華
(か、ファ) 植物の花を意味する事もありますが、「華やか」「優れて秀でる」の意を強く持つため、男性名に使っても違和感のない字です。 (例えば、龍華、とすれば強い女性のイメージですが、華龍、とすれば男性名になります) 「中華」という言葉も、「世界の中央に存在する、最も優れたもの」を意味する、チャイニーズの矜持と自負の込められた自称な訳ですし。 小 (しょう、シャオ) サイズのちいささ、数量の寡さも勿論意味しますが、年の若さ、少なさも多々意味します。 人の呼称にこの字が入るのは、謙遜してつけた号や字、または年長者が年少者を呼ぶ時の愛称としてであるようです。 例:姓が林、名が麗という人を年上の人が呼ぶ場合は、小林、または小麗となります。 ただし名に「小」をつけて呼ぶのは、相当に親しいか、実の親子の場合ぐらいかも。 人名(本名)に使われる場合としては、それが幼名であるか、年長の親族、または大恩ある人にあやかってつけられた名前の場合が多いかも知れません。 藍 (らん、ラン) インディゴを意味するだけではなく、「あお」という色彩の代表格でもあります。 ちなみに、中国語でスカイブルーは天藍(てんらん、ティェンラン)、マリンブルーは海藍(かいらん、ハイランまたはファイラン)、レイクブルーは湖藍(こらん、フーラン)。 老 (ろう、ラオ) 年を経たものを意味する字。年長者への敬称でもあります。 ただし、いくら「老某」と呼ばれているからと言っても、その人がじいさんばあさんだという訳ではありません。あくまで、「自分から見て年上の人」に対して使う敬称なんです。 ちなみに中国語では、「先生」の事を「老師」と言います。 これも「自分より年上だから、色々と物事を知っており、それを教えていただける」人への敬称として生まれた言葉です。だから若い新米先生でも、生徒より年上なので「老師」。 日本人が思うほど、中国の人はこの字に対してマイナスイメージを持っていません。むしろ良いイメージの方が強いかも。 ◇名づけのヒントはこちら◇ |