2014年06月08日(Sun)16:06
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外骨格のさらに外骨格。 ボディに食品用ラップフィルムを巻きつけて、油性マーカーで大まかなラインを描きながら外々骨格のデザインを考えました。ラップフィルムに描いた油性マーカーはエタノールで完全に拭き取れるので、気に入らない場合は何度も描き直せます。
デザインが決まったら上からトレーシングペーパーをあててラインを書き写します。トレーシングペーパーは平面なのでボディの三次曲面にピッタリとは合いませんが、マスキングテープで仮止めしながらラップフィルム上の線をトレースしていきました。
トレーシングペーパーの線をABS板に転写して大雑把に切り出した後に、ヤスリなどで形を整えます。
今回は厚さ2mmのABS板を使いました。表面の傷が見やすいので色は黒です。
ABS板をヒートガンで熱しながら、ラップフィルムを剥がしたボディに押し当てて曲げていきます。
水でぬらした革手袋や金属ヘラを使わないと確実に火傷する作業です。熱しすぎると柔らかくなるので、様子を見ながら少しずつボディにフィットさせていきます。ABS板の他に塩化ビニール板やカイデックス板でも同じ加工が出来るのですが、強度の関係でABS板にしました。カイデックス板は強度は申し分ないのですが、しっかりと接着できる接着剤がない上に塗料が剥がれやすいので使いませんでした。コスト的にもABS板のほうが割安です。
今回の人形には、他にも何ヶ所か同じような意匠を取り入れるつもりなので、ボディの表面仕上げはもう少し後になります。 | | |