歌とリュートで語る
"さまざまな愛のかたち"

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出演: 長尾 譲(T)、永田斉子(Lute)、吉村恒(talk)

主催:WINDS CAFE (川村龍俊)
企画:ルミエールプロジェ(永田斉子)
1997年10月26日(日) 6:30pm
WINDS GALLERY (東京・吉祥寺)

[プログラム]
ダウランド「流れよ、わが涙」「戻っておいで、甘い愛」
パーセル「恋の病から」「しばしの音楽」
カッチーニ「麗しのアマリッリ」「愛の神よ、何を待っているのです?」
モンテヴェルディ「恋の苦悩を胸に秘め」
カプスベルガー「トッカータ6番」(リュートソロ) ほか

17時にヒリアードのコンサートが終ってからすぐ吉祥寺に直行。 当地で一番旨いと評判のラーメン屋で軽く夕食を済ませ、WINDS GALLERYへ。 すでに20人分ほどの椅子は埋まっており、座蒲団and立見で鑑賞。 若手テノールとリュートのデュオによる、ルネサンス、バロック時代の イギリスとイタリアの音楽を聴く夕べの会。テーマは"さまざまな愛のかたち"。 演奏者プロフィールとWinds Cafeの概要については http://www.st.rim.or.jp/~mal/Cafe/9710.htmを参照されたい。

音楽ライター吉村恒さんによるプログラムの解説のあと、テノールの独唱+ リュート伴奏にリュート・ソロを交えて演奏が行われた。リュートは13コースの アーチリュート、演奏は永田平八(Lute)氏を旦那様とする永田斉子さん。 テノールの長尾譲さんは東京音大大学院に在学中でこの日がデビューとのこと。 最初は緊張のためか力んでいる感じだったけど、2曲目の「戻っておいで、甘い愛」 ではそれもほぐれた様子。やや一本調子なところがあるけど、確かな音程と 伸びのある声でこれから表現力を磨けば頭角を現してくるのではないだろうか。 バロック・オペラなんか似合いそう。 聞くところによると、もともとカウンターテノールだったが変声の関係で今は テノールを歌っているそうで、今後は再びカウンターテノールとしてやっていく そうだ。

リュートに関しては チューニングがまずかったのか、演奏がよくなかったのか、 リュート本体に問題があったのかよくわからないが、全体的に いまひとつという印象を受けた。ただ、個人的に アーチリュートやテオルボ、キタローネといった低音弦のある ものより、ふつうのリュートのほうが好きなのでそのように 感じるのかもしれないが。。。

Winds Cafe では音楽に限らず様々なジャンルの(それも個性的な)イベントを 毎月開催しており、しかも無料で参加することができる。企画の持ち込みも 受け付けているそうなので、これはと思う企画をお持ちの方は連絡されて みてはいかがだろうか。

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Last Modified: 2008/Jun/10 00:11:07 JST
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