火曜サスペンス劇場
シンデレラの仮面
[放映] 日本テレビ 1988.05.17(火) 21:00〜23:00
森川隆 | 神田正輝 | |
森川由加子 | 川上麻衣子 | 妻 (中村澄江) |
宮原勢津子 | 大楠道代 | 義母 |
宮原伸一郎 | 戸浦六宏 | 義父 |
西木絵里 | 渡辺祐子? | |
大村荘助 | 浜村純 | 庭師 |
中西道広 | 巡査 | |
伴直弥 |
ストーリー
失業中の森川は、由加子と知り合い、やがて結婚することにしました。
由加子は、ささやかな新婚旅行中、自分が大財閥の一人娘であることを打ち明け、父親の後継者となるよう勧めます。
森川は、それを承諾します。
しかし、由加子は森川の目の前で事故に遭い、即死してしまいます。
森川が呆然としているうちに、周囲の人達は、事故を起こして重体の見知らぬ女の方を、由加子だと思い込みます。
森川は、「神」に復讐するため、顔中に大火傷を追ったその女をおどして、由加子のフリをさせ、そのまま実家に入り込むことにしました。
義母は、由加子が偽物であることに気付いているようですが、なぜか二人の行動をかばいます。
また、偽の由加子は森川を愛するようになりますが、森川は由加子だけを思い続け、拒絶します。
偽物をゆすろうとした由加子の友人は、義母が殺してしまいます。
森川たちは、それぞれの別々の愛のため、偽物の家族を演じ続けていきます。
冒頭の事故に対する警官以外は、全く警察が登場せず、すべて完全犯罪となっています。 とても珍しいストーリーだと思いました。
神田正輝さんは、初めての悪役です。 偽物の妻に冷たくあたったり、一枚上手の義母に押され気味だったりして、冷やかな表情がとても素敵でした。
ただし、本来の妻を深く愛しているということがよく表現されていたので、本来の姿ではないことが伝わります。 特に、妻の実家に入り込んでから、妻が好きだった詩集をなぞりながら、「絶対に忘れない」と誓うシーンが良かったです。 片方の目から一筋の涙がすーっと落ちて、綺麗でした。
1998.11. 8