002 技術を学んで安心登山

 「なんだ・かんだ」とは脈絡のない「それで」なんです。「三点確保を学ぶ会」と「ロッククライミングの基本を学ぶ会」のPR。
 日本人の安全ボケというか、危機管理意識の低さは、連日のように報道されているのにも関わらず、改善される風はまったくない。中高年登山者は、まぎれもなく日本人だから剱岳がロッククライミングの世界に聳えているという実状が想像できない。高尾山のむこうに剱があって、ためらうこともなく出かけてゆく。
 政治、経済の世界でもモラルハザードが、大きく取り上げられている。山の世界でも同様、「なんだ」 「かんだ」でも取り上げたトイレの問題、空缶・ゴミを平気で置いていってしまうこと。そして、三点確保の基本を学ぶこともしないまま、憧れだけでやりや穂高、剱をめざしてしまうのは、そういうハザードというしかないではないか。
 めざめよ、日本人!ではないが、「めざめよ、登山者!」と声を大にしたい。目を覚ます第一歩が、三点確保を学ぶこと。
 二本足で不安なく歩けるコースなら問題ない。片手で補助すれば、安心して通過できる場所なら問題ない。しかし、両手両足でしがみついていても、不安な場所はどうする。代表的な場所が、剱岳の「カニのタテバイ」「ヨコバイ」だ。
 こわいからといって、岩場にしがみついているだけでは前進のしようがない。身体を支えている両手両足という四つの確保支点のうち、一つだけ動かす。残りの三つで身体をしっかり確保しておく。それで安全確実に上下左右と身体を移動するテクニックが「三点確保」。
 岩崎が指導する「コース上の岩場を安心して通過できるように三点確保を学ぶ会」を9月9日(土)開催する。参加希望者は、要項を参考の上、無名山塾事務局へ申込んで下さい。

「要項」はこちらをクリック してご覧ください。

お問い合わせは、FAXにてお願い致します。

無名山塾事務局
FAX:03-3941-3482

2000/08/20 記

いままでの「かんだ」

001 半ばはわが身のため、半ばは他人(ひと)のため 2000/07/20記


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