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改造日記


11月6日
右目の手術。手術2時間前からよくわからん薬をいろいろ点眼される。
手術室へ。絵に描いたような手術室(当たり前か?)。酸素マスク(?)やら心電図やら血圧計やらいろいろ取りつけられる。
手術は目の局所麻酔だけで行われる。意識のあるまま目をいじられるのは本能的にものすごく抵抗がある。
照明がつく。頭痛がするほどまぶしいが目を閉じれない。そのうちだんだんトリップしてくる。
まずは濁ったレンズをデビルアロー(超音波)で粉々に粉砕して掃除機で吸い出す。視界はもう何が何だかわからない。先生が慌しく目の向きを指示してくるので必死に目を動かす。精神的にかなりきつい。心電図や酸素マスクが必要な理由を少しだけ理解する。
レンズ除去終了。この状態で眼底検査を行う。レンズが無いので超遠視。
続いて人工レンズ挿入。視界がぐちゃぐちゃな中、いきなり白く輝くバネのようなものがくっきりと見える。おお、照明の中身だ。感動して周りを見ようとしたがすぐに目は閉じられて眼帯を装着される。
予定の時間で手術終了。まずは第1段階クリアー。来週の左目の手術もうまくいってほしい。

11月7日
眼帯を取る。見える見える。術後の経過は良好。まずは一安心。
今までは情報処理のほとんどを左目に頼っていたのに今度は逆になったもんで脳がパニックを起こす。まあそのうち慣れるだろう。

11月8日
視力検査。3段目まで見える。人工レンズはあまり焦点を変えられないので仕事柄やや近視に設定してあるのでこんなもんだろう。
眼鏡をかけるとかなり下の方まで見える。1ヶ月前は眼鏡をかけても全然視力が上がらなかった事を思うと感涙ものである。
柄にも無く医学の進歩に感謝。

11月9日
人工レンズを検索していて見つけた話
人工レンズに使われている合成樹脂は昔イギリスの戦闘機の防弾ガラスとして使われていた。ある日被弾したパイロットの目の中にこのガラスが入ってしまった。数十年後別の理由でこのパイロットの目を摘出した時にこのガラスが生態組織に何の悪影響も与えていない事が判明したので眼内レンズの材料として選ばれたそうな。
名もしらぬ英国空軍兵士に感謝。

11月10日
本を買い込んで読む。最近は本を読むのも一苦労だったので「読める」という事自体うれしい。
「近過ぎても遠過ぎてもピントが合わない」という事になかなか慣れない。見にくいとつい近づけてしまい余計見にくくなってしまう。
今の視力は裸眼で0.5、眼鏡をかけて1.2。

11月11日
水中眼鏡をGET!一週間ぶりに髪を洗う。
いろんな人からお見舞いの言葉をいただく。仮面ライダーが結構うけている(笑)。隠し玉がもう1つあるのだが、ちょっとマイナーかも・・・。

11月13日
左目の手術。2度目とはいえやはりきつい。
予定の時間で手術終了。さてどうなっていることやら。

11月14日
左目の眼帯を取る。まだ安定しないがちゃんと見える。
これで両目とも人工レンズになった。残念ながらダイアモンドじゃないので光線は出ない。
まだ両目で見る事に慣れていないので物を見つめていると酔ってくる。まあそのうち慣れるだろう。

11月16日
経過は良好。
「上の絵は何だ?」という問い合わせ多数。ダイアモンドアイというものだ。目から「外道照身霊波光線」というものを出すらしいのだが良く知らん。私の目は残念ながら出せない。

11月18日
カタンの大会に行く。久しぶりに遊ぶので心が弾む。
結果は準優勝。よっしゃー完全復調ー!!って、またかい!!

11月19日
モノポリーの大会に行く。ここで勝つのは世界一になるよりも難しい(©岡田豊)と言われる大会だ。
1位−2位−2位だったので2日続けて準優勝かと期待していたが、みんなで潰しあってくれて優勝してしまった。
手術してから何か絶好調である。こんなことなら日本選手権前に済ませとくんだったか・・・(笑)。

11月21日
視野の隅を虫のような物が飛んでいる。飛蚊症か?網膜剥離か?と慌てたが本当に虫が飛んでた。人騒がせな虫め!

11月24日
経過は順調なので書くことが無い。便りが無いのはなんとやらである。
しばらく運動してなかったのでちょっと太ったかも?また散歩を始める。

12月2日
モノポリーの大会でまた優勝する。絶好調!
運の要素も大きいのだろうが、やはり手術前までは「単に見る事」に処理能力のかなりの部分を奪われていたような気がする。今は見ながら他人の持ち金やら残り時間やらいろんな事を考える余裕がある。

12月7日
今日は「九龍城」の発売日。パズル好きの人は買ってください。

2001年

なんとか無事21世紀を迎える事ができました。
とりあえず大丈夫そうなので日記の方も終わりにしようと思います。
心配してくれた方、本当にありがとうございました。

改造日記



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