんなことではいかんのう。

 調布在住の友人に入手してもらったPS版"The Unsolved"をやる。
 ……なんつーか、工夫無しに作られているアドベンチャーゲームなので、非常にタルイ。
 が、出てくる登場人物がおしなべて基地外だったり、演じている役者がいかにも三流だったり、BGMがアシッドテイスト溢れるものだったりと、違う意味で楽しませてくれる。
 エンディングのためだけにDiskが別れていたりする(しかもDisk入れ替えの時にリセットさせるのだ)のもポイント高い。

 最近やってるアイフルのCMに一言。サラ金に借金して独立するようじゃ先が見えているのではないか。


1999/06/02

 新しいYosemiteベースのPowerMac G3が発表された。
 当然のことながら、私が使っている300MHzのマシンはラインナップ落ちした。まー、最下位機種なのだから当たり前だ。iMacの方がCPUクロックが上になった時程はショックではない。
 しかし、マシンがマイナーチェンジをする程の期間が経ったというのに、未だにFirewireの周辺機器が数える程しかないのは、Appleが政策を過ったのが大きい(1ポートにつき1$徴集する、というあれだ)のだろう。
 これから、マシンがどんどん高性能低価格化して、十分に普及すれば、周辺機器の問題も解決されるのだろう。さっさとそうなってくれ。

 低価格化といえば、昨日、Dreamcastの値下げが発表された。
 しかし、よほど金が余っているのでもなければ、私はDreamcastは買わない。SEGAは低価格化よりも先に、自社のソフト部門やサードパーティーにもっと発破をかけて、ソフトウェアラインナップの強化を図らなければならないのだ。現在の業界の覇者といわれているPlaystationのソフトでさえ、売り上げが伸び悩んでいるというのに、あんな貧弱なラインナップで、ハードまで買ってくれる(たとえ19900円であっても)消費者がいるとでも思っているのだろうか。
 SPIKE OUTやゾンビリベンジ等、NAOMI基盤のアーケードタイトルを集中的に投入するという手段があるはずなのだが、いつまで経ってもそれが実行されないのは、なにか問題があるのだろうか。

 最近になって、海外からのDirect e-Mailが増えたような気がする。なんでだろう?


1999/06/03

 ね、眠い。なんでこんなに眠いんだ?
 というわけで一回休みってのはダメでしょうか?


1999/06/04

 右胸の鳩尾から4cmくらい斜め上のところに、黒っぽいできものができた。
 なんか痛痒いので触ってみると、なんかしこりができている。念の為に鏡で確認して発見したのだ。
 私は大抵、この手のできものは中の膿を出してしまえば直るものだ、と信じて疑わない。よって、しばらくしこりの芯を出してしまうべく奮闘していたのだが、その時にはどうしても潰れず、仕方なく諦めたのだった。
 日付けが変わって、そろそろ寝るかと思い、寝床に入った時にまたできものが疼きはじめたので、掻くでもなくいじっていたら、ぽろりと芯になっていたものが取れた。
 それを見てみると、直径3mm程度で皮が黒くたまねぎ型をしている。どう見ても植物の種としかいえない代物だった。
 そんな莫迦な話があるか、と思って分解してみると、皮は0.1mm程度の厚さでまさに皮としか形容できない代物で、その中はそれなりに硬い白い脂肪質様のもので満たされており、尖っている側とは反対側にもっと硬い芯がある。分解してみたらもっと植物の種だとしか思えない。
 このようにばらばらに分解してしまったので、庭に植えてみて推移を見守る、ということはできないが、もし、それでなにがしかの芽が出たとしたら、自分のアイデンティティというものが危うくなりそうなので、やらなくて良かったと今では思う。
 件のできものはすっかり直ってしまって、いまは少し赤くなっているだけである。あれはいったいなんだったのだろうか。昨日やたらと眠かったのはこいつのせいなのだろうか。


1999/06/05

 大宮駅東口駅前商店街の外れにある01ショップが店じまいのための閉店セールをやるという案内が来た。なかなかお買い得商品があったので、駄目もとで行ってみる。
 目当ては30,000円也のLogitechのUSB-SCSI変換器付き640M MOドライブである。
 店内に入ると、やる気があるんだかないんだか良く分からない、普段通りのディスプレイがされていて、そのMOドライブは展示されていなかった。
 そんな掘り出し物が開店から30分も経過して残っているわけはないか、と思い、StyleWriterに使える筈のBJC-400J用のインクカートリッジを物色していると、他の客が店員に何事か告げている。見るともなしに見ていると、奥からそのMOが出てくるではないか。広告に載せている目玉商品をまさか展示していないとは思わなんだ。
 その客は、店員にそのMOドライブの詳細なスペックを質問している。どうやら買うべきかどうか悩んでいるようである。私的には、永年使い続けた三菱化成製の230M MOドライブがとうとう壊れてしまったこともあり、メーカ希望小売価格の半額以下というこの製品は、目の前にあったら迷わず買い、なのだが、まさか買おうかどうしようか迷っている人を押し退けてまで買うわけにはいかない。
 というわけで、ハラハラしながら事態の推移を見守っていたのだが、どうやらその客は買わないことに決めたらしく、店を出ていくそぶりを見せた。
 すかさず、「広告に出ていた30,000円のMOドライブを下さいっ!」と叫び、めでたく購入することができたのだった。
 ちなみに、展示品処分のApple 17" Display込みのYosemite 300MHzが198,000円というのもあり、こいつも持ってなかったらすぐさま買いだったのだが、同じマシンが2台あってもしょうがないので見送った。私が店内に留まっている間に電話での問い合わせがあったようだが、私が帰る時点ではまだあった。でも今日中には売れたのだろう。

 その後、すぐそばの書店でゲーム批評を買い、帰路へ。
 ……あ、gM買うの忘れた。


1999/06/06

 法月綸太郎「法月綸太郎の新冒険」読了。
 一時期、IN POCKETを読んでいたことがあるので、そこで読んだことのある短編を含む短編集。小説としては「パズル崩壊」以降初めて出た作品集だ。ブランクが長い。
 ほとんど全ての作品がパズラーになっていて、真相が明らかになる前に犯人を予測することはできなかった。私は別にそういう風に推理小説を読むつもりはない(東野圭吾の2作品を除く)ので、当然といえば当然なのだろうけど。
 あとがきに、相変わらず全然作品が書けない、などと書いてあるので、しばらく(もしかすると永遠に)長編は楽しめそうにない。

 だいぶ前の話だが、Jonathan Iveが、Apple USB Mouseは親指と薬指、小指で摘まみ上げるようにして使えば決して使いにくくはない、という発言をしていた。
 ある程度以上の時間、Mouseを使い続けた人間は、自然とそのような持ち方に移行すると思うのだが、そんなことはないのだろうか。つまり、そういう持ち方をしても依然としてApple USB Mouseは使いにくいのだ。
 その使いにくさの原因として、あの形を挙げる人は多いが、じつはそうではない。完全に近い円形であるために、使い始めに方向をちゃんと確認してやらなければならないという使いにくさはあるかも知れないが、本質はそこではない。実は、使っている内にMouseの向きが勝手に変わってしまうのが問題なのだ。なぜそんなことが起きるかといえば、ケーブルの短さとしなやかさの欠如が原因だ。
 Appleは、新しいUSB Mouseには、方向を確認するためのくぼみをつけたようだが、ケーブルの問題を解決しない限りは、使いにくいと言われ続けることになるだろう。


1999/06/07

 これまで30年以上生きてきたわけだが、自分の行動原理が「めんどくさい」で統べられていることに改めて気付かされて愕然とする。

 異形コレクションII「侵略」読了。あるテーマに沿ったホラー短編のアンソロジーである。
 買ったのは去年の2月なので、ずいぶんと放っておいてしまったことになる。
 相変わらずちっとも恐くないのだが、感心したのは草上仁「命の武器」と菅浩江「子供の領分」の二篇。特に「子供の領分」は、To Heartのマルチシナリオについて何がしか考えされられた人は必読。


1999/06/08

 中野ZERO大ホールでZabadakのLiveがあった。
 久々に、大田恵資がViolinで参加している、新曲もいくつかあった、ZEROはとても快適なホールだ、と、非常に満足できるLIveであった。
 Liveが終わってから、一緒に聴いていた山石氏夫妻とともに中野駅前のアーケードにあったスパゲティ屋で夕食。
 その後、ゲーセンに行ってVirtal-onなどを久々にやった。
 非常に充実した1日であった。

 小林めぐみ「必殺お探し人9 世界の終末」読了。
 シリーズ最終巻である。結末に近づくにしたがって、どんどん話が深刻になっていったのでどうなることかと思っていたが、最後はなんかあっさりほのぼのと終わってしまい、ちょっと拍子抜け。

 生まれてこのかた、コミケの当落以外のくじ運は、悪いというのも莫迦らしいくらい悪かったのだが、結構前から購読しているMacWire Expressのリニューアル記念プレゼントに当選したらしい。びっくり。


1999/06/09

 A.I.ソフトがそれなりに由緒正しい日本語IMEであるところの、WXGの公開βテストというのをやってるらしいと聞き、VJE-DeltaがMacOS8.6でまともに動かないために、やむなくお莫迦というにも程があることえりを使っていた私はさっそく飛びつく。
 この文章はWXGで打っている。確かにことえりに比べれば快適さは雲泥の差だが、やはり長年使い慣れたVJEとは若干使用感が異なる。もうちょっと使いつづけてみないと、乗り換えるべきかどうかの判断はつかない。

 Systemに標準でインストールされていたMozillaの調子がいまいちなので、英語版の4.0.6というのを落としてきてみる。
 Javaの起動時にすべてがフリーズしたようになるのは、ご愛敬というにはちょっと許しがたいものがある。
 とりあえず、メモリが枯渇してもフリーズしたり落ちたりしなかったのは誉めてあげよう。ウインドウが真っ白になっちゃったけどな。


1999/06/10

 森岡浩之「夢の樹が接げたなら」読了。
 表題作である「夢の樹が接げたなら」、そして「ズーク」が面白かった。いずれも言語をテーマにした作品である。なるほど「言語にこだわりを持った作家」とどこでも書かれるだけのことはある。

 おぉ、テレビ東京で「クイック・アンド・デッド」をやっているではないか。
 ジーン・ハックマンかっこえぇ〜。

 最近、Yosemiteの電源が落ちている時間が減っていたりする。寝ている間は、ファンの音が気になったりもするので落としていることもあるが、出かけている間はずっと点いている。
 SETI@homeに参加しているからだ。これは、地球外知性体の発している電波の痕跡(地球人だって、宇宙に向けてたくさんの電波をたれ流している)を、全天周の電波観測データから拾い出そうというプロジェクト、SETIのコンピュータ解析部分を、世界中のInternetに接続しているコンピュータのCPU空き時間に解析してもらおうというものだ。
 一般的なOS用のプログラムは用意されているので、ネットにつながっているPCを自由に使える立場にある人間なら、気軽に参加できる。送られてきたデータが長い間帰ってこないと、自動的に他の人に割り振られるので、止めるのも気軽だ。
 ネットに繋がるのは、解析前のデータを受け取る時と、解析後のデータを渡すときだけだ。しかもデフォルトでは勝手に繋ぎに行ったりしないで、きちんと「繋いでいいですか?」と聞いてくる。
 本来は、本当に余っているCPU時間だけを当てにしたプロジェクトなので、私のようにずっとMacを点けっぱなしにするのは本末転倒なのだが、始めてみると解析が進むのが楽しくて楽しくて。
 というわけで、科学にちょっとでも興味のある人、映画「コンタクト」を観て感動した人、宇宙人は居るんだって信じてる人は、ぜひぜひ参加しましょう。


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